ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ

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著者 : 吉本隆明
  • 大和書房 (2002年11月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479390954

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということの感想・レビュー・書評

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  • 言いたいことはわかるんだけど…。
    インタビューをまとめたという形式なので仕方ないのかも知れないけれど、なんだかとても散文的で、掘り下げが足りない感じ。
    なんでもかんでも「ひきこもり」としてしまう今の風潮を問題視するのはわかるんだけど、本質的なところに全然触れてない、表面的な話に終始しているという印象が否めない。
    なんかちょっと違うんじゃないのかな~~~。

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  • 371.42-ヨシ
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    「若者たちよ、ひきこもれ
    コミュニケーション能力を過大視するな」
    「時間をこま切れにされたら、人は何ものにもなることはできない」
    「一人で過ごす時間が「価値」を生み出す」
    (本書より)

  • 吉本隆明の本は過去に1冊しか読んだことがありません。それも途中まで。難解すぎたからではありません。著者自身が本書で述べているように、あるときを境にわかりやすい文章を書かれるようになっています。わかりやすいのと内容を気に入るのとは別問題。著者の考えていることが何となくしっくり行かないので読むのをやめました。で、それ以外もまったく手をつけていませんでした。ではなぜ本書に手を出したか。もちろん、タイトルにひかれたのと、目次の見出しをざっと見ていると、なるほどと思えることが多かったからです。読みすすむと、やはりいくつかの箇所では納得行かない部分もありました。子どもは1歳までの親子関係でその性格の大半が決まってしまう(傷つけられている)、子どもの自殺は親の自殺願望が原因だ、などという部分です。それでも、そういう考え方もあるなあ、という感じで読みすすみました。著者自身、引きこもりがちだったようです。そうでないと、これだけのことを考えて、これだけのことを書いては来られなかったのでしょう。学校もあまり好きではなかったようです。小学生のころから先生やまわりの子どもたちの嘘を見抜いていたようです。私自身はどちらかというと学校ではうまく渡り歩いていた方だと思います。先生にも良く思われていることが多かった。良い子のふりをしていたのかも知れません。それで疲れるということでもなかったのですが、年齢が上がるにしたがって、誰とでもうまく付き合おうとすると、誰とも深く付き合えない、ということを感じるようになってきました。それから人付き合いが悪くなったのだと思います。大学生のころでしょうか。ひとりで本を読んだり、本屋に行ったり、芝居を見に行ったりすることが多くなりました。誰かに合わせたり、相手の考えを押しつけられたりするのがいやだったのだと思います。それでも逆に深い付き合いのできる友人ができました。ひきこもったり、不登校であったりというのは決して悪いことではありません。それぞれの生き方です。良くないことがあるとしたら、外に出られない、学校に行けない自分を自分で(あるいは家族が、まわりが)責め、傷つけることなのでしょう。家にいても、したければ勉強もできるし、社会との接点を持ち続けることもできます。インターネットを使えば、外に出ている人間よりももっと外を見つめることができるかも知れません。いろんな生き方があって良い。それを認める環境がととのえば良いと思います。著者は目が悪くなって原稿が書けないため、最近はインタビューをまとめて本にしているのだそうです。1時間半の講演会を聴くような気分で一気に読み通しました。

  • 一番考えさせられたのは
    『教師が生徒と向き合おうとするから
     生徒は迷惑する』といったところ。
    う~ん、そういった切り口から来たか・・。
    そして、次のように続いていく。
    『「とにかく教師は生徒に向き合うべきだ」
    という考え方には、子どもを「指導」してやろうと
    いう、プロを自認する教師の、ある種思いあがった
    気持ちがあります。そんなことをしなくても、
    毎日後ろ姿を見ているだけで、子どもはいい先生を
    見抜きます。自分の好きな先生を見つけて、
    勝手に影響を受けていくのです。』

    こう断じられてしまうと、自分が先生達から
    受けた影響はそんなものだったのかも知れない
    と納得するところもある。
    いずれにせよ、大切なキーワードとして、
    「思いあがった気持ち」を覚えていたい。

  • 著者の次女は、吉本ばななさん。
    リブランの社長のフェイスブックで紹介?していて読んでみた。
    ん~

    「ひきこもりも不登校も病的な状態ではない」

    そう思います。
    近頃、なんでも問題視し過ぎる…
    平和で豊かな時代だから、ひきこもったままになる…

  • この本好きです。引きこもり
    社会問題としてとりあげるのではなく、ご自身の体験に基づく形で書かれてあります。引きこもり=悪いことという社会認識とは違う観点で考察してます。すごく共感できることも多く感銘を受けました。最後の方に書かれていた老いに関するないようも今の自分には実感がなく想像でも難しいことでしたが、知れてよかったと思えます。

  • 小籔さんがTwitterにて、「この方の考え方好きです」と言っていたので読んでみた。タイトルだけ見て、ゆるーい感じの本かなと思っていたが、読んでみると真面目で結構堅い内容だったので驚いた。
    最低限に社会と関わりながらも「ひきこもる」なら、自分に合った生活をしているので良いと思うが、完璧な「ひきこもり」になってしまうのはやっぱり良くないかなーと思う。根拠をもって言えないけど。。
    内容は、「なるほど!」と思う部分も多くあったが、全体的に広く浅く書かれているように感じた。また著者と私では、「ひきこもり」の定義が異なっているため、著者の主張に違和感を覚えた部分もあった。
    やたらと、自分はひきこもり気質であるというようなことを言っているが、著者は「にわかひきこもり」では?社会や人との関わりを持たない、いわゆる本物のひきこもりの人が読んだらどう感じるのだろうか。

    ・ひきこもる(一人になって自分と向き合う)ことはことは悪くない
    ・感受性の鋭い子どもほど、「偽の厳粛さ」でつくられた学校が嫌になる
    ・子どもは先生の後ろ姿を見ているだけで、好きな先生を見つけて、勝手に影響を受けていく
    ・学校は適度にサボれば良い
    ・1歳までの育ち方が人格形成に大きな影響を与える

  • 思った以上に読みやすかった。
    1つの章が短いのもまたよい。

    以下引用


    不登校のこどもたちは異常でもなんでもなく、学校の欺瞞性のようなものを見抜いている場合が多い。ある意味でとてもまっとうな感受性をもっている。(P67)
    →これは弟にも当てはまると感じた。納得。驚くほど観察力が鋭い。

    ほとんどの親が間違えているのは、学校というところは勉強をするところだと信じているところです。親は一様に、自分の子どもが学校制度の中で真面目に勉強していくものだと思っている。しかしそれはおかしい。親だって自分が学生だった時のことを思い出してみればそんなことは嘘だとわかるはずなのです。自分だって適当に遊んで適当に次第点をとってやってきたにちがいないのです。ほとんどの優等生以外、そんなものです。
    →一族がその‘ほとんどの優等生’だから弟は辛かったと思う。

    義務教育のあいだの学校には一種独特の「偽の厳粛さ」が漂っている。(P77〜P80)

    いじめの問題でわすれてはいけないことは、いじめるこどもといじめられるこどもの両方が問題児であること。
    問題児とはなにかそれは心が傷ついていること。
    その傷の原因はなにか。やはり親だといわざるをえない。

  • ひきこもりに対する作者の考えが自分の経験を踏まえた上で書かれている。最終的に言いたいことはタイトルになっている「ひきこもれ」ってことなんだろうな。ひきこもることは決してマイナスなイメージではない、ひきこもることも必要だということと、なぜそう思うのかについて納得する言葉で書いてくれている。正直に書いているんだろうなあということが伝わってきて、「ひきこもれ」なんて何てこと言い出すんだこの人は!と思ったけれど、読んでみていつの間にか引き込まれていた。

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ひきこもれ―ひとりの時間をもつということの作品紹介

「一人」は孤独なのか。「ひきこもり」であると自認する著者が指摘する「集団」は「一人」より強いか。社会の嘘、学校の嘘。

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということはこんな本です

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