マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~

著者 :
  • 大和書房
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本棚登録 : 1953
感想 : 151
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479795865

感想・レビュー・書評

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  • 文章を書く勉強で読みました。
    就職活動中の大学生がアルバイト先の喫茶店の常連さんから文章を書くコツを教えてもらう物語になっています。
    物語自体もゆるい内容ですし、一緒に勉強している気分になれてサクサク読めます。
    最初は簡単すぎるかなと思いましたが、ページが進むにつれ、高度になっていくので、ちょうどいい難易度でした。
    物語の後に載っている問題をやることで、読んでいるだけでなく、手を動かして学べるようになっているところがよかったです。

  • 2019/3月読了。
    文章が書ける人とそうでない人の違いとは何だろう。それは「文章を書くには技術が要る」ということに、それまでの人生のどこかで気付いたかどうか、に尽きるんじゃないだろうか。
    日本語の読み書きができるからといって、日本語の文章が書けるとは限らない。そのために必要な技術や知識というものがあり、それを使う練習や訓練も必要らしい。どうやらこれは、絵を描いたり音楽を奏でたり、スポーツをやったりするのと同じようなものらしいぞ、と気付いたかどうか。
    絵や音楽やスポーツについては、だいたい小学生の間にそういうことに気付くものだろう。練習して技術を身につけなきゃ上手くなれないと。ところが文章については、就活のエントリーシートを書く歳になるまで気付かない。気付かないまま大人になって、エントリーシートを読む側の人になったり、僕の上司になったり、ひどい場合には政治家になったりする人もいる。これはいったいなぜなんだろう。
    プログラミングや英会話も結構だけど、本書のような作文「技術」の授業も、小学校で必修化したほうがいいんじゃないだろうか。

  • 【わかりやすい】
    ひと通り読むと、目次だけで内容がスラスラ浮かぶ本。
    シンプルかつ親しみやすい良書です♪
    ・1文、1要素。
    ・Whyをとことん使う。
    ・箇条書きで文を繋いでいく。
    ・読点の位置。
    ・写生で客観表現に
    ・過去系に現在系を入れるとライブ感が生まれる。
    ・対比や比喩の要素はあまり入っていないけれど、小説の書き方ではないのでそこはまた別ということで。

  • 就活中の女子大生を主人公に、物語を織り交ぜながら、文章の書き方を基礎から教えてくれる。タイトルも内容も、考えて作り込まれた実用書かと。

    ただ、登場人物二人に対して、手書きの文字が同じだった事は少し残念。

    さらっと読んだので、途中に出てくる問題を解きながら再読したいなぁ。

  • きっかけ:先輩のオススメ

    感想:新人コピーライターの子のクセ(lesson8〜10)と
    自分の文章のクセ(lesson14,15)がわかって良かった

  • マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~ 2017/4/19 著:前田 安正

    文章を書くのが得意と言える人は、ほとんどいない。
    文章はどういうストーリーで作るかによって、説得力に大きな差が生まれる。そのストーリー作りこそが文章力である。

    本書の構成は以下の4章から成る。
    ①主語と述語について考える
    ②文と文章の構造を考える
    ③人の思考を意識する
    ④「WHY」を意識する

    難しいが勉強になる。
    難しいがわかりやすい。
    良い意味でギャップで構成されつくした本書。
    伝えたいことは教科書的ではあるものの題名に「マジ」を使っていたり、キモカワなキャラクターが登場したりと興味を持ちながら読み進めることが出来た。

    文章のプロが書いた本作において、もっとたくさんの言いたいことと言うべきことはあったとは思うものの、本質中の本質を厳選しそしてそれを最小限の言葉とわかりやすさで記されており、どの教科書よりも読み終わった後の得た活かせる知識量は多いのかもしれない。

    どうしてもえいや~と書いてしまう文章。
    基本に立ち戻り、少しでも本書のエッセンスを活用しながら書くということも意識していかないといけないのかもしれない。

  • 文章を書く事に苦手意識がある人に対して、対話&実践形式で解消する本

    本自体は薄いが、噛み砕いた表現が多いため、重要な要素が詰まっている。

  • 就活生がエントリーシートの書き方を相談しながら文章術を身に着けていく対話形式の本です。軽い文体でしっかり手堅く教えてくれます。問題や解答例が多く記載されているので、解きながら読むのがお勧めです。

  • 実用書よりも、物語に引かれる。

    この事実は、世界の書籍売上ランキングが教えてくれます。本作は地で物語の強さを教えてくれました。物語形式を取りながら文章のエッセンスを教えてくれるので、読むペースが崩れないのです。
    もしも箇条書きでテクニックだけ書かれていたとしたら、印象には残らない一冊になっていたと思います。
    書き方を、その作品自体で教えてくれる初学者のお供です。

    ちなみに、うちの娘(小学生6年生)も読み終えていました。読みやすさは折り紙つきです。

  • マジ文章書けない人向けの本。すごくとっつきやすくわかりやすいのに、内容は論理的なので、この本の内容に従っていれば、マジ文章書けない人は文章力アップすると思う。

著者プロフィール

前田安正(まえだ・やすまさ)

未來交創株式会社代表取締役。文筆家。文章コンサルタント。
早稲田大学卒業、朝日新聞社入社。校閲部、整理部、用語幹事、東京本社校閲センター長、編集担当補佐兼経営企画担当補佐などを歴任。本紙上に漢字・日本語などに関するコラム・エッセイを十数年執筆。
「文章の書き方・直し方」など、多くの企業・自治体の広報文・ニュースリリースのコンサルティングや研修を担当している。大学のキャリアセミナーにも多数出講。
主な著書に、『マジ文章書けないんだけど』(大和書房)、『きっちり!恥ずかしくない!文章が書ける』(すばる舎)、『3行しか書けない人のための文章教室』『ヤバいほど日本語知らないんだけど』(以上、朝日新聞出版)、『ほめ本』(ぱる出版)、『使える!用字用語辞典』(共著・三省堂)など、文章作法、ことばに関する書籍は累計30万部を超えている。

「2022年 『「残念な文章」が明らかによくなる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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