しないことリスト

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479794776

感想・レビュー・書評

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  • この著者の「持たない幸福論」を読んだことがありますが、それと類似する内容もそれなりにありました。
    タイトルにリストとあるように、中身は「二択にしない」「予定を守らない」など、題とその補足となっていますね。項目ごとに分かれており、読みやすいと感じました。
    中身は今回も期待しないとか無理をしないといった雰囲気。自己責任は50%でいい、というのが私には気が楽になる言葉でした。
    著者の考えた「しなくていいこと」を元に前作をわかりやすくまとめ、それに新しい内容も追加した本という印象でした。

  • 【before】この本を読む前の私は、これらを知りませんでした。
    ・ヨガで息を深く吸い込むコツは、一旦限界まで息を吐ききること。
    ・ラリーウォール(プログラマー)の言葉「怠惰:レイジネス、短気:インペイシャンス、傲慢:キューブリスは、プログラマーにとっての三大美徳である」
    ・ハンマーシュタイン(ドイツ軍人)「有能な怠け者は指揮官に、有能な働き者は参謀に、無能な怠け者にはルーチンワークを。無能な働き者には一切責任を与えるな」
    ・統計的に「特定の環境に置かれた人に現れる高確率の結果」のデータは出ている。
    ・個人の努力ではどうしようもないことが人生には多い。
    ・「努力を出来る能力も、恵まれた環境の産物だ」ジョン・ロールズ(哲学者)
    ・「人間が安定した社会関係を結べる相手は平均150人ほど」ロビン・ダンバー(進化生物学者)根拠は「霊長類の大脳新皮質の厚さと、群れの数が比例している」
    ・ブッダは、子の死亡を受け入れられない母親に「一度も死人を出したことのない家からケシの種をもらってきたら何とかしてあげましょう」と言った。
    ・どこかに行くために歩く→インストゥルメンタル(道具的)
    ・歩くこと自体を楽しむ→コンサマトリー「それ自体を楽しむ」という概念。
    ・成長が頭打ちになると、今を犠牲にして先のために頑張ってもそんなに明るい未来が待っているかは分からない。結果「今の時間自体を楽しむ」にシフトする。
    ・丹田(臍から指3本下)に意識を集中する→「全身から上手く力を抜くため、意識しても力が入らない場所(単に腸が入っている)に意識を集中」

    【気づき】この本を読んで、これらについて気づきを得ました。
    ・注意資源→注意を払うエネルギーで有限。モノが多いほど個々の扱いは疎かに。
    ・「10万円で家を建てて生活する寝太郎のブログ」や書籍、ビーライフ。「いざとなったらそういう生き方もある」と思うだけで心のお守りになる。
    ・情報をオープンにしなければ自分が進む速度以上には進めない。でもインターネットって知能増殖装置のようなところがある。低コストで知識シェアに向いている。
    ・誰だって自身が世界の中心、自分の価値観が絶対的基準なのは当然。逆に自分が他人の世界で取るに足らない存在、他人の価値観でダメ人間でも気にする必要はない。
    ・手伝ってもらうと幅広く色々なことができるし、人間関係や信頼関係も広がる。
    ・長期的に生き残るのは「自分の嫌じゃないことを、無理のないペースでやる人」
    ・ネットや都会ではマイノリティが個々のコミュニティを作って棲み分けている。
    ・少数派は、話が合う人に出会うために色んなツールを使わないと辿り着けない。
    ・弱い人間や少数派の人間こそ、孤立せずにつながりを作るようにするとよい。
    ・「プログラミングができなければ野垂れ死んでいた?」のような、社会性や協調性があまりない変な人もプログラマーには結構いた。
    ・ IT 系のスキル獲得に役立つ職業訓練には、Web デザインのコースもある。
    ・閉じた人間関係はおかしくなりやすい。一番力のある人が主導権を握るから。
    ・集団は閉じないように外部へのチャンネルを常に持つようにする。出入り自由にして人の流動性を保つのが、風通しの良い健全なコミュニティを維持するコツ。
    ・コンサマトリー的に生きるのが、幸せに生きるコツ。
    ・「自分の意見とは少し違うけど、そうかもしれないですね、気持ちはわかりますよ」くらいの立ち位置がいい。

    【TODO】今後、これらを実行していこうと思います。
    ・「何が欲しいか」要求をはっきりさせる。Yes でも No でも返事がしやすいので、相手にしてもらえる確率が高まる。
    ・自分のやりたいことを無理のないペースで長期間続け、ゆるく外に開いておく。
    ・デジタル:忘れてもいいけど検索すれば出てくるようにしておく。
    ・アナログ:自分の血肉にして自由自在に使いこなせるようになりたい時使う。
    ・後で思い出す時のフックになる引っかかりをたくさん埋め込んでおく。
    ・自分が何か頼まれたら引き受けるようにする。頼み上手や頼まれ上手になる。
    ・また後で続きを再開できるようメモを残す。コツは「未来の自分は他人」
    ・自分の好きなものを淡々と作ってネットにアップする。
    ・「そうかもしれないですね、いいんじゃないですか、私難しいことは分からないです」みたいに、議論を避けるために普段から曖昧な相槌を打つ練習をしておく。
    ・義務教育を終えたら余生。誕生日ごとに山田風太郎・人間臨終図鑑の自分の年齢のページを読み返したい。
    ・ニートの歩き方・技術評論社、持たない幸福論・幻冬舎を読む。

  • あらゆる情報が氾濫する現代社会で、「しない」ことで生きるのをラクにしようと内容の生活テクニック本。

    著者のpha氏の生き方は、一般的なそれとはかけ離れています。
    そのため、参考にならない部分もありますが(ギークハウス絡みの話など)、「図書館を自分の本棚のように扱う」「読んだ本を自分のものにする」「悩んだら紙に書き出したり他人へ相談するなどのアウトプットを行う」といった、生活していく上で自己成長へ繋がったり気持ちがラクになったりすることがたくさん書かれています。

    また、1パートが非常に短く、どこから読んでも大丈夫な構成がとられているので、参考書的な読み方もできます。ふと思い出した時に非常に手に取りやすのが大きいですね。

    読みやすく、参考になる点も多い、非常にためになる本でした。

  • 私も同じような生き方かもしれない

  • 参考にしたお

  • ブクログの紹介

    しなきゃいけないことからの解放

  • 自分とは思考が逆の著者。
    したくないことは、しない。
    したいことだけを生きて行くための道標になる本。

  • こういう考え方の、そのさき、があるように思う。ので、足りない気がした。

  • タイトルに引かれて手に取った。

    こういうゆるい生き方もあるんだなぁ、もっと肩の力を抜いて生きてもいいなぁと思わされた。
    きっちりしてる私には合わない生き方なので、実践はできないけど、知れてよかった。

  • しなくてはいけないことに縛られて、生きづらい方に読んで欲しい。

    「義務教育を終えたら余生」というリストのタイトルに衝撃を受けた。
    そのくらいの気持ちでいたら、今自分がどれだけ出来ていないことが多くてダメなところが多くても、余生だからまぁこんなもんかと思えるかも知れない。

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著者プロフィール

一九七八年大阪府生まれ。作家。著書として『どこでもいいからどこかへ行きたい』『しないことリスト』『夜のこと』『人生の土台となる読書』など多数。大学生のときに京大短歌会に少しだけ参加。第5回笹井宏之賞では最終選考に残る。文学系ロックバンド、エリーツの一員としても活動。東京・高円寺の書店、蟹ブックスでスタッフとして勤務している。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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