- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479304456
感想・レビュー・書評
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名前がかっこいいからって理由でミルトンの『失楽園』を読もうとして、挫折した経験、あるんじゃないでしょうか。他にも有名な西洋の詩人たちの詩(ボードレールとかね)を読もうと張り切って、撃沈したことも数知れず。「こんなん誰が読めるねん」と投げ出す前に、是非とも『ギリシア神話』を頭に入れておきたいところ。そうすれば、今まで暗記するだけだった世界史の用語や作品の感動に触れることができます。また、『ギリシア神話』は文学に拘らず、西洋絵画、現在では様々なキャラクターのモデルになっていますし、閑事だと割り切る前に、この本で「ざっくりと」知識を入れる、或いは整理するのがいいと思います。
そこで本書の内容ですが、砕けて分かりやすい文体で、関連する絵画作品も載っていたのでお勧めです。自分も、今までバラバラだったギリシア神話の知識がつながった部分も多々あり、面白くてすぐに読み終えました。『ギリシア神話』の解説書は他にも多くありますが、今のところ一番これがしっくりくる感じはします。
ですが、あくまで「ざっくり本筋をなぞる」だけなので、触れられていないエピソードもあった記憶。特に八章の「トロヤ戦争」は内容がきつきつで、いきなり読むと面食らうかもしれません。でも、ほんとに一冊でまとめられていたので、素晴らしい本だと思います。とても有益な時間を過ごせました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分史の中で,ギリシア神話の本できちんと読み切れたのはこれが最初。
シェイクスピアと同様,教養人として求められる古典知識としてギリシア神話は避けて通れないのだが、これまた神々の身勝手さと、人間関係ならぬ、神々関係がグジャグジャで超難解。
結局半分くらいはエロ神の話になってゆくのだが、そのエロの結果、色々な発展?進展?が生まれてくる。
多分超簡略本だろうから、ギリシア神話をよく知っている人にとってはケシカランとなるのかもしれないけれど、自分のような超がいくつも付く読者にとってはスッキリとしたギリシア神話成功体験を与えてくれる。
挿絵も神々っぽくなくて好感持てる。
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なんとなくギリシア神話のことを知りたいなと思って手に取ったわたしには丁度良かった。神様たちみんな、自分の感情に素直で、こんな子が欲しいと思ったらすぐに子どもを産むし、怒ったら相手を食べるし、もっと怒ったら残虐に殺すし、神様たちがこんなに感情コントロール出来ないのに、人間のわたしはもっと無理だよな、と笑えてしまった。なんとなく気が落ちた時に読むと、全てがどうでも良くなるそんなギリシア神話が好きになった
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ほんとにわかりやすく簡単に書いてあるからざっくり知りたい時に良い。
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神の世界、、、何でもアリなはちゃめちゃ展開が面白かった。ギリシャ神話を読んでしまったらそりゃ人間はこんな奔放な神たちには到底敵わないと思うようになるなぁと感じた。
登場人物やストーリーが多かったので細かくはなかなか覚えられなかったけど全体として神が繰り広げる展開にこんなのアリ?!と驚いてた印象。 -
最後の方は、もう何が何だか、誰が誰だかよく分からなくなっていました…。
でもこれは、もっときっちり読まなくてはいけないので、
その導入としてはとても良かったです。
名前も誤字があったし、きっとプロでも名前、ややこしいんだと思う!だから今度はもう少し難しいギリシア神話の本を読んでみようと思う。