夏目漱石全集〈1〉 (ちくま文庫)

  • 105人登録
  • 3.67評価
    • (9)
    • (7)
    • (19)
    • (1)
    • (0)
  • 12レビュー
著者 : 夏目漱石
  • 筑摩書房 (1987年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480021618

夏目漱石全集〈1〉 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 『我輩は猫である』

  • 我輩は猫である。名前はまだない。からはじまる夏目漱石の名作。一癖も二癖もある登場人物の雑談を第三者(猫?)的視点で痛烈に批判したり同調したりなお話。この作品の先生とは夏目漱石自身を指しているといわれていることから100年くらいたったとはいえ、人間関係とかの問題は変わってないんだなあと思える。

    あたりまえだが、少し古典臭い読みにくさがあるので星は4つ

  • 「我輩は猫である。名前はまだ無い」
    有名なこのフレーズは知っていたけれど、読んだことはなかったので読んでみました。
    猫の主人であり、胃弱でひと癖ある教師の苦沙弥、口が達者な迷亭や学士の寒月など、「主人の家へ出入する変人」(by猫)たちの日常が、猫から見た視点で描かれている。
    それに加えて猫の日常も。
    お雑煮の餅を盗み食いし、噛めば噛むほど歯にひっついて痛くなったり。鼠捕りに挑戦してみたり。運動と称してかまきり狩りや木登りをする様子など……。

    苦沙弥をはじめ、登場人物がへんてこ(笑)とくに迷亭のキャラが好きだわー。口から生まれたってこういう人のことを言うんだな(´_ゝ`)
    ページごとに注があり、読みやすくておもしろかったです。

  • 「吾輩は猫である」

    毒を茶化して笑いに変える。
    夏目漱石の作品で、最も再読率が高いのがこの猫。

    カッコイイ。

  • 丸々一冊「吾輩は猫である」です。
    100年前の文化人風刺として楽しめました。100年前でも変わってるようなそう変わってもいないような。
    個人が強くなっていって結婚しなくなるであろうという、未来予測は当たっているなと感心しました。公務員が権力の元を忘れていてけしからんという話は今と同じですね。

  • 『吾輩は猫である』を収録.
    docomo HT-03Aで青空プロバイダ+縦書きビューワを利用して青空文庫版を読んだ.

    とにかく痛快である.
    やや荒削りな感はあるが,「猫」を含む登場人物の個性を際立たせる詳細な描写,洋の東西を問わない膨大な知識から雨あられのエピソードが繰り出される様は,処女作にして真骨頂極まり,まさに漱石の独壇場と言ってよいだろう.

    私は本作を読む前に『行人』を読了していたが,最終章において突如として彼の内面にくすぶる悲観的死生観が激しく吐露される点において,両者の共通性を認めた.
    はじめのうちは読者を楽しませようと“他者本意”で書くが,いざ物語を閉じる段になると,急に“自己本位”にスイッチが切り替わり,心底に秘めた思いをまるで堰を切ったように,息もつかせぬ勢いで語り尽くす.

    こうしたスタイルは,漱石の性格に大いに起因するのだろうと思う.
    頭脳明晰で,他人の考え,心象の機微が手に取るようにわかってしまう,サービス精神旺盛だが気は小さく,つい道化を演じて自分の本当の思いを飲み込んでしまう...,そんな漱石の“小市民的”人間像が,彼の作品を通じて伝わってくる.
    皮肉屋でへそ曲がりかもしれないが,根は素直で正直な人なんだなあ,とつくづく思う.

    またこれこそが,多くの日本人が漱石を愛して止まない理由であるような気がする.

  • ゼミで漱石の全ての作品を扱った時に、ちくま文庫のこの全集を全巻買いました。
    ゼミでは先生が作品に合わせた漱石(作品)関連のお菓子を毎週持ってきてくれました。
    ある週は、なんとか羊羹。どうやってゼミの皆で分けるんだろうと考えていると、先生が使い込んだ古ぼけた革のカバンをゴソゴソし、中から包丁(果物ナイフ等ではなく大きい包丁)をごく普通に取り出して切り分けてくれました。皆、顔を見あわせてビックリしたのは言う間でもありません。
    先生が取り寄せてくれた日本各地の関連お菓子のおかげで、ゼミはかなり楽しい物になりました。ちなみに、私が担当したのは「思い出す事など」
    文庫版の全集は、ハードカバーの大型本全集とくらべると、気軽に買えて持ち運べて読めるのが最高です。

  • Do you see the boy?なんて解説ついてなきゃ分かるはずない。

  • 「吾輩は猫である」収録。近代文学でこんなに笑っていいかしら?というくらい爆笑しますよ。保証します。

  • <div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480021612/booklogjp00c-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4480021612.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480021612/booklogjp00c-22" target="_blank">夏目漱石全集〈1〉</a></div><div class="booklog-pub">夏目 漱石 / 筑摩書房(1987/09)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/0.gif"><br></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480021612/booklogjp00c-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/hanamaturi/asin/4480021612" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>
    第一巻は「吾輩は猫である」所収。云わずと知れた漱石。そして何を今さらの一冊。
     「吾輩は猫である。名前はまだない」で始まる猫小説の走り、と思ったらもっと以前から「劣等の動物もしくは無生物の叙述に仮託して、作者自らの感慨に一種の微妙な薄布を被せかけて表白した作品は、古来内外の文学にその例必ずしも少なくはない」らしい。それは兎も角、猫が主人公だという点が注目されてはいるが、そのアイデアなんぞに感心していてはダメだ。猫は色んな活動をしてはいるが、この小説の核に決定的な活動はしていない。読み進めていくと最初は苦沙弥先生の「逸民的」(←吉田精一が使っていた)性格が小事件によって紹介されるだけだ。(余談だけれど「逸民」を辞書で調べても、この小説の解説にぴたりとあたる説明はなされていないと思う。私が先日挙げた読書の記録、川勝義雄著『魏晋南北朝』を読んでいただければ、この逸民の語が解る筈。気ままに生活を楽しむただの好事家のように苦沙弥先生を解釈しては読解力か人間理解の力が不足している。逸民とは好き勝手に生きる仙人のような存在ではない。社会との価値観の溝の深さを実感し、現実社会に受け入れられない知識人がやむなく自分を活かす為に積極的に選び取った態度だ)しかし終盤にも差しかかると文明批評に及び(これ自体が素晴らしいだとか高度だとかは少しも思わないけれど)、「生きているのが窮屈になる」だ。滑稽な風刺文学だとか偉そうなことを抜かさなくても、個人がこの世を生きることが苦しいというテーマに貫徹された、漱石文学の出発点の一つであること。今の作家とは桁外れに教養深い(勿論当時でも)漱石の博識を衒学的であるとまで思わなくても、少しく嫌味を感じながらも感心しつつ、なぜに披瀝するのか、彼の知識人としての苦しみを味わうこと。批評家や文学青年はどう云うのか知らないが、私は読み進める上でこれらが重要だと思う。

    読了2003/6/30

    *****後日追記******
    いやぁ、この頃は若かった。鼻息荒くて書いている内容まで恥ずかしいね。(2004年末)

全12件中 1 - 10件を表示

夏目漱石の作品

夏目漱石全集〈1〉 (ちくま文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

夏目漱石全集〈1〉 (ちくま文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

夏目漱石全集〈1〉 (ちくま文庫)はこんな本です

ツイートする