偽りの明治維新―会津戊辰戦争の真実 (だいわ文庫) (だいわ文庫 H 93-1)

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479301516

作品紹介・あらすじ

日本史上稀に見る悲劇、会津戊辰戦争。死者の埋葬も許さず、財宝や女性を略奪した官軍の所業は、闇に葬られ、誰も知らず、教科書にも書かれていない。西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允…。明治維新の元勲たちは本当に英雄なのか?天皇を利用して戦争を仕掛けた薩長が官軍で、尽忠報国の会津が賊軍となった歴史の交差を紐解く。

感想・レビュー・書評

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  • 合図戊辰戦争に空いて、会津藩士の立場から描いた一冊。

    会津藩士が戊辰戦争で負けたことは当然知ってたが、その後の苦難の歴史については知らなかったので、勉強になった。

  • 大河ドラマ「八重の桜」がきっかけで、今まで史実として聞いたことしかなかった会津戊辰戦争や白虎隊について少し興味を持って読みました。

    「勝てば官軍」「歴史は勝者が書き換える」ことによる偏った歴史認識の怖さをあたらめて感じることができました。

    教育の重要性と教育者の公平、客観的な考え方に立った教育方針の重要性を強く感じます。

    考え方の多様性と、それを享受する社会の成熟を願ってます。

  • 敗者から見た会津戦争。薩長の残虐非道は想像以上。現代まで、会津と薩長の怨念は続いているとか。でも、8割ぐらいは普通の歴史解説で2割ぐらいが裏話。内容的には目新しいものはあまりなかったかな。

  • 期待はずれ

  • 会津若松へ行くため速読。

  • 賊軍とされた側からの明治維新。

    「勝てば官軍、負ければ賊軍」という人類が繰り返してきた暗黙の掟が残酷なまでに会津に降りかかる。

    会津の人々のたくましさには驚嘆せずにはいられません。
    読んで良かったです。

    しかし
    最終章の最後数頁と、あとがきでの体験談は非常に不愉快極まりないものがあります。

    結果的に会津の立派な精神等の感動が薄れてしまい、
    会津と現在の日本のお隣の国が同じにうつりました。

  • タイトルにある「偽り」とは一体何をもって「偽り」と言うのか?と言う最大の疑問は溶けないまま、まぁ著者の他の本に書かれている内容を基本的に踏襲。ただ単に会津礼賛ではなく、籠城前に逃げた武士も大勢いた点に言及するなどの点は評価できる。ただし、薩長の分捕り、強奪などの悪行をメインに取り上げてしまうと、そっちに目が行ってしまい他藩(会津も含めて)も似たようなことはやっていたのではないかとも考えるのが妥当。官軍/賊軍という視点から離れていない点が残念。元々長州の会津憎しの喧嘩から始まったと考えれば、ある程度は納得できる(善し悪しば別次元として)。

  • 普通に何回も泣いた。半分くらいまでは幕末から明治維新にかけての歴史の流れがわかりやすくて、高校生が読んだら教科書に出てくる人物がすごく覚えやすいと思う。そしてその先もぜひ読んでもらいたい。

  • 八重の桜を見ていて、幕末の事に興味が湧いて手にとった本。
    学生時代歴史が苦手だったから、幕末に登場した人々のこと、ちゃんと知らなかったとよーく分かった。

  • 読んでおいて損はない。

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著者プロフィール

星 亮一(ほしりょういち)1935(昭和10)年仙台市生まれ。高校時代を岩手県で過ごす。一関一高、東北大学文学部国史学科卒。福島民報記者を経て福島中央テレビに入りプロデューサーとして歴史ドキュメンタリー番組を制作。著書に『会津藩燃ゆ【令和新版】』『天才渋沢栄一』『奥羽越列藩同盟』『武士道の英雄 河井継之助』『斗南藩』『呪われた戊辰戦争』など多数あり。また20年余に渡り戊辰戦争研究会を主宰している。

「2021年 『星座の人 山川健次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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