江戸・東京88の謎 (だいわ文庫)

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著者 : 春日和夫
  • 大和書房 (2013年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479304609

江戸・東京88の謎 (だいわ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「江古田沼袋の戦い」は知らなかったなあ。
    かなり情報が細かく知らない事も多く期待以上だった。

  • 東京都内(目黒)に勤務するようになって七年が過ぎようとしていますが、地名に興味を持つようになりました。地名が豪族の名前を表していたり、今では埋め立てられたりしていますが、地名が昔の地形を表現していることもあります。

    名前は、そのように呼ばれるようになった明確な理由があり、それらを少しでも理解したいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・江戸は、桜田郷のなかの一村落、せいぜい現在の皇居、東京駅から日本橋にかけての限られた地域を指す地名である。高望王を祖とする桓武平氏の流れを汲む秩父氏の分家が、江戸氏であった。分家には、土肥・畠山・千葉・豊島・葛西・河越氏などがある(p19)

    ・室町時代には幕府は京におかれたので、関東を押さえる機関として、鎌倉府に鎌倉公方が設置され、足利基氏(尊氏の第四子)の系統が世襲した。鎌倉府の補佐役が関東管領、これを世襲したのが上杉氏(p21)

    ・小田原攻めで戦功第一とされた家康は、北条氏領だった、伊豆・相模・武蔵・上総・下総・上野・下野の1部を含め、200万石余りの所領を得た(p29)

    ・東京湾(江戸湊)から大きな入り江(日比谷入江)が袋状に入り組んでいた、その入り江の一番奥まった海岸沿いに建っていたのが江戸館であり、それを継承したのが江戸城(p33)

    ・江戸城の西側は台地続きで、軍事上の弱点だったため旗本の集団を配置した(p72)

    ・防衛上の観点から、本郷台地を切るために、神田川を江戸市街を通過させず小石川から東方へ直線で流した。これでできた台地が駿河台で、家康の家臣たちが居住した(p81)

    ・綱吉は、孔子の生地の名をとって「昌平」と命名した。寛政年間に老中松平定信が、朱子学研究・人材育成のための幕府直営学校として「昌平坂学問所」と呼ばれた(p82)

    ・文政元年(1818)に、勘定奉行・評定所でも審議して、老中阿部正精が「江戸朱引図」を示して、江戸の正式な範囲を定めた、これとは別に町奉行支配範囲である「墨引」がある(p88)

    ・近世以前、目黒川は「品川」とよばれ、北品川駅の東にある天王洲橋のところから江戸湾に注いでいた(p96)

    ・海上砲台として品川台場の築造を開始、計画では11の台場を予定していたが、完成したのは、1,2,3,5,6台場、4,7は未完成、8は未着手、第四のかわりに品川宿の東に御殿山下台場がつくられた(p103)

    ・目の色が異なる五不動尊(密教で重んじられた五色を不動明王になぞらえた)があった、白・黒・青・赤・黄、目黒不動は下目黒の龍泉寺、目白不動は、豊島区高田の金乗院(もとは文京区関口、新長谷寺)、目黄不動は台東区三ノ輪の永久寺、江戸川区平井(もとは墨田区東駒形)の最勝寺、目赤不動は、文京区本駒込の南谷寺、史料で確認できるのは、目黒・目白・目赤で、これらが江戸の「三不動」(p111)

    ・日本橋にもっとも近い江戸四宿(千住宿:奥州、日光、板橋宿:中山、内藤新宿:甲州、品川:東海道)があった(p123)

    ・将軍の直属兵力は、旗本(5000)と御家人(1.7万人)であり、彼らの家臣を加えると約8万人であった。(p133)

    ・今川氏の末裔は、武蔵野国多摩郡、豊島郡にて1000石となり、上井草・下井草村なども知行地となった(p149)

    ・江戸には、金貨(1両=16朱)、銀貨(1両=50-60もんめ)、銭貨(1両=4000-6500文、1000文=1貫文)(p154)

    2014年5月4日作成

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江戸・東京88の謎 (だいわ文庫)の作品紹介

城跡、街道、堀と河川、宿場町、遊廓の名残、神社と祭り-。今も東京に残る江戸の痕跡を辿ると、歴史の謎が見えてくる!江戸時代以前の江戸では何が起こっていたのか?かつての江戸に存在した異界は、どのように封じられたのか?江戸っ子はどんな神を信仰し、何を愛し崇めたのか?江戸の文化を担い、発展させたのは誰だったのか?88の謎と不思議から江戸の町とその時代の知られざる貌が浮かび上がる本!

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