本・子ども・絵本

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著者 : 中川李枝子
  • 大和書房 (2013年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479750482

本・子ども・絵本の感想・レビュー・書評

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  • 「いやいやえん」「ぐりとぐら」の中川さんのエッセイ集。
    自身の生い立ちや、保母時代の話など、とても面白い。
    母親を縛り付ける現代の神話の数々も爽やかに切り捨てて、子供も母親も自由になれ!と言ってくれるようなエッセイですっきりする。
    あと、本好きあるあるが満載。
    高橋健二さんに会う機会に、妹さん(ぐりぐらなどの絵の山脇百合子さん)がずっと大事にしていた「ふたりのロッテ」を持参するところがたまらなく好き!

  • 児童文学作家、中川李枝子のエッセイの新版。元の本は1982出版。
    子供について、絵本について、読書について。
    面白かった。夢中で読んだ。

    保育士として働いて出会った子供たちや母親たちと絵本の話、
    作家になって出会った読者や書いた作品の話、
    自分が子供のころに読んだ物語の話。
    全部が鷹揚で、楽しいことや新しいことを見つける子供の目と配慮しながら見守る大人の目をバランスよく持っている。
    子供に対するおおらかな見方を読んでいると、読んでいるだけの自分まで肯定されているような気がしてくる。

    子供は長所も短所も隠さないから面白いという言葉が新鮮だった。
    隠せないで丸出しだから、私は子供の嫌なところばかりが目に付いてしまう。
    いいところも悪いところも隠せない間に、いいところも悪いところも丸ごとの付き合い方を学べたら、ちゃんとした大人になれるんだろうな。

    教育に対する信念や、子供向けの本にもつ美学に、しなやかな筋が一本すっと通っている。
    穏やかで優しげな書き方なのに格好良い。

    著者は子供のころ、「石井桃子」の文字がある本は外れないと確信していたそうだ。
    その信頼感はすごくわかる。
    私にとっては「石井桃子」もそうだけど「なかがわりえこ」の文字が(正確には「山脇百合子の絵」が)面白さの保証だった。
    だから、その張本人が自分とおんなじことを言っているのが不思議でニヤニヤしてしまった。

    著者が勤務していた「みどり保育園」の方針は子供を遊ばせること、親も悲しませないこと。
    大事な子供を他人にあずけるのはどんなに勇気のいることだろう、という視点のある保育に、「海のいる風景」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4903690970を連想した。


    巻末に、本文の中に出てきた作品の一覧つき。
    読んだのも読んでないのも全部読みたくなってしまった。

  • 2017.3月。
    中川さんの子育ての本は信頼できる。
    上っ面じゃなくてがっつり子どもと関わって、子どもをちゃんと知ってる人の言葉だからなのかもしれない。
    子どもは子どものままでよくて、大人も子どもとしっかり向き合って毎日生活してさえいれば大丈夫だと思える。
    この本を読んでいて、絵本やお話に出てくる子どもたちがとことん生き生きしていて魅力的なのは、側にいる大人がいい大人だからなのかもなあと思った。
    そう、岩波少年文庫の物語に出てくるような飾らない、愛情豊かなお母さんになりたい。

    20代前半に買って読んだ時にはあまりピンとこなかった内容も、今はどんぴしゃ。
    全ておもしろかった。
    とっておいてよかった。
    今だったんだな。

  • 子どもにたくさん良い絵本と本を読ませたくなる。

  • 戦時中に活字に飢えていた分、絵本を手に取れることがどれだけの贅沢で夢に溢れた時間であったか、がひしと伝わって来た。

    この絵本への飽くなき情熱と共鳴が中川さんご自身のみならずみどり保育園の、そして絵本の読者である子ども達の人生を明るく照らしたことだろう。

    表題通り、本と子どもへの深い愛情が優しい文面から溢れている一冊だった。

    精神の枯渇が人を滅ぼす。
    どんなに苦しい境遇でも、知的好奇心が満たされていれば心の泉はみずみずしい湧き水で溢れるものだ。

    それを私も子どもに伝えて行く事が出来ればいいな。面白いという感動を家族みんなで共有する第4章が特に好ましく感じられて、ふとそんなことを思った。

  • ぐりとぐら書いた人の本

  • なんと美しい日本語で書かれたのか。潔く、リズミカルで、分かりやすい。私の持っているのは1982年の一番古い版。その後、どう書き変わったのか興味深いがこの時点で十二分に美しい。日本語を学ぶテキストとしても良いのではないか。

    先生としての「子ども」への敬意と観察、働きかけに裏打ちされた各エッセイも滋味に富んでいる。

    ・幼い子にとって面白いことは即ちわかることです
    ・読書の喜びは精神の自由あってのもの、強制されたりお節介を受けたりして得るものではありません。
    ・道具箱の中身を通して、…結局どの子も大へん良い子になってしまう。
    ・幼い子の側から見ると、一日一ぱい相手をしてくれるお母さんなんて、たいしたことないのです。
    ・物おじしない子は要注意。
    ・大人は子どもに対して一方通行であってはいけません。子どもの側からの働きも大切にして、ゆとりを持ってゆっくり見ていてやりたいと思います。
    ・こわい話、よくばり

  • 資料ID:W0171909
    請求記号: 019.5||N 32
    配架場所: 本館1F電動書架A

  • 宝島など私にとって古典な物語がリアルタイムに書かれているのがすごく不思議な感じがしました。

  • 「ぐりとぐら」が世に出て50年ですからねぇ~

    大和書房のPR
    「日本で一番多くの子どもに読み継がれている『ぐりとぐら』の作者の名エッセイに新原稿を加えた改訂版!!挿絵も実妹の山脇百合子氏!」

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