定時帰宅。~「働きやすさ」を自分でつくる仕事術~

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479794509

感想・レビュー・書評

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  • きっかけ:新規事業の部署に異動。残業をめちゃくちゃしている人と、残業とかやらないよという人で、という人がいて、混乱したので考えを整理するために読みました。

    感想:仕事は好きだけど、今までの仕事での反省と、これからの企画の仕事をするにあたっての注意点があぶりだせてよかった。


    ・p80
    会社員は他人からどう見えるかがすべて
    他人から見て十分な仕事が出来ているのであればそれでしっかり仕事をする人と思われる
    他人=上司(直接)+同僚(間接)


    ・p88
    ①その仕事をやりとげた際に周囲の評価は上がるか=他己満足
    ②その仕事への取り組みを通じて会社外でも通用するようなスキルを身につけることが出来るか=脱社畜

    ①②を満たす仕事はAクラス(≒おいしい仕事)
    ①だけ:Bクラス
    ②だけ:Cクラス
    ①も②もない:Dクラス

    どうしてもコスパが低い仕事をしなければならないとき。
    上司や同僚に積極的に相談をして「自分は困難な仕事をやっている」ことをわかってもらわなければならない。

    →異動して、Dクラスの仕事が増えそうな予感。積極的に考えていることをとかを日報に書いていこう。(すでに上司はこういうことをしていたのでマネする!)


    ・p114
    あの人は仕事をプライベートの区別がない人だと思われると、「あいつは深夜や休みの日も働いているからきっとこの仕事も引き受けてくれるはず」迷惑極まりない信頼が生まれてしまう

    SNSで会社の人とつながっている場合は積極的にプライベートのことをかくといい
    あの人は仕事以外の世界を持っている人だという印象を抱いてもらえば社畜キャラから遠ざかることができます
    →図書館が好きなことや、建築や美術が好きなことを公言しているからこの調子で!

    p144
    意識的に社外の人間関係をメンテナンスしておく
    会社の文脈と関係がない交際をするべき
    今勤めている会社を客観的に見ること葉脱社畜の上でとても重要
    →小中高大の友達と、数人の友達とは定期的に会っていて毎回いろんな生き方の発見があって楽しい!継続!

    p162
    自己成長のためなら仕事がキツイことは歓迎と考え、
    つらい=成長と考えてしまうのは安直すぎる
    →上司の上司が「何かをやる時には、なにができるようになったかがセット」といっていたらしく、上司がこの考えを持ってくれているのはありがたい。どうしてもこの考え方がうすいので、1つの仕事をはじめるたびにこれを考えるのをクセづけたい。

    p163
    会社はあくまで利用する対象であって運命共同体ではない
    →会社のビジョンは大好きだけどそれを実現するために、会社を利用していることを忘れないようにする。

  • 仕事ができるように見せる技術は私には必要ないと思ったけど、早く帰るための仕事術は活用していきたい。
    ビジネスライクって思うことも大切

    ◯残業の最大メリット「自分のために使う時間が減る」
    ◯やった仕事量にかかわらず、時間になったら帰る。
     職場の「空気」に打ち勝つ
    ◯自分なりの成長戦略を考える
     ◯◯という仕事をして、〜〜という能力を身につける

    会社のためではなく、自分のためにずる賢く働く

    ◯戦略的に「キャラ」をうまく利用する
    ・仕事ができるキャラの確立
     他人の目線に立って考える力とちょっとした演出
    ・他人から見られないことをやってもそれはやっていないことと同じ
    ◯仕事が「早い」と思われる演出
     あえて最短で片づける
     残業キャラは仕事が遅いことを印象づける
    ◯会議のゴールを明確にする(会議終了条件)
    ◯「うちの会社は…」は、帰属意識
     それ以外のことで職場を考えられないか自問してみる
    ◯働きやすさは、自分でつくれる
    ◯職場で100%満足できる人間関係はどうせ築けない
    ・割り切ってしまったほうがストレるをためない
    ・「仲のいい同僚をつくらなければ」という固定観念を捨てる
    ◯苦手な人とは、ビジネスライクなつきあいに徹する
    ・相手がどう思っているかなんて、自分が苦手なんだから関係ない
    ・挨拶だけはしっかりしておく
    ◯自分がいなくたって職場は回る
    ◯プライベートより大事な仕事なんて存在しない
    ◯まずは自分のことだけ考えればいい
    ・まずは自分のことから優先的に考えるようにする
    てん自己犠牲の精神を発揮しても誰も幸せにはなあれない

  • 残業の問題点や、なくならない背景も述べられています。
    しかし、生活残業ができてしまう現状では、結構難しい問題ですね。

    楽ではない仕事でも、納得して耐えるのと、成長を感じられずに耐えるのとでは、実際の成長も違うと思う今日この頃です。

  • したたかで素晴らしい。

  • 141111

  • 特に若い人にお勧めしたい本。
    日本の一部上場企業から中小企業など、実は
    ・平日は残業たくさん
    ・平日できるだけ徹夜
    ・土日祝日には臨時出勤
    ・飲み会は必ず参加し二次会・三次会も出る
    ・上司の指示はどんなことでも素直に従う
    をする人が出世している。(もちろん例外もある)
    心身は辛いが実は脳みそは楽チンなのでこうなる。
    頑張っている自分にも酔えるし、忙しさの中へ逃避も出来るので、思考停止の社畜になりやすい。
    思考停止の社畜が上司は部下にも同じことを求める。
    一部上場企業でも官公庁でも本当に勉強していない役職者は多い。
    多くの人が社畜になり、40〜50歳を過ぎたり定年になって、やっと自分の人生には何も無いことに気づく。
    これらの人と会話しても中身がカスカスなので内容がつまらないから分かる。
    (ご参考)
    仕事が本当に好きで楽しく、自分の人生を生きていて幸せ!自分の人生の方向と合っている。という気持ちなら話しは別。
    そうなら心身の限界まで数年はガッチリ働くのは素晴らしい経験。
     
    なので、そうならないように気をつけるため、若い人には読んで欲しい。
    この本でなくても吉越浩一郎さん小室淑恵さん勝間和代さん佐々木常夫さん佐々木かをりさん、品がないけど小玉歩さんの本は参考になる。
    で、早く帰ったら遊んでないで自分のために投資をすること。
    勉強する、恋をする、企業の準備をする、資産のため投資をする、旅行をする、読者をする、愛する人のために時間を割く、…

    若者の皆さん、楽しく頑張って。
    日本を宜しくお願いします。

    <メモ>
    著者は若いのにここまで分かっている。
    東大卒で頭が良いせいか、章立ても体系立ててありロジカル。
    受験勉強も大切だ。

  • まあむしろ仕事が少ないくらいなもんなのだが、絶望的に昭和の人間が多いので、自分の人生をきちんとコントロールするために。地に足ついた具体的な処世術中心で実用的。ただし、買わなくても良さそう。

  • 現在どブラックな職場で働く自分はもちろん、働く多くの人がどこか共感できる内容だと思う。実際に行動できるかは難しいが行動しないといつまでたっても変わらない。努力も大切だが自分の生活が充実していない人に生活を豊かにする良い建築はつくれないと思う。

著者プロフィール

ブロガー。1985年生まれ。東京大学工学部卒業。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。大学院在学中、就職するのが嫌でWebサービスの開発をはじめ、それがきっかけとなって起業をするが、あえなく失敗。結局、嫌で嫌で仕方がなかった就職をすることになる。経営者と従業員の両方を経験したことで日本の労働の矛盾に気づき、「脱社畜ブログ」を開設。ブログはたちまち月間約50万PVの有名ブログになり、現在も日本人の働き方に関する意見を発信し続けている。著書に『脱社畜の働き方』(技術評論社)がある。

「2020年 『はい。作り笑顔ですが、これでも精一杯仕事しています。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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