子どもの「いや」に困ったとき読む本

著者 :
  • 大和書房
4.40
  • (21)
  • (17)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 269
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479783589

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いやいや脳は生きるための本能が司っている。
    そこからくる子供の「イヤ」を受け止めることが大切。

    しつけの枠組みは守る。
    ex)→お菓子を買ってほしくて泣き喚く子供に「泣いても買わないよ!」と叱って、泣き止まずに親が諦めて買ってしまう。これが良くない。
    お菓子を欲しい気持ち、泣き喚きたい気持ちをまずは受け止めて「お菓子美味しいもんね。食べたいよね。」等、声をかける。抱きしめる。しかし、枠組みは守るのでお菓子は買わない。

    これが信頼関係を育む。

    うろ覚えの感想。。。

    「気持ちは受け止め、しつけの枠組みは守る。」これは絶対覚えといて、実践している。

    なかなか難しいときもあるが、効果はある。子供が声に出して、「したいけど、我慢しなきゃ。」「危ないから、やっちゃダメだね」と自分で言い聞かせるようになった。

    親としても、叱らないように言葉を選んでる間に怒りの気持ちが鎮んでいく感覚がある。

    気持ちに余裕を持ちましょう❤️みたいなふんわりした言葉ばかり並べた抽象的な育児本より、具体的で事例満載で、実践しやすかった。良書。ありがとう。

  • 図書館で借りて、買い直した。ついでに著者の他の本も買ったけれど、一番読んでよかった育児書だと思っている。子どもとも自分とも向き合えた。
    嫌な気持ちをおさえこまずに、社会化する(名前をつける)という考えについて、その重要性がよくわかった。共感すること・抱きしめることで安心し、おさめられることを学ぶから、安全に嫌な気持ちをもてる(コントロールできる)ようになる。目から鱗!たしかに自分がそうされた記憶はほとんどない。だから、嫌な気持ちは抱いちゃいけないと思っていた。だから子どもに対しても、一刻も早く泣き止ませないといけないと思っていた。でも、そうじゃないことを知れてよかった。本当に良かった!時々読み返したい。

  • 相談事例がたくさんあり、アドバイスも具体的。そして、他の方の事例だと、こうすればいいのにとか、親の要望は無理なのではと思えるという発見があった。自分が直面する問題も客観視できれば、案外たいしたことのない悩みだったり、事態を改善させるための行動は見えてくるのかもしれない。

  • イヤイヤ期目前の子どもがいるので、参考になればと。

    心持ちが楽になりそうです。
    イヤイヤの行動は、場合によっては許可できなくても、
    気持ちは受け止めて、嫌なんだね、怒ってるんだねと
    言葉でも表現してやっていこうと思いました。

    ただ、嬉しい、楽しいとかのボキャブラリー?、
    語彙力も多くは無いのですが、
    それに輪をかけてマイナス方向の感情に
    上手く当てはまる言葉がでてこないかも…。
    親も感情を言葉にする力が必要だなと思いました。

    今からイヤイヤ期本番、たまに読み返しながら
    旦那とも情報共有をしつつ、乗りきりたいです。

  • なるほど…というところがたくさんあった。
    わかってはいるけど、咄嗟にはできないのよね…というところもあった。
    怒ったり、泣いたり、言うことを聞いてくれなかったり…思い通りにならないから、子育てはおもしろいし、やめられない!
    子どもをどのように受け止めていくか、大人として、人として、試されるなぁ。
    だからといって、気負わずにやりとりしていきたい。

  • 素晴らしい本に出会えて救われた気分である。私にとっての育児のバイブルは長らく「子どもへのまなざし(佐々木正美著)」だったが、我が子が2歳を迎え、それだけではカバーしきれない領域に入ってきた。保育園への登園拒否や何をするのもイヤと主張するイヤイヤ期が始まり、対処に迷っていたときに保育のプロにこの本を紹介された。
    我が子のイヤイヤに波はあるが、本人の気持ちを受け止めるように心がけたところ、瞬く間にイヤイヤのレベルが下がっていった。この本に出会わずに、そのまま育児をしていたらと思うとぞっとする。

  • 対応が具体的かつ納得性ある

  • まさに子どもがイヤイヤ期!子どものイヤイヤに対する見方が変わり、それだけで少し余裕ができます。家族にも読んでもらえると、なお良さそうです。

  • 2,3歳くらいのイヤイヤ期の子供について書かれた本。
    我が子は4歳を過ぎているのでもっと早く読めば良かったと後悔しています。でもとても参考になりました。

    子供がぐずったら、①子供の命に関わることと②社会的に大切なことを見極めてしつけをする(親の都合ではない事がポイント)
    しつけの仕方はまず、ぐずる子供に寄り添う事。そしてルールの枠組みを説明する。子供がぐずっても寄り添いながらルールを説明するを繰り返す。

    やってみたら、我が子はすんなりとぐするのをやめた訳ではないのだけれども効果はありました。

    とにかく子供の気持ちに寄り添うことが大切みたいです。子供にしっかりいやいや脳を機能させて発散させてあげることが、理性を司るおりこう脳を発達させるみたいです。

  • 理解できても実行出来ないことが多々あるので、定期的に再読する

  • もっと早くこの本に出会いたかった!!
    子供の脳の仕組みがとても分かりやすく書かれていて、その後の具体例も豊富で頭に入ってきやすかった。
    子育て中の友達にも勧めたい一冊。

  •  アンガーマネジメントプログラムにて紹介されていた本。kindle.こどものいやが大事なのはなぜか、それを押さえつけるとどんな弊害がでるか、ではどう対処すべきか。事例が豊富でいい。時間と気持ちに余裕がないとできないことも多いが・・・。最後の章はこどもでなく、ママ自身にもふれている。そこがもっと読みたかった

  • いやいやで困ってるわけじゃないのですが
    たまたま図書館で見かけてたので、
    今後そんな日が来たら…!?
    の為に読みました。

    まずは脳の仕組みを理解することから。
    "いやいや脳"と"おりこう脳"について
    →いやいや脳は、生まれながらにしてある、生命維持の分野に属したものである。
    対しておりこう脳はいわゆる知恵であり、
    この2つがどのように反応しあっているのか、
    がわかりやすく書いてあった。

    気持ちの承認が、なによりも大事。
    →転んで痛い!と泣きそうになる子に
    「痛くない!」と言うシーン、本当によくみます。
    が、著者曰くこれはNG。
    痛いという気持ちを、
    "痛くない"に無理やり変換してしまい、
    素直に感情を出せなくなる。(わかってもらえないと理解する)

    後半は色んなお母さんの悩みが載っていて
    色んな子がいるなぁと勉強になる。
    →先輩ママさんたちの普段は聞けない話がたくさん。
    下の子が生まれたときの話なども出てきて、
    対応を今からイメージ出来てよかった。


    久しぶりの女性著者だったからか?
    なんだか穏やか〜に読めた。

  • 子供のいやいや脳に共感してあげる。
    難しい年頃のしつけに大事なことを教えてくれる。
    親としていかに子供と向き合うか。参考になる。

全16件中 1 - 16件を表示

著者プロフィール

2021年4月より「大河原美以心理療法研究室」室長(https://mii-sensei.com)。臨床心理士・公認心理師、博士(教育学)。1982年東北大学文学部哲学科卒業。児童福祉施設の児童指導員として勤務ののち、1993年筑波大学大学院修士課程教育研究科修了。精神科思春期外来、教育センターなどの非常勤相談員を経て、1997年より東京学芸大学助教授、2007年より2021年3月まで教授。専門は、親子の心理療法・家族療法。
著書に『怒りをコントロールできない子の理解と援助―教師と親のかかわり』(金子書房、2004年)、『ちゃんと泣ける子に育てよう―親には子どもの感情を育てる義務がある』(河出書房新社、2006年)、『子どもたちの感情を育てる教師のかかわり―見えない「いじめ」とある教室の物語』(明治図書、2007年)、『子どもの「いや」に困ったとき読む本』(大和書房、2016年)、『子どもの感情コントロールと心理臨床』(日本評論社、2015年)『子育てに苦しむ母との心理臨床―EMDR療法による複雑性トラウマからの解放』(同、2019年)などがある。

「2021年 『いやな気持ちは大事な気持ち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大河原美以の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
辻村 深月
アンデシュ・ハン...
三浦 太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×