資格試験に「忙しくても受かる人」と「いつも落ちる人」の勉強法

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479795452

感想・レビュー・書評

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  • 地元のTSUTAYA店内をフラフラしてて、面陳の中にこの本があった。ふと手にとって見たら「9割の人は自力で勉強できない」と書いてあった。
    なんだろう?と思って立ち読みした。
    市販のテキストと過去問だけで自力で勉強する人、そこに追加でオンライン授業を使う人、合わせても7〜8%しかいない。残り9割は塾だのみ。それでは試験には受からない。この本は独学力を身につけるための指南書です、と冒頭に書かれていた。
    そのままほぼ全部読んでしまい、面白かったので購入した。(1時間かからず読める本)

    著者が実践した方法・考え方なので、誰にでも当てはまるものではないから、自分に役立つ部分だけ参考にしてね、というようなことが最初に書かれていた。
    本文は、料理上手な人の包丁さばきみたいに小気味いい書き方でムダがなく、読んでて楽しかった。

    私にとって役に立ったのは下記。
    ①人は何かを与えられるよりも何かを奪われるのが 
     嫌な生き物。「健康になりましょう」よりも「こ
     のままだと死にますよ」と言われた方が行動を改
     めるもの。
     試験も、受かったらご褒美、よりも、勉強しなき
     ゃヤバイという状況を自ら作ることが大切。
     罰金制とか、勉強しなかったら大切なフィギュア 
     を捨てられるとか。。。
    ②著者が英会話スクールに週に1度通い、外国人講
     師と話すが身にならなかった。そういうスクール
     に通って上達するのは、独学で学んだことを試す
     場として使ってる人たち。決められた場所と時
     間、授業受けてると「勉強してる」感覚になる
     が、それはまやかし。勉強の本質は授業を受ける
     ことではなく、理解し記憶し応用できるようにな
     ること。
    ③計画をたてる。地図があってはじめて現在地が見
     える。地図がないと日々の勉強に緊張感が生まれ
     ない。時間の細分化と「何をすべきか」。
     「参考書をがんばって読む」ではなく「何ページ
     読む」と決めないと進捗管理できない。
    ④暗記物や見返しはスキマ時間にやる。
     まとまった時間がとれるときは負荷の高いものを
     やる。効率を考える。でないと「今日は3時間勉
     強したぞ」という自己満足に終わる。
    ⑤参考書は早く読む。「流し読み以上、熟読未満く
     らい」最初からじっくり丁寧に読むのは非効率。
     1周目は全体像の把握をするのみ。その後に内容
     理解できるまで繰り返し読み込む。
     成果が出ないときや飽きてきたとき、「もしかし
     たらこっちのほうがいいことが書いてあるかも」
     と思ったり、ネットの情報を鵜呑みにして参考書 
     を買い変えるのはNG。変えるなら早い段階で変え
     る。読んでみて内容がスッと入る、文章のリズム
     や雰囲気、接続詞の使い方、レイアウトや図組な
     ど、自分が好きだなと感じるものが、自分に合っ
     ているもの。他人の感覚ではなく自分の印象で決
     めること。決めたら変えない。それをひたすら読
     み込む。
    ⑥独学の仕方がわからない人、ひとりでやり抜く自
     信がない人もいるが、圧倒的多数は「独学は効率
     が悪い」と勘違いしている。塾で先生に教われば
     伸びるとか、いい参考書を教えてもらえば受かる
     とか、「効果ありそう」と思ってるだけ。
     塾に行ったからではなく、学校や塾にいないとき
     にどれだけ勉強したかで差がつくもの。
    ⑦過去問は最低5年分、できれば20年分やる。
     同じ問題を何回も解いて勉強になるのかとの心配
     は無用。過去問は最初は問題を理解するのに苦労
     し、次は解答の意味を理解するのに苦労し、実際
     に解いて苦労する。それらをクリアしていくうち
     に実力はついてくる。


    特に⑤は、まさにいま、私が直面してたこと。
    市販の語学テキストを読んでて、書いてある例文や単語は、覚えてから次へすすむものなのか?? どのタイミングですすめばいいのかわからなくなってたところだった。
    私は、ひとつずつ覚えていったので、すごく時間がかかってて、このやり方でいいのかと疑問だった。
     (覚えたこともすぐ忘れちゃうし。。。)
    なので、私にとっては、とても役に立った。
    独学で大丈夫か?ではなく、そもそも勉強ってひとりでするものだった、と、安堵した感じ。
    ⑦も役立った。過去問やったけど、やってみただけだったなと気付いた。「問題を理解するのに苦労し」というのにも納得した。たしかにそうだ。

    時間割つくって計画的に頑張ろうと思います。
    資格でも語学でも受験でも、なんにでも役立つ考え方だと思います。

  • よくある軽い装丁のためか、まとめ本か名言集かなと正直全然期待していませんでしが、そんなことはなく、良かった。

    とりあえず、簿記1級の結果待ち、次は社労士受けようかしらと思っているふわんふわんの自分には指針となる提案がいくつかあった。
    まず、試験日までの計画を明確にたてようと思う。そして一日の始まりには分単位の計画を立て、勉強する時には時間を計測しながら取り組む。
    それと社労士の場合は初めにするであろう参考書の読み込みは一気に。そして早く過去問に手をだそう。

  • 図書館で借りた。そういう問題じゃないけど頑張ってみる

  • 資格取得します!と宣言した割に時間がなくて焦っていたので 本を買ってみました。
    内容はあたり前なことが多いですが、資格勉強だけでなくビジネスへの考え方・時間の使い方
    更には生活習慣を見直す方法と、多方面で応用が効くかなと思い3.5です。
    自分はいつも問題集を解くところから勉強を始めていたので、本書で
    参考書→過去問ではなく、過去問→参考書の順ですすめるのが効率良いと書かれていて安心でしたw

  • ・受かる人は外で勉強する。資格をとって自分の市場価値が上がればいくらでも回収できる。

    ・受かる人な飲み会は長さより密度が重要と考える。

    ・受かる人は事前に変化を伝えることで期待値を変える。期待値をコントロールせよ。

    ・受かる人は70点をとるために勉強する。過去問とは仕事における上司のような存在。受かる人は最短で受かろうとする。

    ・受かる人は、参考書を一日で読む。
    1)過去問をひたすら読み、傾向を分析する。
    2)参考書を最後まで一気に読む。
    3)やらないことを決める。
    最初の準備を一週間で行う。
    受かる人はスピード感を大事にする。
    過去問は総仕上げではなく、スタートである。

    ・受かる人は独学で受かる。

    ・受かる人はネットを封印。自分の下した決断を信じろ。

    ・受かる人は参考書を変えない。

    ・受かる人は理解を深めようとする。できる限り覚える量を減らせ。

  • 「勉強」という行為に臨むにあたって意識しておきたいことや心持が学べる本だと思う。
    テクニカルな内容というよりは、自分の振返りに使える書籍だった

  • 勉強系の本を何冊か読んだが、独学重視なのが共通していておもしろい。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00538231

  • 2022年1月の本
    資格勉強以外ことにも役立つような内容が書いてあり、学ぶことが多かった。この本のおかげでインターン先で一歩踏み出せた気がする。

  • 現在、社労士の資格取得に向け勉強中。
    隙間時間はいくらでもある、
    過去問を繰り返す事で、出題者と対話する、
    1年で合格を目指す、
    など参考になる点が多かった。特に、勉強の仕方の中で、過去問をスタートにする勉強法は読む限り非常に理に適っており、目から鱗だった。
    8月の試験に向けて、全力を尽くしたい。

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著者プロフィール

弁護士

「2022年 『資格試験に一発合格する人は、「これ」しかやらない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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