人類学的思考 (筑摩叢書 (346))

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著者 : 山口昌男
  • 筑摩書房 (1990年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480013460

人類学的思考 (筑摩叢書 (346))の感想・レビュー・書評

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    【書誌情報】
      筑摩叢書346 人類学的思考
    シリーズ:シリーズ・全集
    定価:本体2,796円+税
    Cコード:0070
    整理番号:
    刊行日: 1990/11/28
    判型:四六判
    ページ数:506
    ISBN:4-480-01346-6
    JANコード:9784480013460
    在庫 ×

     「道化」を知的活動のモデルに据え、動脈硬化しがちな現実を活性化するため刺激的な文化理論を展開した著者の、七〇年代の出発点を証す最も輝かしい軌跡の集成。
    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480013460/


    【簡易目次】 (※ルビは亀甲括弧〔 〕に入れました)
    目次 [i-iv]

    I  
    人類学的認識の諸前提――戦後日本人類学の思想状況 004
    マルクス主義と人類学――石田英一郎『文化人類学ノート』をめぐって 027
    調査する者の眼――人類学批判の批判 043
    人類学的調査について――帝国主義と人類学 072
    柳田に弟子なし――若き民俗学徒への手紙 084

    II 
    アフリカの知的可能性 100
    未開社会における歌謡 130
    瓢箪と学生 154
    黒の人類学 175
    地獄以前 188
    王権の象徴性 203

    III 
    徒党の系譜 228
    アマチュアの使命 246
    文化の中の知識人像――人類学的考察 262
    マンガと劇画――子供のためのマンガから 285
    文盲のすすめ――文字と人間 293
    狂気の民俗学 303

    IV 
    ヤン・コット『シェイクスピアはわれらの同時代人』 316
    川口久雄『大江匡房』 323
    幻想・構造・始原――吉本隆明『共同幻想論』をめぐって 328
    宇都宮貞子『草木ノート』 358
    オルテガと人間科学〔シアンス・ユメーン〕 364
    夢野文学と「文化あるいは構造人類学」――夢野久作フウに 370
    贋学生の懺悔録――『渡辺一夫著作集』によせて 376

    V
    文化と狂気――ホモ・デリルス 382
    失われた世界の復権 422

    解説 鏡の国の山口昌男(中沢新一) [483-492]
    初出覚書 [493-494]

  • [ 内容 ]
    1969年1月に発表された「失われた世界の復権」と「文化と狂気」は、70年代の知的シーンの幕開けをうながすために投擲された二個の爆弾であった。
    この二篇を軸に集められた最初の評論集である本書は、その後「道化」を知的活動のモデルに据え、動脈硬化しがちな現実を活性化するために「周辺」的な存在に着目し、刺激的な文化理論を展開していった著者の出発点を証す冒険と挑発にあふれた書物である。

    [ 目次 ]
    人類学的認識の諸前提―戦後日本人類学の思想状況
    マルクス主義と人類学―石田英一郎『文化人類学ノート』をめぐって
    調査する者の眼―人類学批判の批判
    人類学的調査について―帝国主義と人類学
    柳田に弟子なし―若き民俗学徒への手紙
    アフリカの知的可能性
    未開社会における歌謡
    瓢箪と学生
    黒の人類学
    地獄以前
    王権の象徴性
    徒党の系譜
    アマチュアの使命
    文化の中の知識人像―人類学的考察
    マンガと劇画―子供のためのマンガから
    文盲のすすめ―文字と人間
    狂気の民俗学
    文化と狂気―ホモ・デリルス
    失われた世界の復権〔ほか〕

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 博覧強記の評論集。

    「狂気」に関する考察や、論理的整合性では掬い取れない事象(まさに文化人類学が掬い取ろうとするもの)に関する考察についてはなるほどと頷ける。アフリカでのフィールドワークを背景とした考察にも同意できる。

    しかしながら、これが巻末の「失われた世界の復権」と題された論文になると途端に難解極まりないものになる。理由は明快で、参照されているテキストがあまりに広範に渡り、素人の知識では追いきれないから。このようなテキスト引用型の論文は、その引用されたテキストの信憑性にも疑問が残るし、そもそもオリジナルはどこにあるのか?と考えると疑問はさらに混迷を極める。(この論文の趣旨は現代社会が失いつつあり、一方で前近代社会や未開社会に残る日常性を超える行為を明らかにすることだと思うが、難解。)

    その部分を差し引いたとしても、基本的にこの本を読んで理解するには相当広範な知識が要求されるし、山口氏もそれを当然のことと考えている節がある。そのような山口昌男の立ち位置というか雰囲気のようなものは通読すると掴めるし、それが本書のタイトル「人類学的思考」なのだろうと解釈した次第です。

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山口昌男の作品

人類学的思考 (筑摩叢書 (346))の作品紹介

1969年1月に発表された「失われた世界の復権」と「文化と狂気」は、70年代の知的シーンの幕開けをうながすために投擲された二個の爆弾であった。この二篇を軸に集められた最初の評論集である本書は、その後「道化」を知的活動のモデルに据え、動脈硬化しがちな現実を活性化するために「周辺」的な存在に着目し、刺激的な文化理論を展開していった著者の出発点を証す冒険と挑発にあふれた書物である。

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