- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480016003
感想・レビュー・書評
-
特殊相対論に関しては、タイトルとか前書きで書かれた目的に近くて、簡単な数学を用いつつも、数式で物理を理解しよう、みたいな内容ですが、それ以外に関しては物理学についての本ではなく、パラダイムを変えるような物理法則を発見した人たちの人生・人物像について書いた本でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第5章まで読んできて、第6章のイノベーション・ダイヤグラムを見た.5つの物理学を演繹、帰納、創発、(deduction, induction, abduction)でまとめているが、非常に素晴らしい.創発の重要性が良く分かった.文科省の政策は演繹ばかりにこだわって、当面のアウトプットだけを考えているようだ.なんとかしなくちゃ!
-
物理の巨人達の歴史や苦悩、人間性に触れられる素晴らしい書籍、もっと早く出会いたかった
人生における必読書! -
タイトルは仰々しいが、物理史(というか科学史)を語っただけの一冊。ただ…タイトル負けは全然してない。
物理学の重要分野を作った(と言ってもいい)人物に注目し、物理学を語る。このコンセプト自体は最近の教科書でも一般的な流れで特筆する必要はない。
この本の面白いところは、そんな注目すべき人物がポジティブ・ネガティブに影響を受けた人物(それはライバル的なものを含む)との関係も詳細に語った点。
そして素人には簡単ではない物理学・数学的記述も含みながらも、それを読み飛ばしても十分理解できるように作り上げているところ。
本書が提示したいのは、創造的な研究がどう作り出されるのか。それは文理を問わない。
そんな創造的な仕事に携われる人間か否かの判断含め、いろんなことを考えさせてくれる一冊だった。 -
万有引力の法則、ボルツマンの統計力学、プランクのエネルギー量子仮説、相対性理論、量子力学
これら5つについての解説本かと思いきや、内容はそれに留まらず。
記述の内容は、当時の歴史的背景や、偉人たちの生い立ちにまで及びます。
最後の第6章「科学はいかにして創られたか」の部分では、イノベーションに関しても触れられています。
いわゆる理系の学問領域としての物理学よりもさらに根源的な、読んで字のごとくとも言える物事の理としての物理学を読者に伝えてくれる一冊です。
まさに、「物理学者にならない人のための物理学、純粋に「心の丈を高める」ためだけの物理学の本」(p.221)と言えるでしょう。
付箋は22枚付きました。 -
Five Physics Theories to Learn Before You Die
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480016003/ -
教養としてしっておきたい近代物理学者、その考え方と背景。
ニュートン 万有引力の法則
ボルツマン 統計力学
プランク エネルギー量子仮説
アインシュタイン 相対性理論
20正規の知 量子力学
物理学を大きく発展させる契機となった新たな考え方として5つの理論に注目し、
それぞれの学者達がどういう状況下で育ち考えたのかを中心に書かれている。
理論の説明も高度な数学を使わずにしてるため理系の人間じゃなくても読みやすい。
(といっても証明の部分は知識がないと読み込めないのだけれど)
帯にある「科学はいかにして創られたか?」を知る内容になっていると思う。 -
「物理学の学び直し」がこの本の第一の目的だそうで、なるべくわかりやすく説明しようとしているのは感じる。しかし通勤電車のなかで相対性理論の数式を理解するのは自分には不可能でした。じっくり腰を据えて取り組む必要あり。
この本で取り上げた物理現象は以下の5つ。
1.万有引力の法則
2.ボルツマンの統計力学
3.プランクのエネルギー量子仮説
4.相対性理論
5.量子力学
最後に「第6章 科学はいかに創られた」というのがあるが、「創発」、「演繹」、「帰納」の言葉の説明とこれらを組み合わせた「イノベーション・ダイアグラム」なるもの、自分にはさっぱり意味不明である。 -
人生の指南書。