神話の心理学

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著者 : 河合隼雄
  • 大和書房 (2006年6月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479791676

神話の心理学の感想・レビュー・書評

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  • 世界の様々な神話を通して、心理学を考える河合先生の本。
    ユング系だと、おとぎ話を色々用いるようなので、それの延長だと思われます。

    かなり時間をかけて読んでしまったのでところどころうろ覚えですが、やはり日本人が母系の文化であり、太陽神が女性であるというのはとても面白いことだなぁと思います。
    最近考えていた、日本というのは受容の文化なんじゃないかということともつるっと一致した感じ。

    ギリシャ神話、日本の神話、ナバホの神話など色々紹介されていましたが、人間の想像力とは底知れないものだと思います。

    どんな神話でもよく取り上げられる「親殺し、子殺し」というのは象徴的なものであり、実際の親子関係でも(あくまで)象徴的な親殺し、子殺しが行われるべきであるが、それが象徴的にできないがゆえに本当に親を殺してしまったり子供を殺してしまったりするのではないか、という話が印象的でした。

    あと、花嫁が真っ白なウエディングドレスを着るのは、乙女(処女)が死ぬことだからあれは死に装束なのだ、という話には震えました!女は毎月の月経や出産でも一度死ぬのではないか、だから女性は強いし、産後うつやPMSというのも出産という役割を終えて(もしくは果たせなかったがゆえに)死に向かうからではないか、と最近もやもや思っていたので、また1つ河合先生に付け加えていただいた感じです。

    先生の、日本の神話と心理学の本も今度読んでみようと思います。

  • 神話の中の神様たちにも矛盾があって、伝承の途中にも変化が加わり、その時代を生きている人の都合に合うように調整された???話なのかなと。

  • 心理学であり神話学でもある本。二兎を追ってしまった感は否めないが、様々な神話を紹介してくれるので単純に読み物として面白かった。

  • 「神話と日本人の心」を読んだ後だからか、少し物足りなさも。

  • No.642

  • 河合さん著作だし、タイトルも面白そうだったので、図書館から借りてきて読んだ本。神話を心理学で、心理学を神話で読み解くのはとても面白いと思った。

  • 心理療法には神話の知恵が要るとして、はじまりに科学の限界を言うくだりは分かるのだが、後の章では各神話の列挙になってしまって、いまいち深さが欠けているのではあるまいか。その神話の物語をどのように解釈したら人のこころに変化をもたらしたということになるのだろうか?

  •  少なからず安っぽい言説になるけれど、神話の力を現代に取り戻す必要があると切に思う。近代科学の樹の果実から私たちは豊かさを享受したが、同時に多くを失った。計測可能なのもの、合理性がもてはやされ、計測不能なもの、非合理的なものは社会の隅に追いやられることになった。現代的な心の病の源泉が前者にあることは容易に想像できる。現実の失われた均衡をとりもどす対称性の原理に根ざした神話を学び知ることは、太古の知恵のバトンを受け取るということだ。そこから多くを得ることができるだろう。心理学にはギリシャ神話から採られたテクニカルタームがよくみられるが、神話が元々人間の無意識下の情動から生まれたものであるからだ。数千年前の物語であるにもかかわらず、そこからある種の普遍性を見出すことができるのは人間存在の根源的な問題は変化していないことを意味する。神話を胡散臭いもの、時代錯誤なものと切り捨てないで、古きを温め新しきを知るの精神で向き合ってみると意外な発見が必ずあるはずだ。

  • 神話でも、心理学できます。

  • 現代社会で少なくとも「非科学的」な位置づけにされている『神話』が、心理学の観点からこんなにも人間の深層心理を表しているのか、そしてそれが現代にも適応しているのかと、かなり驚きました。様々な国の神話を題材にしていますが、日本神話とギリシャ神話が幾分多めな印象。
    ジョセフ・キャンベルが語る現代人と神話については、とても興味深かったです。(第一章)

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