- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479392163
作品紹介・あらすじ
「生きている」とはどういうことか。かけがえのない子ども時代の出会いと感動に導かれ、いのちと世界の不思議に迫る極上の対話。
感想・レビュー・書評
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人の生活もウィルスから見たら養鶏の環境と似ていると言ったり、生物の歴史から見たら人間の生きている期間は僅かでいつか終わるだろうといった考え、他にも優勢な理論は人間の欲望に深く関係しているといった考察など、なるほどなぁーと考えさせられるものでした。面白いです。考え方で人生豊かになるなと思いました。
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図書館で見つけて。
福岡先生をハカセと阿川さんが呼び、進められていく対談。すごくよかった。
人間の人口増加が地球環境に負荷をかけているのは事実だけど、人間が突然地球上から消えたらそれはそれで地球のバランスが崩れる。こないだ80億突破のニュースを見た気がする。WHOが警笛を鳴らしていた。適切な人口ってどのくらいなんだろう。どうバランスが崩れるんだろう。
「せいめいのれきし」読んでみたい。
動的平衡。昔の偉人はよく肩書きが医者、哲学者、数学科で絵も描くみたいな人がいるもんな。寿命も長くなったし、実験や学習の効率も現代の方が上がったように思うのに、現代は縦割。幅が狭くなっているように見えるのは何でだろう。仕事だって、全然余暇時間が増える方向にはいかない。
3つのクラが人間をダメにした。冷蔵庫、倉庫、金庫。
子供のときに沢山のセンスオブワンダーのオーラを浴びておくこと
2022.11.19 -
センス・オブ・ワンダーを探して
2022年9月11日読了
生物学者の福岡伸一と作家の阿川佐和子の対談。
何度か共演されたことがあるようで、お二人のゆるくて自然な対談が心地よい。
話の主題は生物学のこと、お二人の子供時代のこと、現代社会が抱える矛盾…と多岐に渡る。
これらのトピックはそれぞれが独立しているわけではなく、対談の中でゆるく繋がっている。
特に、医療や研究がより専門化し、身体というものが部分の集合とみなされている点が気になった。本書でも提示されていたが、それで本当によいのだろうか。「死」を考える上でも大切な定義であり、私たちがもっと話し合わなくてはならない問題と感じた。
本書を通して、生物学に限らず(広く研究に限らず)全体を俯瞰しバランスを取ること、分断していたものを繋げること、この2つの重要性が主張されていた。 -
福岡伸一は「現代では昆虫の新種なんてほとんど発見されないし、」などととんちんかんなことを言っているが、本当に昆虫好きなのだろうか。自身が否定している視野狭窄に陥った専門家の姿そのものなのだが。阿川佐和子の受け答えも、話をあまり理解できていないようで適当な相づちばかり。
一番非道かったのは、「血液型性格診断を鵜呑みにしているようでは生命の問題は語れない」と言う福岡に対する、阿川の「結構あったっていると思うけどな。ハカセは何型でしたっけ?」という受け答えを福岡が無視したところ(P222-223)。センス・オブ・ワンダーを失っていないと福岡がべた褒めしていた阿川が、実は疑似科学を信じる(センス・オブ・ワンダーを失った)一般人と同じだったという展開は皮肉以外の何物でもない。 -
センス・オブ・ワンダーの混乱本と認識。
機が熟せば、読んでみたい。
忘れないために本棚に入れた。 -
#2592-106-354
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お二人の知のレベルの高さに感服。いろんな引き出しが有って人間の奥深さを感じた。
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2011年に書かれているが、過渡期の2020年にこの「動的平衡」に関する対談本を読めて良かった。
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それがマイノリティーとして社会に迎合されなくても感動するものを大切にしよう。子供時代に触れた自然や事象に対する感覚は健忘を迎えても忘れることはない。少し曇ってきたかもしれぬが時折磨いてみてはどうだろうか、と対談の二人の言葉から学ぶ。そうだよ、あの時何を考えていたのか、思い起こすだけでも元気が出る。