青空人生相談所 (ちくま文庫)

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著者 : 橋本治
  • 筑摩書房 (1987年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480021878

青空人生相談所 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 単行本が出版されて30年は経とうとしますが、
    今読んでも、本当に面白い。
    人生相談本として、異色の出来と言うか、
    恐らく金字塔だと思う。
    それは、橋本治氏の並外れた知性と、想像力だからだろうと思う。

    こういった相談モノは、
    時代背景が色濃く反映され、
    経過年数を経てばたつほど、面白くなくなるが、
    ただ、この本に限っては、全くの逆になっている。
    ますます価値が出ているように思います。

    橋本氏「人間の悩み」を、かなり深いレベルまで、見通している。
    それは氏の一連の著作から、日本文化・歴史に関して深い洞察を持っていたり、
    また、自身が小説家だったりと、人間を扱う上での、
    エキスパートだからだろう。

    読んで全く損はないし、そして今、多くの日本人が感じている閉塞感や
    先の見えない不安感に対して、どう接していけばいいのか、そのヒントを得る
    ものだと思う。

  • 買いたい

  • phaさんの本で紹介されていたもの。なかなか面白かった。ちょっと昔の本なので、中身もそんな感じだけど。ほんと人の悩みってどうでもいいよね。

  • 著者がさまざまな世代の人びとから寄せられた人生相談に回答した本です。

    回答者のするべき仕事は、「あなたの望む解決策は、既にあなた自身の質問の中に書かれている」ということを指摘することだと、著者は「まえがき」で述べています。「あなた自身の説明によれば……」という形で、質問者の持ち込む問題の本質に踏み込み、ときに厳しく、ときに教え諭すような語り口で、回答していきます。

    けっきょく、解決策は質問者の相談の中に最初から含まれているわけですから、著者の回答も「いい加減腹くくって現実と向き合えよ」という結論にならざるをえないのですが、それが例の橋本節でやられるわけですから、質問者の逃げ道を全部、論理的につぶしてから決断を迫るということになります。

    ときには独り決めがすぎるような気がしないでもないのですが、著者の見立てが質問者の状況にドンピシャだった場合には、質問者にとって恐ろしい回答だろうなあと思わざるを得ません。

  • phaさんの「ニートの歩き方」で紹介されていた本。26年前の本だけど悩みは昔も今も変わらないもの。それをバッサリと途轍もない論理と視点で斬りまくる。特に十代、二十代の悩みへの回答は秀逸です。いやー、面白い!!
    ちなみに「ニートの歩き方」も素晴らしい本!生きることを掘り下げてじっくり考えるきっかけになると思います。

  • この前ごはんを食べに行ったら、
    「大藤はこじれている」
    みたいな話になり、そのこじれの処方箋として
    おすすめしていただいた一冊。
    タイトルがいかにもまたピッタリな感じですよね。

    内容は、色んな境遇の老若男女から
    どしどしと寄せられる人生相談に、
    小説家である筆者が切り込んでいくという285ページ。

    読者のお悩みを読んで自分なりの一般的な意見とか
    回答とかをなんとなく用意し、いざ回答を読みすすめると、
    全然違った視点から問題をとらえていたりして、
    ちょくちょくよくわからなくなったり、
    わかったような気になったり、混乱します。

    必死にパンチとかキックとか繰り出して
    ぜぇぜぇいいながら戦ってたら
    師匠にヒミツのツボとんって押されて倒された。
    みたいな、なんかそんな感覚。

    結局ぼんやりとわかったような気になって読み終えてしまいましたが、
    また人生レベルが上がったら新たにわかる箇所も出てくるかもですし、
    そのうち読み返してみるのも良いかもしれません。

    橋本さんの回答は良い感じに毒とユーモアがあり
    読み物としても面白いですので、
    こじれてる方もこじれてない方も、
    ぜひ読んでみるといいのではないでしょうか。

    ありがとうございました!

  • だいすき

  • 今月号の「本の雑誌」の特集が「人生相談」で、その中のコーナーで紹介されていたので読んでみた。なるほど、これは「人生に効く」感じがする。かなり前に出たものだが、今読んでも十分面白い。

    橋本さんの言葉がすべて腑に落ちるわけではないけれど、所々にうーんと唸るしかない切れ味の鋭い卓見がある。「人生には当たりはずれがある」なんて、ちょっと他ではお目にかかれない言葉だと思う。――「ええ、人生には当たりはずれがございます。そして、人生とは、そのはずれくじを引いてしまった人間が、そのことを結果としてひっくり返してしまう為にあるのです」――かみしめたくなる深みがある。

    同じ「本の雑誌」のコーナーの一つで、朝日新聞別刷「be」連載の人生相談がちょっと取り上げられていた。私もいつも楽しみに読んでいる。車谷長吉さんの回答(に全くなっていないの)がすごいと書かれていたが、私は岡田斗司夫氏の回答に毎度毎度感嘆し、切り取って読み返したりしている。実にシャープで、おまけに温かい。少し前に載った塾講師のアルバイトをやめた大学生への回答には、ちょっと泣けてしまった(かなり個人的なツボだけど)。上野千鶴子先生のも、いつも非常に「らしい」感じで好きだ。

    「本の雑誌」おなじみの面々が回答者になる企画があって面白かったが、一番実用的な回答になっていると思ったのが意外にも大森望氏。ディープなSF(というかアニメ)ファンにしかわからないネタ(と推察する)を使いながら、言わんとするところはすごくよくわかった。

  • 人生相談本

  • 毒をもって毒を制す。

    通り一遍の回答では満足できない人や、いろいろとこじらせてしまった人には効くかもしれません。

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