常識にとらわれない100の講義

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479392293

作品紹介・あらすじ

生きるうえで、どれだけの「理屈なき常識」に流されているのか?
あなたが本当の「正論」を手にするための一冊!

感想・レビュー・書評

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  • 「常識・非常識」現代の感覚意識は「リスクを取れない事は『常識』従う」と言う。「常識」であれば多くの賛同を得れるが成功は稀だ。「凄い人」は決して現代の総理大臣にはない!それは政策に感激・感動することをやっていないから(言うだけ・選挙の為の見せかけだけ)
    最近富に部外者の被害妄想的行動で暴動を引き起こす事件が多発。最近ではフランス警察官の少年殺傷があったが、事件前後(少年と警察のやり取り、なぜ少年は振り切り逃げようとしたのかなど)の経緯をマスメディアは正確に伝えないことで政府等への不満を煽る行動が高まるのは納得行かない。

  • 100のエッセイ。思考を育てる~が面白かったので遡って読んでいる。スタンスは変わらないが切り口が違うので、これはこれで楽しめる。

    こつこつやればいつかは出来るようになるから、つべこべいわずやればいい。という姿勢がこの方にはあって、そういうところが好きなんだろうな、とふと思った。

  • 1日2講義ずつゆっくり読みました。
    感情ごと本の内容に入って読んでいくと著者の考えが強くハッキリしているだけに、共感できるたり逆に反発したくなったり。
    ただ、少し引いて吟味しながら論点を読んでいくと、なるほどなと素直に感心することが多くておもしろかったです。
    【37.切れない刃物ほど手応えは大きいものである。】がとりあえず一番気に入りました。

  • 森氏が説くストレートな虚飾のない真理、100。いずれも2ページでまとめられている。エッセイというような軽いものではない。渾身の力が注がれており読む方も気持ちが引き締まる。ここまで正直に書いても良いのかと思うくらいの真っ向勝負。偏屈かもしれないが誠実な人となりが伝わってくる。10億円、芸術のたしなみ、バージョンアップ、謙虚、癒着、脱線事故・・・・。心に滞り残る警句は非常に多い。

  • 著者独特の視点が多く、おもしろい。小説も好きだけど、小説以外の著作もつい読んでしまう。

  • 普段私たちが何気なく見過ごしている物事(つまりこれが常識ということでしょうか)を、意識せずとも斜めから疑問を抱いて見ることができる。森さんってそんな人なんだなぁ、としみじみ感じました。

    やたらと物事を疑ってくってかかる必要はないと思うけれど、本当の意味で「自分の頭で考える」ことは必要なのではないでしょうか。
    そのためにはまず色んな知識を得ることが必要ですね。

  • この類の本は、他の作家のだったら読まないと思うけど、森さんだから。
    もう散々著作を読んできているので、最近のエッセンスをまとめた式の本にも違和感とかは全然無くて、でもまた読んじゃうなあ。
    ごくごく真っ当なことが書かれているのだけど、実践している人は意外と少ないと思う。

  • 変態の意見こそパンピーには有益

  • なるほどなって思えたのが3割、イラッとしたのが1割。良い本。

  • 著者の小説を読むことで、僕の20代はずいぶん救われた。
    世間一般的な意見や、親、学校の先生の言うことが唯一正しいことだという呪いから、解放されたといっていい。

    見開きの2ページで1つの講義(?)になっていて、短くて読みやすい。
    僕にとっては著者の思考はいちいち斬新なので、多い著書の中から、まだ読んでない小説を時々読みたくなる。


    “小説を読んで、「作者の言いたいことがわからん」なんて思う人は、小説ではないものを読んだ方が良い。小説なんて、何が言いたいかわからないのが普通だし、そもそも何が言いたいのかを求めて読むものではない。
    詩も絵画も彫刻も映画も音楽も、多くの創作や芸術作品というのは、べつに言葉に還元できるような明確な主張があるわけではない。芸術とは、考えるものではなく、感じるものだ。綺麗なら良い、美しければそれで充分、感動すれば、価値がある。そういうものなのである。”

    “美味しいものは、少しだけ食べると本当に美味しい。面白い作品は、人生で一作か二作しかない。多くを求めること自体が、求めるものを遠ざけるからである。”

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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