耳袋秘帖 赤鬼奉行根岸肥前 (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 244
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479300823

感想・レビュー・書評

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  • ロングシリーズ耳袋秘帖シリーズの、第一作。
    根岸備前守の飄飄とした風格を感じる。妖しい話には人の思惑があるというペーソスが心地よい。
    最初の頃は、亡き奥方も出てきていたんだなぁ。

  • 短編集ですが一話完結型に見えて、実はそうではない。ひとつの重大問題を本のはじめから終わりまで抱えていて、各短編で独自に起きる小事件を解決していき、最後に大団円。鬼平もかっこいいけれど、この人は趣がある。

  • 時代劇だが、スルスルと読めた。物語が幾重も重なり、進んでいく様はとてもスリリング。面白い。

  • 父親が早くになくなり、母が後妻に入ると、そのうちにも寄り付かなくなり、無頼の友と、遊び歩くようになり、世の中の裏側もたっぷり知った。
    先物取引の相場で一儲けするとそれを元手に御家人株を買った。表向きには跡取りのいない根岸家に養子に入ったように。

    世の中のことを熟知する根岸は、無頼な青春時代に肩に大きな耳を持つ赤鬼を刺青したことは、昔を知る友しか知らない。

    そんな根岸に62歳になってから、南町奉行にと推挙された。初めは躊躇したが、やらずに隠居し暇を持て余すより、大変なことは予想できたがやりがいのある職を引き受ける。

    巷には不思議な噂がなくなることがない。
    しかし、よく探って考えて見ると、そこには大きな事件が隠れていることが多いのだった。。。。。

    本当にあった歴史上の人物をその随筆さながらに、面白いシリーズがここから始まる!

  • 今でこそこの歳で重責を担う人がいても驚かないけど、人生五十年の頃では信じられないでしょうね。凄いなぁ。

  • 図書館 20150617 読了

  • 南町奉行の根岸肥前守が主人公の連作短篇集。
    60を過ぎたおじいちゃんながら顔の広さと機知に富んだ見立てで巷の事件をサッと解決。
    キャラの魅力と読みやすさで☆4つ。

  • 「耳袋」シリーズ。
    するすると楽しく一冊を数時間で読み進められます。
    短編集ですが、一冊で通すとある人物との対決が解決される、
    という視点でも書かれていて、描写がたまに飛ぶので
    ちょっと事件解決とからまない?と感じさせる構成に
    感じなくもないです。

    でも、さらりと読める時代小説。

  • 時代小説は今まであまり読んでこなかったけど、これは面白かったです(・∀・)イイ!!
    レビューにもありましたが、登場人物が魅力的。
    次巻もすぐ読みたい気持ち.+゚(・∀・)゚+.゚

  • 赤鬼奉行の登場です
    何気ない噂もたどれば言いだしっぺに行き着く
    なにか社会学の実験のような奉行様♪
    若いときにたいした悪さをやったみたいですね

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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