逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480021076

感想・レビュー・書評

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  • 「逃走論」40年後の世界 浅田彰さんは今なお「逃げろ」と訴える:朝日新聞デジタル(有料会員記事 2018年1月7日)
    https://www.asahi.com/articles/ASQ285VXYQ27ULZU009.html

    「逃走論」、ネット社会でも有効か 浅田彰さんに聞く:朝日新聞デジタル(有料会員記事 2018年1月7日)
    https://www.asahi.com/articles/ASL14569SL14UCVL027.html

    筑摩書房 逃走論 ─スキゾ・キッズの冒険 / 浅田 彰 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480021076/

  • いろんな議論を別々に繋ぎ合わせたパッチワークみたいな本。気軽に読めていいけど、ドゥルーズガタリやマルクスに関する議論なんかは難しくて置いてけぼりにされた笑、リベンジしたい

  • ドゥルーズ&ガタリとかマルクスとか難しいのきたと思ったら簡単なのも

  • 冒頭の「逃走論」は読みやすい。
    「ガタリを読む」は読みごたえがありおもしろい。

  • リベラリズムの勝利を謳いたいだけに見えた。所詮、リベラリストの伝道師で海外の思想を紹介する人間に過ぎない。
    こんな二番煎じ学者を読むのであれば家族やスキゾ・キッズ=逃走者について思考したいなら独自の思想を作った柄谷行人を読んだ方がいいと思うほどだ。
    むしろ、こんな学者が堂々と学者と宣えたものだから自分も言語を習得して翻訳をこなし、このような乱雑な本を出版したいものだ。

  • 軽やかなたとえ話が面白かった。
    対談は単語すらわからぬので流し読むのすら大変だった。

  • 『構造と力』(1983年、勁草書房)を刊行し、「ニュー・アカデミズム」の旗手として活躍していたころの著者のエッセイや対談などを収録している本です。

    分量的に多くを占めているのが、ドゥルーズ=ガタリをめぐる今村仁司との対談と、現代におけるマルクスの思想の意義についての柄谷行人、岩井克人との鼎談です。ただし「あとがき」で著者自身が「いささかコントロール過剰とうつるかもしれない」と述べているように、チャート式のような図式的解釈によりかかっているような印象はいなめません。もっとも著者の出生作である『構造と力』同様、図式化することで思想の重々しさを乗り越え、ある種の疾走感を生み出すことが著者たちのねらいだとするならば、そうした意図はある程度実現されているのではないかという気がします。

    80年代の現代思想の雰囲気に関心のある読者にとっては、心地よく読むことのできる本だと思います。

  •  
    ── 浅田 彰《逃走論 ~ スキゾ・キッズの冒険 19861201 筑摩文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4480021078
     
     Asada, Akira 批評 19570323 神戸 /京都造形芸術大学大学院長
     
    https://mainichi.jp/articles/20190925/k00/00m/040/159000c
    https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1569900355/
    …… 誰も傷つけない表現に意味ない。複雑化する自主規制に警鐘
    「不自由展」問題【毎日新聞】【森田 真潮】
     今月、京都市内の小規模な集まりで自身の見方を語った。4年前の
    ギャラリー展が基になった今回の企画展について「望むらくは、より幅
    広い文脈を含むように(芸術監督の)津田 大介さんが主体的に再編す
    ればよかったが、展示をパブリックなミュージアムに持ち込んだことに
    は価値があった」と評価。また、日本社会の右傾化やメディア環境の変化
    を指摘したうえで、海外も含め近年の美術展示を巡る複雑な状況に注意
    を促し、表現・展示する側が自主規制しないことが重要だと訴えた。
     
    (20191001)
     

  • もっと難解な本だとおもっていたが、スラスラ読めて、35年経ってさすがに前景化されたのか思ったが、難解なのは「構造と力」の方だったようだ。

    サブカル雑誌に発表された著作を前後に挟んで、中心は今村 仁司との対話
    ドゥルーズ・ガタリを読む
    マルクス・貨幣・言語

    当時私は浪人していて知的浪費をする余裕もなく時間を浪費していたのだった。願わくば発売当時に読んでおきたかった。

    今村 仁司は2017年に65歳で亡くなっている
    パラノ・スキゾはドゥルーズとガタリが提示した概念
    御本人がゲイだと公表したのはまだ先立ったような

  • salonタレ目で隣り合ったお客さんが最近読んだというのを聞き読みたくなり/逃走する文明、ゲイ・サイエンス、差異化のパラダイス、スキゾ・カルチャーの到来の計44pのみ読了。/スキゾ型ってのは、分裂型の略で、そのつど時点ゼロで微分=差異化(ディファレンシエート)してるようなのをいい、パラノ型ってのは偏執型の略で過去のすべてを積分=統合化(インテグレート)して背に負ってるようなのをいう。ギャンブル志向とためこみ思考、逃げることと住むことの対比。/軽やかなタッチで書かれた、35年前に流行った本を手にとり。当時はきっと新しかったのだろう、と思いつつ。/それにしても「微分=差異化」なんてよく使われる語法だったのだろうか/取り残されるより先に逃げたほうがいい。行き先なんて知ったことか/サカタ・セクステット「TRAUMA」は聞いてみたいと思った。

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著者プロフィール

浅田彰(あさだ・あきら)批評家、経済学者、京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。1957年兵庫県生まれ。著書に『構造と力』、『逃走論』、『ヘルメスの音楽』、『映画の世紀末』他、共著に『天使が通る』(島田雅彦氏)、『ゴダールの肖像』(松浦寿輝氏)、『憂国呆談』(田中康夫氏)他、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』他がある。

「2019年 『柄谷行人浅田彰全対話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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