人を感動させる仕事 ~僕がソニー、ディズニー、アップルで学んだこと~
- 大和書房 (2013年9月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479794080
作品紹介・あらすじ
30年間、価値創造の本質と向き合ってきた著者がまとめたワクワクする働きかたを始めるために必要なこと。心に留めておきたい32の提言と行動指針。
感想・レビュー・書評
-
●数値に現れないところに本当に面白いものがある
数字やデータは過去の姿を表すもの=後ろ向きのマーケティング。大量のデータから何をつかむか、感じ取るかという「洞察力」が大切。それを養うのは、観察力であったり、仮設設定の力。データに頼るだけではなく、自分で見たこと、感じたことのリアリティが大切。
●成功体験に縛られず、失敗体験に怯えない
失敗における最大のリスクは、実は相手の信用をなくしたり、会社に損失を与えることではありません。自分自身の成長のチャンスを逃すことです。本当の失敗とは、失敗だと気づいたあと、1)何もせず、ただ時間が過ぎるのを待つ 2)失敗から何も学ばない 3)一度や二度の失敗で挑戦するのをやめてしまう この3パターンだけです。言い換えれば、これ以外はすべて自分の資産になる、成功に転じる可能性を秘めているのです。
●既存の平均点だけを追っていると、ある日突然落ちこぼれになる可能性がある。ルールや基準が変わってしまうと、それまでのものが一気に陳腐化することがある。
●チャンスを待つのは、自分で探すより難しい
チャンスは自分で探すもの。自分が進む道にチャンスがないと気づいたら、方向を変えて探すのです。
「同じことを何度も繰り返して、違う結果を期待するのは狂気だ」byアインシュタイン
大多数の人は先頭を行く人が世の中を変えてくれるのを待っているだけ。周りを自分色に染めるのではなく、自分が誰かの色に染められるのを待っているのです。
「成功の秘密などない。好奇心を持って前に進んでいくことだ。前進することで、新しい扉が開くのだ。」byウォルト・ディズニー
●人生を左右するのは「正解かどうか」ではない
人と同じことさえすれば必ず幸せになれるという確証はありません。むしろ、人と同じことばかりしてきた後悔がものすごく大きくなる可能性もあるわけです。人に追従することは、成功するチャンスも、成功の元となり得る失敗のチャンスも、自らの手で奪っているということになります。成功も失敗も、ある日ガラッとすべて入れ替わります。自分が選んだ結果を「正解にする」。
●感動を呼ぶのは、感動を伝えるしかない。
自分が本気で信じていること、感動したことを、自分の言葉で率直にまっすぐに伝えることでしか、感動を呼ぶことはありません。人の心を本質的に動かすには、まずは自分が日常生活のなかで好奇心をふくらませ、物事をさまざまな角度から感じ取ってみる、自分の心で「感じる力」を高める、縦横無尽に想像力を働かせ、創造的な思考をすることです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小手先の仕事のテクニックではなく
仕事に対する考え方がポジティブ的にほにゃほにゃ書かれている
人によっては自己啓発的な効果が出るのかもしれないが自分にはピンと来る内容ではなかった
-
常に進化し続けることが重要。
-
価値を創るにはどう考えて、何をするべきなのか、、、
顧客の想像や期待を超えるとはどういうことなのか、、、
今度の仕事における考え方を改めて認識することとなった。
定期的に読み返したいと思える一冊。 -
日常の目の周りのことを真摯に感じたり、自分のやってることに対する想いや情熱が大事だということがわかりました。
私は今でも自分が本当に何がやりたいか、というより過去の自分がやりたいことを達成して、今がその先を歩んでいるのですがそこが思い通りに行かない。
ただ、自分の想いや情熱という部分で今しっくりきていないものがありました。
しかし、人生の想いや情熱はまだ死んでいません。
色んなことを考えて今の立場を捨てられない自分がいますが、RESET & RESTART して未来に繋がるスタートを切ります。良いきっかけになる本でした。 -
人を動かすには「共感、想像、自発」
人を感動させるには自分が感動した事を自分の言葉で伝える。まずは自分が経験して、感動すること。
そのために、自分を磨く。自分と向き合う。自分らしいとは何なのか?常に自問自答を繰り返し、自分らしさをとことん追求する。
自分の強みを探し、自分ブランドを作る。
本気で信じていることが人を動かす
人は心を動かされるような感情的な欲求があって
腑に落ちる、納得する。頭で理解は当然、頭じゃなく心に訴え、心を動かせ。
「説明理解、共感想像、納得自発」
自分らしく生きていこう!という本です! -
○まずは、ありとあらゆることに興味、好奇心を持つ。そして、常に考え、感じる習慣を持つ。
○問題解決より、問題発見が大事。常に「何故?」「何で?」と考える
○真の失敗は「失敗したことに対してスルー」「何も学ばない」「すぐに諦める」
○自分らしさがないのは、考えたり感じたりがないから
○正解ごがなくても平気な体質になる。無い物ねだりをして人生をつまらなくするのをやめる。
○-1+iを強く意識する。常に「自分ならどうするか?」「自分はどう感じたか?」「何か他に活かせないか?」を考える
○自分なりの創意工夫は「何故そうしているのか?」「自分ならどうするか?」「もしかしたら不要?」と考える
○仕事の「how」ではなく、「why」を考える習慣をつける
○過去の偉人は、失敗の理由を外に転嫁しない。「方法は考え尽くしたか?」「自分は全力だったか?」「改善方法はなかったか?」原因を自分に探す。悔しさを放置せず、成功のエネルギーに変えた -
セルフイノベーションを起こすためには、どんな行動や発想を持ったら良いのかが、非常に分かりやすく述べられている。セルフイノベーションに必要な土台3つは「感じる」「考える」「行動する」。日々の生活の中で、感じ、考え、行動するということを繰り返していけば、自分が見えてくることが分かった。
心に留まった箇所
①チャンスは自分で探すもの。自分でチャンスをつかみ取る。
②自分の強みをひたすら伸ばす。自分が既に持っているもの、自分の中にあるものを最大限に活かしていく。 -
マイナス1プラスi(自分らしさという意味のi)
視点を変える
1回読んだの忘れて、また手に取ってしまった。 -
企業理念に深く共感して会社選びをされているような人の本だったので、感情移入がしやすく、やはり自分は「仕事の意義」を大事にしてしたいなと改めて思った。
-
自分が本気で信じていること、感動したことを自分の言葉で率直にまっすぐに伝えることでしか感動を呼ぶことはない。この本を通して感じたことを自分で体験し、考えていく。
-
私は大変好きな本でした。
自分の気持ちを大切にし、自分が決めた道を信じて諦めずにやり抜くことの大切さを説いていると思いました。
読みやすくやる気を出させてくれる本です。 -
色んな気づきを得ました。
「So what?」と問いかけることで本質を突き詰めていくこと。
「期待を超える」に徹する。潜在的に求めている事を感じとり、期待以上の結果を提供する。
情熱が人を動かす。 -
出てくる例が一つの場所からは出ていないから、私にはぱっとこなかった。
-
2013年12月
三省堂書店で衝動買い
内容全体を通してというより、所々に出てくる考え方(とそれを表現する言葉)が明確でわかりやすい。
モメンタム・デマンド・デザイア
-1+α
など、いまでも忘れずに覚えていられるし、考えるときにふと浮かんでくる。 -
★多くの企業を渡り歩いた著者の言葉から、組織に属さない「自分」というものの大切さが伝わる。
-
感動を呼ぶには、自分で体験して感じたことを自分の言葉で話すしかない。
ポイントは「感じる」「考える」「行動する」の3ステップ。
自分らしくありたい人に、
人に関わる(つまり全ての)人に、
超オススメの本です! -
元アップル日本代表の前刀さんの新著。
タイトルにあるようにソニーやディズニー、アップルで学んだケースについて書かれているのかと思って買ってみたのだが、実際にはいま彼が起こした会社であるリアルディアでやっているような、五感でさまざまなことを体感しましょうみたいな話に終始している。
とにかくアナログで感性に訴えて業務に取り組みましょう的な、「わかっちゃいるけど、なかなかね」みたいな感じだ。 -
スティーヴの場合は自分が信念を持って作った最高の商品を最高の形で世の中に送り出したいという強烈な欲求がありました。その欲求を実現するために選んだのが、あのプレゼンテーションスタイルだったのです。彼はその練習を2ヶ月も前から始めていました。
「製品を売るな、夢を売れ」ルンバ
「自分の心と直感を信じる勇気を持て」
「人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいかなんてわからないものだ」
「自分がやりたいことは自分の心に聞け」
「あなた方の時間は限られている。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしてはいけない。自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。心と直感は、自分が本当は何をしたいかをもう知っているはずだ。」
今、消費者が何を欲しているかではなく、何を見せてあげたら喜んでもらえるか、潜在的に何を求めているかを具現化すること。
自分たちが考える最高のものを徹底的に追求して、「これが世界最高峰の商品だ!」と胸を張って世に送り出すこと。信念を持って開発し続けて行くこと。
消費者の潜在欲求を具現化し、その登場を驚きとともに喜んでもらえるようなモノづくりを真摯に追求することしかない。
キーのない電話、全面スクリーンといった仕様は「あなたはどんな電話が欲しいですか?」というアンケートからは出てこない。
商品開発のための市場調査をしない。自分たちが欲しいものをつくればいいと考えている。これ以上の商品はないという自信。
ユーザー自身も気付かない潜在的な要望を感じ取り、上手く聞き出し、それに答える。
何事にも妥協せず、自分たちが純粋にいいと思うものを徹底的に追求し、常に「史上最高」と自信を持って発表出来るものを世に送り出し、人々の生活を変えてしまう。
写真を綺麗に撮りたい。孫の運動会の写真を綺麗に撮りたい。孫の喜ぶ顔が見たい。
「期待を超える」とは、ユーザーが潜在的に求めているものを引き出し、もっと幸せに、嬉しく、楽しくなることを一緒に作っていくこと。
自分史上最高。最高傑作はいつでもnext one チャップリン
「俺は失敗したことがない。ただ一万通りの上手くいかない方法を発見したんだ」byエジソン
「作家である企業家が自分でアイデアを考えずに大衆にそれを求めたら、もぅ作家ではなくなる」人が欲しがりそうなものではなく、自分たちが欲しいものを考えることが大切。by本田宗一郎
「心の琴線に触れるものづくりをしよう」by ソニー社長 大賀典雄
「他社の追随を絶対に許さない」
という強烈なビジョンby ソニー
時代をリードするというより、次の時代を作ってしまう。
日本人は「この作者の名前は何で、何年に描かれた、何というタイトルの作品だ。」
フランス人
「作者はきっとこんな思いで描いたのではないか、この絵を見ているとこんな気分になる」といった内容で、年齢も性別も関係ありません。
常に「自分ならどうするか」、「自分はどう感じたか」「何か他に活かせないか」と考え続けることによって自分らしさを発見することになる。
何でもできるオールマイティな人財ではなく、ある才能だけが突出している、その人だけしか出来ない強みを持った人が生き残る時代。
自分がすでにもっているもの、自分の中にあるものを最大限に活かし、自分の強みとなる部分を伸ばして行く。
わくわくした生活をしてない人が、他人をわくわくさせることはできない。誰かを感動させたいと思ったら、自分が鳥肌の立つような感動をすること。そして、「自分はなぜこれに感動したのだろう」「それを見たり使ったりするとき、自分は何を思っているだろう」と心に残っている感動の本質を考え、人に伝えて行く経験を何度も繰り返すこと。
Appleの「think different」キャンペーンのCMは、キング牧師、アインシュタイン、ガンジー、ジョンレノンら自分が世界を変えられると本気で信じる人たちが次々に登場した。 -
ビジネスでも、自分を信じることの重要性を改めて実感!!
先をつくるためにはビジョンが必要!!そのためには感性を磨くことも必要!!
失敗は成功、どんどん行動して経験値を積む!! -
感動とはなぜ起こるのか。そこには原理原則があった。これを知っているか、いないかでは大きい。感動を生む人物には、必ず共通点がある。一つ確実に言える事は、感動を呼ぶ人物は誰もが想像もつかない大きな夢を抱いている。想像がつかないからこそ、実現した時に、より大きな感動の渦が起こる。