「教養」を最強の武器にする読書術

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著者 : 樋口裕一
  • 大和書房 (2013年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479794073

「教養」を最強の武器にする読書術の感想・レビュー・書評

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  • “教養”、最近では“地頭”なんて言葉でも表現されますが、
    具体的にはどういうことなのでしょう。

    一言でいえば「価値観の多様性を認識すること」だと、個人的には思います。

     “教養があるからこそ、幅広くものを考え、
      他人の要望も理解したうえで判断できる。”

    教養はたくさんの価値に触れることで育まれる、
    それではその“多様な価値”に触れるための近道はというと、

    やはり“読書”だと、思います。

    多種多様に存在する“本”への触れ方を知り、
    推測し、そして許容することが大事ですよと。

    読書が知の座標軸を創るとは、ストンと落ちてきました。

     “教養を身につける読書の基本として勧めたいのは、
      ノンフィクションとフィクションの両方を読むこと”

    そして、ノンフィクションから入りましょうというのが、興味深く。

     「環境」「日本文化」「政治」「ポストモダン」
     「歴史」「哲学」「人権」「宗教」「心理」
     「日本語」「自然科学」「自己啓発」

    と、12分野に分けた上で、それぞれはじまりの一冊を紹介しています。
    詳細は省きますが、読みたい本が順調に増えてしまいました。

    で、これを踏まえた上で、フィクション、、“文学”に突入します。

     “読みたいと思ったものを、好きなように読むのが文学の醍醐味”

    とされて「教訓的に読まない」のが大事だと。

    心の赴くままに書き手の想いをすくい上げ、浸っていく。
    この基盤になるのは、ノンフィクションから得られる知識なのだな、と。

    興味深かったのは、日本と西欧の“物語”へのスタンスの比較。

     “西洋の作家にとって物語を書くということは、
      世界の再創造に等しい”

     “(日本の作家は)自分自身の世界へ、
      また、現実世界へ引きずり込むことに神経をくだいている”

    西洋はトールキンやムアコックなどが、
    日本であれば、漱石や太宰などが、思いつきます。

     “教養を身につけたいなら、自分が好きな作品を読むのが一番”

    好きこそなれの、というわけでもないでしょうが、
    自分が読みたいと思ったものを読むのが印象に残るのは確かです。

    ちなみにこちらは、書店をブラウジング中に出会いました。
    こういった出会いがあるからこそ、書店巡りは止められません。。

  • 読書という精神的登山の、「ここから登ってみようか?」的なマップ。
    日本語なら、金谷日本語論とか白川漢字論とか。
    わしはとりあえず、ヘルマン・ヘッセとかフロイト、共産党宣言あたりを読んだらいい気がした。

  • 筆者の教養を深めるための読書方法の紹介。

    まず、教養とはどのようなものか、読書ができることをまとめて、ノンフィクションとフィクション(小説等)にわけて書いている。ノンフィクションは、12分野に分けてあり、フィクションは世界文学か日本文学かという軸と、人間模様か思想かの2つの軸で分けてある。

    巻末には参考資料もあるので、何から読み始めたらわからない人にはよい指針になるだろうし、教養の穴があると思っている人にはそれを埋める場所がわかるだろう。本書を元に、もう少し難しめの読書案内まで読めるといいかなと思った。

  • 不惑を目前にして教養の必要さと教養のなさをつくづくしみじみ噛み締めている仕事バカの自分にカツ!ということで入門書的な意味合いで手に取ったが、入門書としては大変良いでせう。なイメージで、あとは読むだけですよ。と。「多様な価値観を共有できる人こそ、真の教養人と呼ぶのではないか」知識だけあっても、頭でっかちで。フィクションとノンフィクションをバランスよく読むことが大切と。おっしゃる通り、その通り。とりあえず積んでる百年の孤独と無縁・公界・楽を消化したい今日この頃である。

  • 王道中の王道を往くブックリストだった。

    大抵、お勧め本を何百冊か選べと言われたら、奇を衒ったり色気を出したりして、皆が知らなそうな本・異色な本を色々と選びたくなるのが人情なのではないかと思う。

    しかし、本書は、そういうブックリストとは全く異なっていて驚いた。本当に直球なのだ。

    そのように、本書が、全ての本の分野において、一本軸の通った選書が出来ている一番大きな理由は、本の選定基準にあると思われる。

    本書では、ノンフィクションの12分野について、「はじまりの1冊」と「核になる1冊」の2冊を必ず紹介している。
    つまり、その分野の「起源」と「得られた成果」が分かる本を紹介しているのが、本書の大きな特徴である。特に、そのジャンルの「ルーツ」を教えてくれているのは、門外漢にとっては道標として心強く感じる。

    また、本書のもう一つの大きな特色として、「ノンフィクション」と「フィクション(=小説等)」を別々に紹介し、その紹介量があまり偏っていないことが挙げられる。
    そのため、「実用書は読むけど、小説は…」という人も、逆に「小説は読むけど、実用書は…」という人も、参考にして、未知の領域を補完しやすいのではないかと思う。

    さらに、小説(フィクション)については、世界文学と日本文学の違い(特徴)についても説明がある。
    個人的な話になるが、私が世界文学を読みにくいと感じるようになった理由も、本書を見て理解できるところがあった。
    世界文学の読み方の対策も書いてあったので、念頭に置きながら、また世界文学を読んでみるのもいいかもしれない。
    特に、世界文学の作家と日本文学の作家を、5タイプに分けて座標軸上にマップリングしている表があったので、好きな日本作家と同じ位置にいる世界作家の作品を読むのが良さそうな気がしている。

    以上、まとめると、「これから色々な本を読もう」としている人の、最初のガイドブックとしては、一番と言っていいくらい適している本だと思った。
    逆に、「もう既に本は色々読んでいる」という人には、ブックリストとしては物足りなく感じるかもしれない。

    私個人の話で言うと、「(背伸びすれば)身の丈に合う範囲で、しかも趣味も似ていて、ちょうどいいブックリストを見つけた」といったところである。

  • 133(2016年では10冊目)

  • 019-ヒグ 300372109

  • 教養は博識であることを前提にして、相手のレベルで話ができる人

    本が沢山紹介されているのでまずはそこから少しずつ読んで行こうと思う

  • 著者は仏文学、アフリカ文学の翻訳家として活動するかたわら、小学生から社会人までを対象にした小論文指導に携わり、独自の指導法を確立。通信添削による作文、小論文専門塾主宰。現在、多摩大学教授。

    教養があるからこそ、幅広くものを考え、他人の要望も理解したうえで判断できる。
    教養とつけるのにふさわしい本を読み、自分の読みたいものを的確に探し出して読んでいけば、必ず読書好きになり、教養が身につく。

    本書は、上記の通り、読書から教養を積む方法を著者の経験をもとに以下の3項目から説明している。
    ①教養を人生の武器にせよ
    ②はじまりの1冊から教養を広げるノンフィクション読書術
    ③何からどう読むか?文学作品を味わう読書術

    どんな本がおもしろいですか?
    結構良く聞かれる質問。
    そして私も常にその疑問を持ちながら選書している。

    全てにおいては何を読むかというとっかかりが一番大切である。

    ノンフィクション・文学作品や洋書等幅広い分野について、まずはこれから的な1冊を紹介していたり、分野ごとの切り口や次のステップの本の提示等かなり具体的に本書については紹介している。

    何を読み何を学ぶかそして次に何を読むかまでが親切に紹介されている。もちろん本書で紹介されている本を全てその通りに読むというのは時間の制約もあり困難であることは確かである。

    しかし、このような本のソムリエ的な良書は少ないため、何を読んだらいいのかと迷ったらまた開いて確認したいと思う。

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