「箇条書き」を使ってまとまった量でもラクラク書ける文章術

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479792888

感想・レビュー・書評

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  • 社会人になって20年が経過してしまいましたが、文章を短時間で要点よく纏めるというのは、私にとってはいまだに改善すべき課題のひとつです。

    この本では、完成形としては「まとまった量」となる文章を作るに当たって「箇条書き」というツールを使ってこの本では、完成形としては「まとまった量」となる文章を作るに当たって「箇条書き」というツールを使うことを解説しています。

    最近メールを会社で書いていて思うのですが、重要なことは「箇条書き」にすると、相手に伝えやすいことが分かってきました。文章を仕上げる場合には「箇条書き」は文章に直さなければならないと思いますが、それに到るまでにはこの「箇条書き」も強力なツールになると思いました。

    特に、大事なポイントを3つに絞る方法としての「7-4=3」の法則(p77)は参考になりました。

    以下は気になったポイントです。

    ・テーマと決めると、箇条書きの項目だし=ブリット出し、が自動的に集まる(p23)

    ・ブリットを見ながら、脳に揺さぶりをかける4つの質問、1)たとえばどういうこと?2)それってなぜ?3)前はどうだった、これからは?4)よそではどうなの?をする(p49)

    ・「打ち水をする」ということに対して「なんで」と問いかけをする、そのときに「気温を下げる」という答えがでたら、1)さらに「なんで」、2)その答えのための他のアイディアは?という二つの方向を考える(p55)

    ・議論やトークの場を仕切るのがうまい人は、ボックス設定(テーマ)がうまい人(p61)

    ・視野を広げてひとまわり大きなボックスをつくったり、反対に視野を絞り込んで小さなボックスをつくったりすることで、見えなかったボックスやブリットが見えるようになる(p67)

    ・「7-4=3」の法則:7つのブリッド出しをして、言いたいことを3つに纏めて、4つは捨てる(p77)

    ・ブリッド同士の関係は、1)イコール、2)対立、3)原因と結果、である(p91)

    ・目次の纏め方には、1)ツリー型(コンセプト別)、2)フロー型(重要度別、時間、空間、興味のもてる順等)、がある(p101)

    ・日記や作文で大事なのは「ハイライト=出来事のなかで最も興味を引く部分」であり、ダイジェスト=内容をわかりやすく要約したものである、相手の心を動かすには、ダイジェストからハイライトを選ぶ(p115)

    ・長い文章を書く準備として大事なのは、「目次」である(p139)

    ・わかる文章を書くために、「ひ」「おり」「また」「が」「あり」を見つけたら分ける、1つの文に2つの事柄があったら分ける(p163)

    ・修飾語の順序を考える、二重否定を肯定文に変える(p173)

著者プロフィール

学習院大学文学部卒業。出版社勤務の後、ジャーナリストとして独立。アクアスフィア代表。国内外の水問題とその解決方法を取材し、発信。国や自治体への水対策の提言、子どもや一般市民を対象とする講演活動も行う。現在、参議院第一特別調査室客員調査員(水問題)、東京学芸大学客員准教授、NPO法人地域水道支援センター理事、日本水フォーラム節水リーダー、ウォーターエイドジャパン理事。著書に『日本の地下水が危ない』(幻冬舎新書)『水は誰のものか』(イマジン出版)『67億人の水』(日本経済新聞出版社)ほか多数。

「2014年 『通読できてよくわかる 水の科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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