一冊でまるごとわかるギリシア神話 (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479304456

感想・レビュー・書評

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  • 名前がかっこいいからって理由でミルトンの『失楽園』を読もうとして、挫折した経験、あるんじゃないでしょうか。他にも有名な西洋の詩人たちの詩(ボードレールとかね)を読もうと張り切って、撃沈したことも数知れず。「こんなん誰が読めるねん」と投げ出す前に、是非とも『ギリシア神話』を頭に入れておきたいところ。そうすれば、今まで暗記するだけだった世界史の用語や作品の感動に触れることができます。また、『ギリシア神話』は文学に拘らず、西洋絵画、現在では様々なキャラクターのモデルになっていますし、閑事だと割り切る前に、この本で「ざっくりと」知識を入れる、或いは整理するのがいいと思います。

    そこで本書の内容ですが、砕けて分かりやすい文体で、関連する絵画作品も載っていたのでお勧めです。自分も、今までバラバラだったギリシア神話の知識がつながった部分も多々あり、面白くてすぐに読み終えました。『ギリシア神話』の解説書は他にも多くありますが、今のところ一番これがしっくりくる感じはします。

    ですが、あくまで「ざっくり本筋をなぞる」だけなので、触れられていないエピソードもあった記憶。特に八章の「トロヤ戦争」は内容がきつきつで、いきなり読むと面食らうかもしれません。でも、ほんとに一冊でまとめられていたので、素晴らしい本だと思います。とても有益な時間を過ごせました。

  • 自分史の中で,ギリシア神話の本できちんと読み切れたのはこれが最初。

    シェイクスピアと同様,教養人として求められる古典知識としてギリシア神話は避けて通れないのだが、これまた神々の身勝手さと、人間関係ならぬ、神々関係がグジャグジャで超難解。

    結局半分くらいはエロ神の話になってゆくのだが、そのエロの結果、色々な発展?進展?が生まれてくる。

    多分超簡略本だろうから、ギリシア神話をよく知っている人にとってはケシカランとなるのかもしれないけれど、自分のような超がいくつも付く読者にとってはスッキリとしたギリシア神話成功体験を与えてくれる。

    挿絵も神々っぽくなくて好感持てる。




  • なんとなくギリシア神話のことを知りたいなと思って手に取ったわたしには丁度良かった。神様たちみんな、自分の感情に素直で、こんな子が欲しいと思ったらすぐに子どもを産むし、怒ったら相手を食べるし、もっと怒ったら残虐に殺すし、神様たちがこんなに感情コントロール出来ないのに、人間のわたしはもっと無理だよな、と笑えてしまった。なんとなく気が落ちた時に読むと、全てがどうでも良くなるそんなギリシア神話が好きになった

  • ほんとにわかりやすく簡単に書いてあるからざっくり知りたい時に良い。

  • 神の世界、、、何でもアリなはちゃめちゃ展開が面白かった。ギリシャ神話を読んでしまったらそりゃ人間はこんな奔放な神たちには到底敵わないと思うようになるなぁと感じた。
    登場人物やストーリーが多かったので細かくはなかなか覚えられなかったけど全体として神が繰り広げる展開にこんなのアリ?!と驚いてた印象。

  •  最後の方は、もう何が何だか、誰が誰だかよく分からなくなっていました…。


    でもこれは、もっときっちり読まなくてはいけないので、
    その導入としてはとても良かったです。

    名前も誤字があったし、きっとプロでも名前、ややこしいんだと思う!だから今度はもう少し難しいギリシア神話の本を読んでみようと思う。

著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。
1988年、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。
2006年、京都大学「博士(教育学)」(論文博士)。
現在、大阪府立大学大学院教授(2022年4月より、大阪公立大学大学院現代システム科学研究科/現代システム科学域教育福祉学類所属)。

日本ホリスティック教育/ケア学会前会長。日本ユネスコ協会連盟理事。日本シュタイナー学校協会専門会員。京田辺シュタイナー学校顧問。

主な著作(単著)
『ホリスティック教育論:日本の動向と思想の地平』日本評論社。『ブーバー対話論とホリスティック教育:他者・呼びかけ・応答』勁草書房。『世界のホリスティック教育:もうひとつの持続可能な未来へ』日本評論社。『世界が変わる学び:ホリスティック/シュタイナー/オルタナティブ』ミネルヴァ書房。
(共編著)
『いのちに根ざす日本のシュタイナー教育』、『ホリスティックな気づきと学び』、『ホリスティック教育入門』、『持続可能な教育と文化:深化する環太平洋のESD』、『ホリスティック・ケア:新たなつながりの中の看護・福祉・教育』―以上、せせらぎ出版、ほか。(共著)『変容する世界と日本のオルタナティブ教育』(永田佳之編)世織書房、『ケアと人間:心理・教育・宗教』(西平直編)ミネルヴァ書房、ほか多数。

「2022年 『教育のオルタナティブ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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