いま、すぐはじめる地頭力

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479771135

作品紹介・あらすじ

地頭力は三つの考える力。仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力。人間関係力アップ!仕事力アップ!面接力アップ。

感想・レビュー・書評

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  • 10年くらい前に出版された本で、今読んでみると、これって他の人が言っていたなぁ。あれはあの人がたしか書いていたなぁなどが散りばめられていたように思いました。

    ただ、本書はとても分かりやすく、地頭力について書かれている。図や表を使って解説しており、大学の教科書のような造りになっています。そんなにギュウギュウ詰め込んでいるわけではなく、適度な量で、ノウハウ本としてスラスラ読めました。
    全体を通して、自分の行動を第3者の目から分析することにより、最善に導いてくれるということを学びました。
    何かに行き詰まったり、目標点が分からなくなってしまった方にはぜひ読んでみてください。

  • この本の自己診断部分では、自分の弱点というかクセを明確にすることができたと思う。本来の目的からずれて細部にこだわり過ぎたり、自分の経験を中心に考え過ぎたりしている。
    地頭力について下記の3つの力が必要と書かれている。

    1.仮説思考力
    結論から考えること。
    どうも自分には仮説を立てずに何となく考え始めて結論がつけられないことがあるかと思う。初めに仮説を立てるというのは習慣づけたい。

    2.フレームワーク思考
    全体から考えること。
    思考のクセをなくして隈なくカバーすること。
    これが欠けているために自分にとっての想定外のことが起きたり、考慮漏れが起こる。

    3.抽象化思考
    単純に考えること。
    細部にこだわりすぎて、違いに注目しすぎると同じと考えるべき事柄をまとめられなくなってしまう。

    考え方のクセを意識して、取り除くのに有効。
    フェルミ推定は別にもう少し調べてみたい。

  • 「あの人は地頭があるよねぇ。」

    なんて言葉をあんまり意味も理解していないまま、
    何となく使っていた。

    学校の勉強ができるってこととはちょっと違って、
    社会を生き抜く上での頭の活用の仕方がうまい
    っていうくらいの解釈をしていた。

    でも、それは特に間違ってはいないらしい。

    地頭という言葉は何か確固たる定義があるわけでもなく、
    様々なビジネスのプロフェッショナル達が独自の言い回しで
    この能力のことを表現している。

    すこし各人の意見を見てみますと、


    「仕事を深堀していく能力のこと」
    リヴァンプ澤田氏

    「問題解決に必要となる考え方のベースとなる能力」
    ザカティーコンサルティング細谷氏

    「知識がなくても自分の頭で回答にいたる筋道を考えていける人」
    大前研一氏

    「素手で考える力。知識も方法論もあらゆる引きを持たずに
    ゼロベースで考える力のこと」
    高橋俊介氏

    ※「週刊東洋経済」の各記事より筆者要約


    となる。

    定義がないのであれば、僕は僕なりに「地頭力」って
    ものを解釈してみたい。

    世の中にはまったく知らない分野でもぐいぐい前に
    進められる人が存在する。

    それはすなわち、

    「地頭力」=「自頭力」と言えるような気がする。

    この本には、

    「地頭力とは「離れて」考えること」

    と記述があった。

    これで自分的には妙にスッキリしてしまった。

    結局は目の前の物事に対して、ある意味、第三者的な
    視点から冷静に離れた視点で分析し、非常にシンプルな
    思考を重ねて結論を導き出す。

    地頭力というのは、こんなところなのかもしれない。

    だから、学校の勉強のように知識を詰め込むだけの教育で
    地頭力が鍛えられるとは思わない(もちろん、そのような
    勉強を続けていても、地頭が良い人はたくさんいるが)

    結局のところ、自らの頭で物事を真剣に考え、かつ、
    シンプルに結論を導き出さなきゃいけないのだ。

    「シンプルに」ってところがポイントだ。

    難しいことを難しいまま捉えることは誰でもできる。

    でも、それでは多くの人とコミュニケーションを取り、
    意思疎通を図って、大きな仕事を進めることは難しい
    からだ。

    この本、記載されている内容がすごく難解で、あまり
    頭の良くない僕は???ばかりになってしまったが、
    ま、そもそも答えのないものであれば、自分なりに
    解釈できればよいってことにしとこう。

    ま、でも、一つだけ、

    「MECEをいつ習得するかで、人生は決まる。」

    と書かれていたけど、これは、まさにそうだと思う!

  • 「地頭力」とは・・・
     簡単に入手できる情報や知識に自分の頭を使って付加価値をつける力のこと。
     「知識」「情報を集める力」「記憶力」とは異なる知的能力

    地頭力の構成要素
    三層構造で出来ている
    ①知的好奇心→考える上で最も基本
    ②論理思考力(ロジカルシンキング)+直感力
    ③仮説思考力(結論から)フレームワーク思考力(全体から)+ 抽象化思考力(単純に)
    本書では③を中心に解説。

    地頭力で日々の問題解決を解く手順
    ①まず、解決したい課題の結論を想定し課題解決に取り組む
    (結論から考える)
    一定の目的を最適の手段で達成することを目標とすること
    例)カーナビ

    ②次に、課題の全体像を捉えて複雑な課題対象を特性別に分類し後  
     に一つずつ取り組める程度の難易度に分解し、その中から一番重要度
     や難易度の高いところから着手していく(全体から考える)
    ③そうやって噛み砕いた対象を一般化・抽象化・単純化して問題を解いて
     いく(単純に考える)

    地頭力を鍛えるたの「心がまえ」
    ①時間に対する感度を上げる
    ②知的依存心を捨てる
    ③自分の思考のクセを徹底的に理解する

  • 仕事を効率よく最短ルートで片付けるためにも、地頭力を鍛えて「考える力」を高めたい。
    特に「抽象化思考力」について興味があるので、同じ作者の別の本を読んでみることにした。
    地頭力、ラテラルシンキングとともに身につけ、実践したい。

  • 「具体抽象」と通じる事が結構あったし、一番始めの「思考停止度チェック」はもう悲惨…普段から「考える」ってやってないんだなと実感したわ。
    そして、フェルミ推定やると超絶格好良いので関連書籍読みまくる予定

  • フレームワークで考えるくせをつけることが大事だと。

  • 知識が付いてきたと思った時に読んで欲しい本。考え方の原理原則という位置付けで固まった頭をストレッチする為に定期的に読み返したいと思う。個人的に初心に帰るための本という位置付け。

  • 考えることが足りないと日々感じ、何が起点となるのが日々意識すべきことは何なのかを把握するために手に取った一冊。
    今の思考力と向き合い、地頭力を培う3つの大項目を認識できた上で実践が可能な方法まで説明してくれている。定期的に読み直したい。

    地頭力は大きく分けて3つ
    ・結論を考える仮説思考力
    ・全体を俯瞰して捉えるフレームワーク思考力
    ・単純に物事を捉える抽象化思考力

    考え始める意識を持つために必要な要素として面白かったのが
    ・時間に対する感度を上げること
    ・自分の思考の癖を把握すること
     ※自己本位的な考えを取っていることが多い
      全体でなく部分的、具体的思考に陥りやすい
      自分の欠点より他人の欠点 
      複雑に物事を捉えがち

    仮説思考力は結果をまず推測して、そこに向かって有限である時間における最適解を導き出すこと。
    例として挙げられていたのがカーナビ。
    仮説を立て、常に軌道修正を試みながら手段・方法を導き出していく。
    手段が目的になりがちの人が多いと会社でも指摘を受けることが多いが、過去の仕事を振り返るとそうなってしまっていたことがあると猛省。
    後、表面的にみえている形ではなくココロ(why)となる本質を掴むことが何より大切。
    また、人に何かを伝える時は基本的に「伝わっていない」ことを前提とし、多頻度短サイクルのコミュニケーションを心がけることで、「相手に伝わる」という絶対的な部分が担保される。

    フレームワーク思考力として理解しやすかったのがMe座標系、you座標系、絶対座標系。
    多数の人が理解できる様な話の仕方をすることができるのが絶対座標系。偏った見方をしないため、様々な視点で話すことができ、漏れのない議論が可能。
    MECEを捉えるトレーニングと5W2Hを考えることを積み重ねていきたい。

  • 論理的思考力が欠けている自覚があり、抽象思考に関する本を探している中でこの本に辿り着いた。
    自分の認識通り、自己チェックでは見事なまでに思考停止の状態。。
    とてもタメになる内容ではあったが、これを実生活でどう訓練していくか、あまりイメージは出来ていない。
    なぜを問い続けて、思考のクセを直していきたい。

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著者プロフィール

細谷功(ほそや・いさお):1964年生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。問題発見・解決や思考力に関する講演や研修を国内外で実施。『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(共に東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『思考力の地図』(KADOKAWA)等著書多数。

「2023年 『やわらかい頭の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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