思考の整理学 (ちくま文庫)

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著者 : 外山滋比古
  • 筑摩書房 (1986年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020475

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思考の整理学 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

  • 外山先生の言っていることは至極明快。
    1.早起きしろ、朝の頭はリセットされていて勉強に向いている。
    2.頭の整理には忘れることが大事である。
    3.メモをとり、規則をつくって整理しろ。
    その他、日常の行動規範にかかわる様々なエッセイである。


    この本の帯にかいてあるキャッチフレーズは、
    「2年連続!!東大・京大で一番売れた本」

    こういった生き方・学び方的な本が日本のトップ大学で一番売れてしまうって大丈夫なのかと思う。
    悪い本ではなかったけど、感心した部分は一つもなかった。

  • インターネットの進化にあわせて、ホームページやブログ、そして電子書籍と、自分の考えていることを友達はおろか全く知らない人達にも伝えることができるようになりました。さまざまな夢を描けるようになった反面、自分の考え方をメールでむげに否定されて悲しい思いをしたり、目に入ってくる情報が多すぎて頭の中が整理できなくなったり、かつて言われていた「高度情報化社会」の中で、新しい葛藤が出てきています。

    本書は、1986年に出た本で、アイディアを整理する方法、正確に言うと、ものを考える時に起きるさまざまな状況を利用する方法を解説しています。例えば、アメリカで潜水艦を作るために音波探知機を研究していたら、イルカが超音波で交信していることに気がついた(セレンディピティ)、という事例から脱線もまた大事であることを説いたり、「忘却」すら「ものを考えるツール」と捉えていたりします。

    「忘却」については、何かを考える時に大量の情報を頭に詰め込んだ後で、わけがわからなくなったのであれば、少し時間を置いて、不要なことを忘れてしまった残りが本当に必要なことである、という考え方をしています。

    そういえば、ツイッターも、自分が全部のタイムラインを見る必要はなくて、みんなが大事な情報だと思っていれば、リツイート(みんなが目の前のツイートを自分のツイートとして再配信する機能)を使って、どんどん共有するので、ちょっと遅れても見逃すことはない、というのと同じで、ソーシャルメディアの中でも、忘却という現象を逆手に取ったものは自然と生まれている気がします。

    25年以上前の本が未だに輝きを失っていないのは、インターネットで誰もが情報発信をできるようになった今だからこそ、かつての知識労働者という特権階級だった著者(お茶の水大学の教授などを歴任)が抱いていたアイディアを広げて行くための葛藤や悩みが、多くの人に適用される時代になったということではないでしょうか?

    僕はこの本を読んだ時に、もうライフハックや知識系の自己啓発本を読む必要はなくなったと思っています。それだけ人間の日常生活においてできる本質的な部分については、本書に全て書いてあります。本書は、販売部数が100万部に到達し、東大生、京大生に最も読まれた本とも言われる一冊とも言われているそうですが、ヴィレッジヴァンガードの平積みでも見かけた本で、特に何も知らずに買ってみたらとても面白い本でした。

  • 仕事術の教本といえるが、著者の語彙力・表現力がすばらしく含蓄があり、噛み締めながら読み進めるべき本。

    この本をよむべきだと思う人は、例えば
    「一つの仕事やテーマに没頭してしまっている人」
    「何かに没頭するあまり生活スタイルが定まらない人」「『考える』ことを人一倍必要とされるのに、『考える』ことを自己流に何となくやっている人」

    上記に当てはまると思った方は、今背負っている課題は一旦隅に追いやって、ゆったりした気持ちで本書を読むと良いと思う。

    革新的な成果は、それ自体とは無関係に思える他分野の仕事やアイデアとの融合となることが多い。
    如何にして広い視野を保ち、機会を逸せずに捕らえられるか。そのためにどのような事を日々積み重ねるべきか、そのヒントを、本書は提示してくれる。

  •  著者も書かれていたが,この本はあくまで,著者の思考の整理方法(考える方法)について紹介されたものであり,ハウツー本ではない.もちろん著者の方法(朝飯を抜いてうんぬんなど)をそのままマネすることもできるが,それではグライダー人間になってしまう.飛行機人間になるためには,自分で思考し,それを整理する必要があると考えられる.
     この本で私が一番耳が痛かったのは,収斂性,拡散性の話である.私もご多分にもれず,小論文のような答えのない問題は苦手だ.これが正解だという自信が持てず,絶えず1つの答えを求めている.しかし,これでは収斂性しか鍛えられていない.思考は,収斂性だけではない.拡散性と収斂性の二つがある.今のままでは思考の半分の収斂性の思考しかしていない.しかもそれは受動的である.とは著者の言葉である.これはかなり耳が痛かった.拡散性の思考を少しでも身に付けるにはどうすればよいか,これから考えてみよう.そのためにはまず忘れる.記録をしてから,しばらく寝かせてみようと思う.忘れたままになってしまわぬように,ここにも記録を残しておく.

  • * 師匠の教えようとしないものを奪い取ろうと心掛けた門人はいつのまにか自分で新しい知識,情報を習得する力をもつようになっている
    * 朝食を食べず仕事をし,朝食と注釈を兼ねてブランチ,さらに昼寝すれば朝飯前が2回になる
    * 何かを思いついたらすぐ書き留めておこう
    * 気にかかることがあって,本を読んでも脱線しがち,というときは思い切って散歩に出る.歩くのも足早に歩く.すると気分が変化し,もやもやがはれていく.
    * 書こうとしてみると自分の頭がいかに混乱しているかがわかったりすることもある.とにかく書いてみる.最後まで書ききる.
    * その第一稿をかきなおし,第二稿,...として書き直しの余地がなくなるまでやる

  • 読後最初の感想は、「大学時代に読んでおきたかった」でした。
    本書が文庫になったのは1986年、私の生まれた年です。
    しかし、この思考の整理法はインターネットで情報あふれる現代であるからこそ、色あせず多くの人に読まれているのでしょう。

    大切なのはインプットした知識を寝かせることと、いかにうまく忘れるかということ。
    自分の価値観をしっかり持って、必要ないことは忘れて、必要なことは整理して熟成させる。
    以前読んだ『天才科学者のひらめき36』(リチャード・ゴーガン/著、創元社)に、科学者の発明には「準備」と「チャンス」と「欲求」が必要と書いてありました。
    本書には、その「準備」の土壌を作るヒントがつまっています。

    情報のつめこみすぎは非効率だし、ブックマークして自分のものになったと思っていてはダメだなぁ…と反省。
    また、専門分野にとらわれず、他分野と接触することの大切さを改めて感じました。

  • 帯びの「東大・京大」で4年連続1位!なんて大々的に書いてあったから手にとってみたけど、「スゴイ!」「目からウロコがああああ!」なんて風にはなりませんでした。
    内容は、思考の整理とは?ということについて書かれています。ですので、著者が言うように思考の整理をするには?というようなHow to本ではないので、そこらへんを期待して読んでしまうとちょっとゲンナリします。いや、それって俺のことなんですけどね(笑)
    そんななかでも、グライダーとしての優秀さと、飛行機としての優秀さは違う。ということは、「確かに・・・」と記憶に残る内容でした。

  • 帯にも書いてあった。
    もっと若いときに読んでいれば、そう思わずにはいられませんでした。
    書名の通り、思考を整理させるためには、とても良い本である。思考そのものにも参考となるが、整理、ひらめきのアイデアもある。多くのアイデアに関する本と似ている記載は、アイデア⇒すぐ消える、アイデア⇒ねかせるなど。朝飯前、三上、寝かせる、忘却。
    既知と未知の開設は、難しいが、良く分かるように書いてある。また、これの理解は、読書の醍醐味かもしれない。
    著者の情報、アイデア整理法は、ノートを使う。ノートの使い方は面白い、メタ化という。

  • 工場と倉庫。人間の脳とコンピュータを言い表した表現。何かを産み出す工場としての脳、多くのものを整理するための倉庫としてのコンピュータ。記憶と再生能力でコンピュータに劣る人間としては、前者のような知的創造力が必要であるにもかかわらず欠如している現代に対しての警告と、知的創造を産み出すための思考の整理方法について書かれた一冊。この本を読んだからといって急にアイデアが湯水のように溢れ湧いてくるという訳ではないが、情報の取り扱いなど参考となるものは多々あり。また、使い古された考えではあるが、新たなアイデアを考える時、0から1を産み出すことに執着するのではなく、1と2から3を産み出すことに着目すべきとの考えがこの本にも記されていた。過去から存在しているアイデアは時の風化作用をくぐり抜け、強固なものであるが故、積極的に利用すべきとのこと。
    この本は一読で終わらず、繰り返し読み知的創造を膨らます思考の整理学に対して、著書と対話して始めて有意義なものとなるであろう。

  • 情報や考えたことをどうやってなににストックしておくか、ここ数年の悩みどころだったのだけれど、この本を読んでそのこつが少しわかった気がする。

    切り取ってスクラップし、どんどんノートに考えを書き足していくという、一見今の時代とはそぐわないような手法だけど、電子化しているかしていないかの違いだけで、根本は同じである。

    一番印象的だったのは、「本当に頭に残しておきたいものはあえてメモらない」ということ。メモると安心して忘れてしまうから。

    大学時代に読んでおきたかった。これを読んでいたら少しはまともな卒論が書けただろうなあ…

  • 大学一年の時に読んで衝撃を受けました。確か著者も英文科卒というのもあるかもしれませんが、それからこの本で得た知識は論文、卒論の構成を考えるのに非常に役に立ちました。今でも仕事の現場にもアイディアを上手くまとめるのに活きていると思います。もし自分に子供がいて、大学が決まったら、必ずオススメしたいと思います。

  • 「見つめる鍋は煮えない」

    まさにその通り。

    客観的にモノゴトを捉えるヒントになりました。

  • 途中で読む気がなくなった。これは高校大学1年次位までの若い人が読む本

  • 1980年代に、将来コンピュータに多くの仕事が取って代わられることを書いていて、すごい。
    幾冊かアイデアの出し方、考え方のまとめ方とかのビジネス書を読んだが、
    結局30年前のこの本に書いていることと同じ。

  • あとがきにあるように、この本はハウツーを目指していない。
    冒頭からずっと比喩的な表現が続きます。
    読んでいてもアタマは整理はされないし、詰まる所思考を扱った文学的な読み物でしかないです。
    読んで面白くなければ、価値のない代物。
    著者が携わった、モーティマーアドラーの「本を読む本」の方が読む価値が高いです。

  • 古典的名著。大学生協で必ずといって良いほど平積みされている。ぼくはひねくれ者なので、100万部突破!とか東大生絶賛!とか書いてあると、たとえ興味があっても手に取るのをやめてしまう。3年間くらい、この本の存在は知りつつも、開くことはなかった。

    縁あって手元に来たので、開いてみると、予想以上に読みやすかった。本書は堅苦しい自己啓発系の本ではなくて、示唆に富んだエッセイである。

    物を考えたり、アイデアを熟成させるために、筆者自身がどんな事をしているかということが平易な言葉で綴ってある。同時に、じっくり物事と向き合ったり、面白いアイデアを実行することを「変人」でなければやらなくなってしまった世の中への嘆きも綴ってある。

    これまでの学校教育に違和感を感じている人、文章を書く人、柔軟な思考を重視する人、そしてよく周りから「変わってる」と図らずも言われてしまう人に強くオススメできる1冊である。

    初版は1983年。今でこそ、個性や考える力を伸ばす教育が重要で、知識重視の教育が時代に合わないことは常識となったが、筆者は30年以上も昔から同じことを主張していたのだ。(逆に言えば、主張が世間に通じるまで30年も掛かったということだ。)

    以下、あとがきから引用

    「自分はどういう考え方をしているのか、ということを意識するには、ほかの人の型に触れるのが有効である。この本がそういう意味でいくらかでも読者の役に立てば幸いである。」

  • コンピューター時代への警鐘が、今のAI時代の我々にもまさに当てはまると思った。日本の教育にはもっと創造性を植え付ける仕掛けが必要だ。

  • 東大京大で一番売れてる本、という売り文句を、学生時代から見ていて、気にはなっていたけどなんとなく気が引けて手をつけていなかった本。軌道にうまく乗るためのグライダー型思考だけでなく、自力で飛ぶ飛行機型思考の大事を説き、その方法を理論ではなく体験ベースで優しく書いている。白紙を持った思考のススメだろうか。気負わずに、色々考えたり忘れたりしなさがら頭を動かしていなさいという風に見えた。高校生くらいになったら一読したらいいと感じた。

  • 思考言語化能力が悲しいほど乏しくて。
    たまたま見かけた記事に、言語力と倫理的思考力を養うには本を精読することとあり、
    ある企業は内定者研修として2冊の本を課題にさせて、1ヶ月で10回読み、1回読んだときと10回目読んだときにそれぞれ感想文を書いてもうようで。
    その課題本が本書と「仕事の思想」

    これは!チャレンジするしかないっしょ!

  • 01.31.2017 読了
    思考のデフラグツール。頭が悶々としたときや思考の準備段階に読み直したい。

  • 高校3年生位から何度か読み返しているお気に入りの一冊です。頭の柔らかい若い人に是非読んでほしいです。
    日々の生活が楽しくなる、様々な気づきを得られる本。
    読んでいるだけで頭が冴えてくるような気持ちの良い文章なのは、書かれている内容により一層説得力を与えています。
    方法論も具体的に書かれているから、今時に言うとライフハックが沢山詰まった一冊ともいえるのだけど、でも不思議と具体的でありつつ抽象的。それはこの作品自体、作者の言うところのメタノートの産物だからなのかな、と思います。

  • 書店で帯の言葉に誘われて読んでみた。頭の良い人の考えることは面白い。そして、頭の良い人の文章というのは、実はわかり易い。するすると頭に入ってきて、なるほどと思わせる。本当の深イイ話とは、こういうもののことを言うのだろう。

  • 長い間積読になっていた本。飛行機型人間とグライダー型人間で、他にやることあったのについ読んでしまった。メモをとる習慣はあるのだけれど、いまいち効果を見いだせてなかったのは、その整理をしていなかったから。
    2016.6.26

  • 「発酵」の項では、アイデアを”寝させる”ことの大切さを論じているが、これはまさに以前読んだ「アイデアのつくり方」に出てくる孵化段階と同じことである。
    つまり、少し意識の外に置くことによって、アイデアが飛躍する可能性があるということだ。
    収斂されると同じような結論に到達するのだろう。

    その「アイデアのつくり方」と本書が違うのが、論文を書こうとしている学生に向けたことが多いように思われる点である。書いて表現することに特化しているように感じた。

    巻末の文庫版のあとがきにある「「思われる」と「考える」」と題されたエッセイも面白かった。
    これも、先日観た映画「マーガレット・サッチャー 鉄の涙の女」に同じようなことが出てきた。
    「考えること」と「思うこと」の相違など考えたこともなかったけれど、これはとても大切なことだと思う。

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