オードリー・ヘップバーンの言葉 (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479306078

作品紹介・あらすじ

世界中に愛され続ける女優、オードリー・ヘップバーンは、自分のことを美人だと思っていなかった-。足るを知り、謙虚で、周囲の人たちを好ましい空気で包み、美しいものを愛し、慈愛に満ちたまなざしで、あらゆる物事、人々を眺める。そんな彼女の言葉を集め、コンプレックスとの向き合い方、愛情の表し方、働くということ、仕事と結婚のバランス、パートナーの選び方、人生の目的など、現代を生きる女性たちに多くの「気づき」を与えてくれる本。

感想・レビュー・書評

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  • 子供のころ、スクリーンや、ロードショーといった映画雑誌を飾った大女優、オードリー・ヘップバーン 映画の記事で、どんな人なんだろうとおもった記憶があります。

    ドイツ占領下のオランダでのレジスタンス、そして、二度の結婚と、離婚、1つ1つの映画に全力を尽くすこと、細部に細心の注意を払うこと、彼女のエピソードは、あまりにも、痛く、そして切ないものでした。

    途中、アンネフランクの話がでてきます。同い年で、しかも、同じオランダ。アンネは亡くなり、オードリーは生きのびた。
    アンネの日記の映画化の話があったそうですが、彼女はどうしても引き受けることができなかったとあります。

    ナチスに共鳴して母と彼女を捨てた父に戦後、死ぬまで援助を行い、『デザイナー・ジーンズをはいたマザーテレサ』として、死ぬまでユニセフで
    活動をつづけた彼女。

    気になったことは以下です

    ・私は平たい胸が嫌いでした。あまりにも細すぎて、胸といえるほどのものがなかったのです。そういくことだけで、女の子はひどく内気になってしまうものなのです。
    ・この世で一番すてきなことは、笑うことだって本気で思います
    ・「与えられたことができるようなふり」をしたことは一度もありません。
    ・チャンスなんて、そうたびたびめぐってはきません。だから、いざめぐってきたら、とにかく自分のものにすることです。精一杯、頑張るのです。何でも、簡単には手に入らないのです。
    ・「私は私なりの精一杯で努力をしている」という「努力に対する自信」だけが、自分を支えられることを知っていたからです。
    ・きっぱりと決断する人だけが成功するのです
    ・私たちは、すべてを失いました。家も、家財も、お金も。でもそんなことはどうでもいいのです。肝心なのはただ一つ。私たちは生きのびた、ということです。
    ・アンネの日記を読んだとき、私の胸は引き裂かれました。

    巻末にある、オードリー・ヘップバーンの代表作20はよかったです。

    CONTENTS
    はじめに
    CHAPTER1 美 正面から向かい合い、欠点以外のものに、磨きをかけるのです
    CHAPTER2 愛 私にも愛が必要です。愛したいし、愛されたいのです
    CHAPTER3 仕事 いわゆる「キャリア・ウーマン」にはなりたくありません
    CHAPTER4 人生 何を恐れるかといえば、老いや死よりも、孤独や愛の欠如です
    CHAPTER5 使命 私は自分自身に問いかけます。あなたは何ができるか?
    オードリー・ヘップバーン おもな映画について
    参考文献
    オードリー・ヘップバーン 略年表
    おわりに

    ISBN:9784479306078
    出版社:大和書房
    判型:文庫
    ページ数:208ページ
    定価:650円(本体)
    発行年月日:2016年08月
    発売日:2016年08月15日 第1刷
    発売日:2019年01月05日 第17刷

  • 昨年読んだ「失敗の図鑑」での印象が強く、ルミネにある本屋でディスプレイされているのを衝動買い。

    後日、ファミレスにこもり3hほどで一気読みしてしまいました。

    オードリー・ヘップバーンさんの映像作品はよく考えると一作品も見たことがありません。
    それでもオードリーさんの考え方に、すごく惹きつけられるものがあります。
    性格が似ていて、共感できるところが多いのかもと思いました。

    生き方として、参考にできるところがあるのではないかと感じました。

  • 2024/02/03 読破

    一言:「愛情」と「家庭」を重んじたオードリー・ヘップバーンの人となりを感じることができる

    感想
    ローマの休日を見てファンになりました。そんな方がどのような考えを持って生きていたか興味深く読み始めて、「愛情」に飢えた1人の女性であることを学びました。言葉や信念には「愛情」が読み取れました。考え方はミニマリズムでもありますね。

    下記は印象に残った点です。

    p88
    「与えられたことができるようなふり」を
    一度もしたことはありません
    →等身大の自分でいるというスタイルを貫いた

    p149⭐︎
    「大きくなったとき、きっと、自分にも二つの手があることを発見するだろう。ひとつの手は自分を支えるため。もうひとつの手は誰かを助けるため。

    p155
    愛する力は筋肉と一緒で、鍛えなくては衰えてしまう

    死に際
    ・「愛について」と「幸福だったこと」を
     伝えて死ぬことは幸せだった

    息子のショーン、娘のルカ、
    自宅の名前はスイスにある「ラ・ベジーブル」

  • オードリー関連の本はどうしてもハードカバーや大判のものが目立ちますが、この本は文庫サイズでちょっと通勤の道中に心煌めく言葉を目から浴びておきたい…そんな片手間サイズに美しい殊玉の数々がぎゅっと濃縮されています。

    少し心がカサカサしたり、何かにむかっとしまう時、この本をバッグに忍ばせてみてほしい。

    “美しくいたければ、優しい言葉を話す唇でいなさい“

    そんなようなオードリーの強くカッコよく美しい生き方に感化されてきっと最後のページをめくる頃には心に温かな陽だまりが生まれている

    そんな体験ができる一冊ではないか、と。
    目に映る情報を美しい言葉で溢れさせること。

    人は毎日の習慣で作られ、日頃の思考が幸せをたぐり寄せるのであれば、この一冊がその真実に気づかせてくれるかもしれません。

    (書籍情報:https://www.amazon.co.jp/dp/4479306072?th=1&psc=1&linkCode=ll1&tag=honnoakari-22&linkId=f9b066222a118a16a8fe3f85df5825d8&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

  • オードリーの名言とちょっとしたエピソードが書かれた本。
    気分転換に読みたい方、オードリーについての本をさらっと読んでみたい方におすすめ。
    映画の華やかなイメージがあったけど、戦争や家庭で苦労が多かったのは意外でした。

  • 温泉施設のライブラリーで目に留まり、岩盤浴で読破した。
    オードリーの生き様が美しかった。
    自分の長所を、人のために役立てる貢献の姿勢を見習いたいと思った。

  • 素敵な言葉集という気軽な気持ちで手に取りましたが、戦争や離婚など、オードリーの生き抜いた人生に胸が詰まって涙。
    1番印象に残った言葉はこちら。

    The very last words Audrey Hepburn gave to her son, excerpt from “Time Tested Beauty Tips” by Sam Levenson
    オードリー・ヘップバーンが最期に子どもに送った言葉、サム・レベンソンの「時の試練を経た知恵」より。

    For attractive lips, speak words of kindness.
    For lovely eyes, seek out the good in people.
    For a slim figure, share your food with the hungry.
    For beautiful hair, let a child run his fingers through it once a day.
    For poise, walk with the knowledge you'll never walk alone ...

    People, even more than things, have to be restored, renewed, revived,
    reclaimed and redeemed and redeemed ...
    Never throw out anybody.

    Remember, if you ever need a helping hand,
    you'll find one at the end of your arm.
    As you grow older you will discover that you have two hands.

    One for helping yourself, the other for helping others.

    魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
    愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。
    スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
    豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
    美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。

    物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、何度でも再出発することができます。
    誰も決して見捨ててはいけません。

    人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。

    年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。

    ひとつの手は、自分自身を助けるため、
    もうひとつの手は他者を助けるために。

  • オードリー・ヘップバーン。今もなお、憧れの女優さんです。彼女の若い時から晩年までの言葉と共に彼女の生き方が書かれています。言葉によってエピソードが書かれ、纏められていて読みやすい本でもありました。
    個人的にはTからはじまるエピソードに感銘を受けました。2つ、Tでした。愛する事って、言葉じゃ伝わらないですよね。行動なんだと思います。2つのTはとても幸せを感じました。なので星は5つにしました!

  • シャネルの強い言葉のあとに読んだので、最初は正直、物足りなさを感じていました。
    正しくてキレイで、どこまでも気品のある言葉ではあるけれど、今のわたしが求めているものではないかもなと思いながら読み進めていたはずが…

    いつの間にか没頭して、最後まで一気読み。

    愛や家庭が何よりも大事という感覚は素晴らしいとは思うんだけど、男性からしたら重い女かもな…とか罰当たりなこと(笑) を考えたりもしましたが。

    2度の離婚を経てから「使命」にたどりつく頃には、その愛の深さと芯の強さに、涙が出るほど感動していました。

    「自分が何のために生まれてきたのか、何のために有名になったのかがわかった」


    この手のセリフにこれまで何度か出会ってきましたが、これほど胸をうたれたことはないです。
    (メルエムのときも感動したけど、次元が違うわ…)

    こんな人がいるんだと、ちょっと放心状態になりました。
    たぶん、つまり、わたしは愛に飢えているんだろう(涙

  • 外見の輝きやオーラは、信念の美しさから来るのかなと思えました。

    私も美しくあれるように、信念をもって生きたい。

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著者プロフィール

山口路子(やまぐちみちこ)
1966年5月2日生まれ。作家。美術エッセイ、小説など著書多数。近年では、ひとり出版社ブルーモーメントから「生き方シリーズ」の刊行が始まる。また、大和書房より刊行の言葉シリーズ(『オードリー・ヘップバーンの言葉』『マリリン・モンローの言葉』『ココ・シャネルの言葉』『ジェーン・バーキンの言葉』『マドンナの言葉』『カトリーヌ・ドヌーヴの言葉』『サガンの言葉』など)が好評、『逃避の名言集』も話題となり版を重ねている。近著は『大人の美学 245の視点』『ピカソの言葉』『彼女たちの20代』。著者累計60万部を超える。

「2024年 『私を救った言葉たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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