地球のためにわたしができること―What we can do to save the Earth.

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479781578

感想・レビュー・書評

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  • 「地球のためにわたしができること」、
    一人ひとりがこれを意識して実践していったら、地球環境は良き方向に変わると思います。以下、私は3つ選びました。


    風で織るタオル
    タオルはナチュラルなイメージですが、実はそうでもないところも。
    まず、世界中の農薬の四分の一ぐらい、たくさん農薬を使っています。防虫剤に、除草剤、殺虫剤に、化学肥料。
    綿の実を刈り入れる前には、じゃまな葉や茎を人工的に枯らすために、飛行機から枯葉剤をまくところも(人間にとっても有毒)。(略)
    もっと人や地球にやさしいタオルはないのかなあ?
    ええ、あります。オーガニックタオル。
    化学肥料や農薬を使わないで、自然の力を生かして綿花を栽培。糸がきれないように、機械のスピードを半分ぐらいに落とす。化学染料や柔軟仕上げ剤などの、化学薬剤を使わずに仕上げます。
    (略)
    風力発電で機械を動かしているオーガニックタオル工場もあります。その名も「風で織るタオル」。
    自然の風にゆらゆらと、優しく揺れる綿花を原料に、自然の風による電力でタオルを織る。わたしの大好きな、心までほっと包んでくれるタオルです。

    わりばし・マイはし
    今、日本では、一年間に二五0億膳のわりばしを使っているそうです。平均すると、一人、年間二00億以上?
    けっこういっぱい使っている。(略)

    えんぴつで時間をつくる
    えんぴつ一本の芯を使い切ると、約五0キロメートルの線が引けます。マラソンより長距離、というわけ。ボールペンだったら一・五キロ。シャープペンだったら一ケース四0の芯が全部で一0キロ。えんぴつって、ダントツで長持ち選手なのです。(略)

  • 身の回りにある、肩肘を張らないエコロジー。
    水、食べ物、調味料、紙、文具、布団、タオル、雨、乗り物、買い物……。表題のとおり、筆者自らが行っていればこそのエピソードが、こんな簡単なことからも地球環境の保全、低炭素社会への貢献ができますよ、という30編の提言として淡々と綴られている。
    『地球のなおし方』などの著書、『不都合な真実』などの訳書をはじめ、数々の環境関係の著述で有名な枝廣淳子氏だが、本書はそれらのイメージとはまったく異なるソフトなエッセイ集としてまとめられている。

  • エコライフは
    なにか特別なことをしないといけないような
    ちょっと面倒くさいような
    ちょっと格好悪いような
    そういう印象を与えるけれど、
    ここに書いてあることは、

    エコ+じぶんらしさ


    とっても簡単なことばかりが書いてある。
    すべてはできなくても
    まず一番気に入ったひとつから初めてみたら
    いいと思う。

    地球にやさしいことは自分にも優しい。
    それがやってみようという気にさせる。

  • 枝広さんは、小さい頃作家になりたかったと読んだことがある。
    そんな一面をかいま見れる一冊な気がした。

  • 『不都合な真実』の翻訳者でもある枝廣淳子が、自身の心掛けているエコライフの工夫や、地球環境に関する基礎知識を紹介した「エコ・エッセイ」です。私たちが普段使っているものや食べているもののルーツを学び、より自然を身近なものとして感じることが出来ます。私たちが捨てたゴミがどのような形でリサイクルされているのかも解り易く紹介されています。詩のような優しいテンポで、自然を守ることの大切さを語りかけてくれる1冊です。

  • タイトルの通り地球のためにできることのアイディアと説明が簡潔に載っている本。
    文字が少なく挿絵もあり、わかりやすい。
    子供と環境について話すきっかけとしても読みやすい本だと思います。
    まずは書かれていることの中でできそうなことを少しでも生活の中で取り入れてみようと思います。

    弁当を持参すること、
    トイレットペーパーは短く使う、
    こまめに電気を消す、
    マイボトルを持参、ペットボトルより缶の飲み物を選ぶ。

    スイス•スウェーデンでは回収するとデポジットが戻る仕組みがあるから回収率が上がる。
    ペットボトルの使用するごとに使用回数の線が増えようになっていて、20回が替え時。
    自転車専用の信号がある等々、興味深い話しも記載されている。

    2007年に発行された本なので、現在はもっと進んでいるのかと思うと北欧の環境への取り組みへの興味が湧いてきます。
    プラ袋が有料化になったので日本もこの時よりは前進しているのかなと思いますが、プラは自然に戻らないので可能な限り使わないようにする。リサイクルする。落ちているゴミは片付けていかないといけないと思いました。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「科学」で紹介された本。

    「子どもを本好きにする10の秘訣」>「世界・社会」で紹介された本。

    あれ?ジャンルまたぐのはいいんだけど、この本が被ると選書数が減るのでは???

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00034264

  • 自分が生活する上で地球のために簡単にできる
    ことを簡単に読みやすくまとめた本です。
    地球のために自分が簡単にできることはあまりないんじゃないかと思うかもしれませんが、意外といろいろなことができると知りました。是非読んでみてください。

  • 思想としては理解できるが、感覚的にはまだまだ共感しきれない。認識も必要だし、受容も必要だ。

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著者プロフィール

大学院大学至善館教授、有限会社イーズ代表取締役、株式会社未来創造部代表取締役社長、幸せ経済社会研究所所長、環境ジャーナリスト、翻訳家
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。『不都合な真実』(アル・ゴア著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業のCSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンスを高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
心理学を基にしたビジョン作りやセルフマネジメント術で一人々々の自己実現を手伝うと共に、システム思考やシナリオプランニングを生かした合意形成に向けての場作り・ファシリテーターを、企業や自治体で数多く務める。教育機関で次世代の育成に力を注ぐと共に、島根県隠岐諸島の海士町や徳島県上勝町、宮城県気仙沼市、熊本県南小国町、北海道の下川町等、意志ある未来を描く地方創生と地元経済を創り直すプロジェクトにアドバイザーとして関わる。

「2023年 『答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

枝廣淳子の作品

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