6つのキーワードで読み解く西洋絵画の謎 (ビジュアルだいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
3.71
  • (4)
  • (3)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479305231

作品紹介・あらすじ

世は移るとも「名画」といわれる西洋絵画の数々から、病みつきになる面白さが味わえる作品を厳選!後世に多大なる影響を与えた画家たちの強烈な個性と傑出した技量。一枚の絵に秘められた物語と事件、伝統と革新のせめぎあい。日本人が苦手な神話画、宗教画の"約束事"まで、西洋美術史界の碩学が、6つの柱で「見方の要点」を明快に解き明かす。短時間で絵の謎解きが堪能できる新しい美術ガイド!人類の至宝オールカラー114点。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 今まで、知らない画家の話もあり、時間をかけながら、読んでいた。
    ポケットサイズで、持ち運びには、良いのだけど・・・
    絵の素晴らしさが、今一つ、小さすぎて、重厚感が無いのが、やはり、残念である。
    しかし、これから、美術館へ行く人には、予備知識には、最適かもしれない。
    早く、コロナ禍 終息して欲しいものだと、思いながら、オリンピック鑑賞と、この本の絵の鑑賞をしている私である。

  • ルーブル展のショップで購入。分かりやすいし面白い。

  • 読み終えて、長く楽しい美術館ツアーを終えたあとのような心地良い満足感を感じた。小さな本なので、その絵を微に入り細を穿って鑑賞することは叶わないが、美術館訪問の予習復習には十分なことはもちろん、絵に関して全くのビギナーである私のような者にとっても満足感を与え、また美術館に行きたいと思わせてくれる一冊である。

  • 15世紀のルネサンス前後から20世紀のシュールレアリスムまで、西洋美術史の代表作を解説した本。
    ちょうどナビ派の展覧会で観たモーリス・ドニやヴュイヤール、新印象派展で観たスーラ、ウフィツィで観たマルティーニやボッティチェルリの解説があり、それらの絵を思い出すこと、また解説を見て新たな視点を得ることができる。ヴュイヤールの「ベッドにて」では、ヴァルール(調和)重視で全体をモノクロームにしているところが、眠りという主題にふさわしい落ち着きと静けさが漂っているとのこと。これから観る絵もあるだろうから、予習復習にずっと大事にしたい一冊。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

千足伸行(せんぞく のぶゆき)
美術史家、成城大学名誉教授。1940年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、TBS(東京放送)を経て国立西洋美術館に勤務。1970〜72年、西ドイツ(当時)政府給費留学生としてミュンヘン大学に留学。主にドイツ・ルネサンス美術を学び、帰国後、国立西洋美術館に復帰。1979〜2011年、成城大学に勤務、現在は広島県立美術館館長。ヨーロッパ近代、特に世紀末美術を専門とし、多くの展覧会も企画。編著書に『世界美術大全集 西洋編』『アールヌーヴォーとアール・デコ』『交響する美術』(以上、小学館)、『もっと知りたいクリムト』(東京美術)、『隠れ名画の散歩道』『ゴッホを旅する』(以上、論創社)など多数。

「2021年 『画家たちのパートナー その愛と葛藤』 で使われていた紹介文から引用しています。」

千足伸行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×