考現学入門 (ちくま文庫 こ 2-1)

著者 :
制作 : 藤森 照信 
  • 筑摩書房
3.56
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本棚登録 : 704
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480021151

感想・レビュー・書評

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  • いきなり上下巻はきつい…という方には、この一冊だけでもお奨め!たんぽぽハウスを建てた、路上観察学会会員の藤森照信編です。

  • 今和次郎は、「今現在」を記録する考現学を提唱した方です。大正時代は理解されず、民俗学とも相容れない学問でしたが、現在となっては、当時を知る貴重な資料を残しています。考現学入門には大正末期のワークスが多数収録されています。また、今氏の著作は改訂の度に資料が追加削除されていたりするので、今和次郎全集「考現学」も参照してみた方がいいかもしれません。

  • データの分析方法は陳腐だが、観察者としての視点とデータ収集の方法には感銘を受けた。
    環境を研究しデータを集めるための方法には、このようなアプローチもあるのだと感心させられた。

  • 考現学という体系、今和次郎。

  • 修士論文の参考になります。移ろいゆく物事の表層から大衆の思想や考えを汲み取ろうとする研究法は面白いと思う。今和次郎の思想は描写に重きを置くという「方法」からも分かるように「ありのままの姿を、ありのままにみようとする」所から出発した。彼が提唱した「考現学」は「方法の学から対象の学へ」といった表現がよく用いられるがこのことは、スケッチ、採集といった方法論を確立していく動きの中に「対象をよく知り、抽象する」といった認識のプロセス、方向性を内包している、ということを意味しているのではないだろうか。

  • 私を考現学に駆り立てた本。茶碗の割れ方、銀座の女性洋装率など、観察しすぎて最高。

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著者プロフィール

1888年、青森県弘前市生まれ。建築学者、風俗研究家。1912年、東京美術学校図案科卒業。17年頃から郷士会へ参加、柳田国男らと農村・民家の調査を行う。20年~59年まで早稲田大学教授。23年の関東大震災後、吉田謙吉とともに「バラック装飾社」や「考現学」を始める。その後の研究範囲は服飾・風俗・生活・家政にまで及んだ。73年没。

「2022年 『ジャンパーを着て四十年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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