超芸術トマソン (ちくま文庫)

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著者 : 赤瀬川原平
  • 筑摩書房 (1987年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480021892

超芸術トマソン (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 街の亡霊は俺の住む街にもいるんだろーな。

  • 発見の喜びに満ちた書物

  • 友人と何かの拍子にトマソンの話題になり、帰りに丸善に行ったらまだ売っていた。思わず買ってしまったよw
    今も昔もこういうしょーもないものに、妙に惹かれてしまう。似たような人はけっこういるもので、SNS時代になって公式Twitterや公式Facebookページが出来ていて吃驚した。

    それにしても、今、『原爆タイプ』のような名前をつけたり、赤の他人が勝手に自宅の写真を住所つきで雑誌に投稿したりすると、かなりの確率でトラブルになりそうだ。色々と暢気な時代だった……。

    あ、『路上観察学会』も確かちくま文庫に入っていたな。買って来ようw

  • 都市に“トマソン”という幽霊が出る!?街歩きに新しい楽しみを、表現の世界に新しい衝撃を与えた“超芸術トマソン”の全貌が、いまここに明らかにされる。多くの反響を呼んだ話題の本に、その後の「路上観察学」への発展のプロセスと、新発見の珍物件を大幅に増補した決定版。(裏表紙より)

    世の中にはいろいろな奇人・変人がいるものです。街中にある「無用の構造物」という、一般の人から見れば路上の石ころのようなものに目を向け、それを芸術の一分野として確立してしまう…恐ろしい発想の転換だなと思いました。しかし、私にとっても街中で偶然見つける「トマソン」って、確かに妙に気になってしまうものなのです。あれはどういう経緯でこうなってしまったのか…と考え出すと面白くて止まりません。

  • (*01)
    大きく、トマソンは近代の遺構とも言える。ただ、近代において、都市とは完成品ではなく常に工事中建設中のただ中にあり、あるモードから次のモードへと移行するさなかに、ふと現れた現象とも言え、多くは、半端な解体と半端な取り繕い(*02)によってその移行の裂け目を段階的に継いでいる階段やその階段の放置(*03)とも言える。これを超芸術と観じ、提唱し断じた本書の功績は大きい。

    (*02)
    半端であるのはその所属や所有でもあり、多くは境界や公共に現れる。半端であるのは技術的な問題でもある。解体しようとする技術と意志の弱さ柔らかさ、取り繕おうとする技術と意志の弱さ柔らかさにあり、近代的な素材が、特にモルタル、コンクリートといったセメントな素材が人々から離れていくその過渡期の技術的段階に現れたものとも言える。

    (*03)
    写真雑誌から発生したこともあり、収録されたいくつかの写真は写真としても美しい。放置とは、内部の外部化とも言える。この放置期間の短さや儚さを物件が想起させるために、超芸術的な振る舞いを可能としている。この想起は、観察者が、先の近代と都市の手早さを既に呑み込んでいることにより生まれる。刹那であることの切なさとも言える。様々に言える超芸術トマソンはやはり超芸術であると言える。

  • ◆ あなたのまわりにもトマソンがある!?◆
    途中で途切れている階段、2階についていて出入りができないドア、どう進んでも行き止まりの道、細すぎて通れないドア、塗り込められてシルエットだけが残る標識…。誰かがつくったことは確かだけれど、用途や意味が変化したり宙に浮いてしまってい るモノ。役に立たなかったり意味不明だったりすることが、逆によろこびや楽しさを生み出します。表現者やアーティストがいなくても、鑑賞する人とその視点さえあれ ば芸術は存在するかもしれません。

  • なぜか往年のテキストサイトっぽいノリを感じた。もちろん当然トマソンの方が先なので、私がそう感じただけなのだけど。

    前半の盛り上がりは凄まじい。冷静になると「よくもまあこんなことで大はしゃぎできるな」という内容なのだが。トマソンを探して、写真を撮って、解説する。トマソンが次々に名前をつけられて分類されていく過程が楽しい。

    後半は若干マンネリ化してしまったが、そのことも正直に白状する赤瀬川さんも素直だなと思った。

  • 元祖「珍百景」ですか。

  • 2014/11/02 読了

  • [ 内容 ]
    都市に“トマソン”という幽霊が出る!?
    街歩きに新しい楽しみを、表現の世界に新しい衝撃を与えた“超芸術トマソン”の全貌が、いまここに明らかにされる。
    多くの反響を呼んだ話題の本に、その後の「路上観察学」への発展のプロセスと、新発見の珍物件を大幅に増補した決定版。

    [ 目次 ]
    町の超芸術を探せ!
    トマソンを追え!
    2階家の印鑑
    空飛ぶ御婦人
    ビルに沈む町
    馬鹿と紙一重の冒険
    トマソンの母、阿部定
    群馬県庁のトマソン
    高田のババ・トライアングル
    キノコ型の原爆タイプ
    おとなのかいだん
    1/6の電柱
    新型ブリキヘルメット発見!
    パリの絆創膏
    華麗なるファール大特集
    そーっと息をしている死体
    阿部定の歯型のある町
    トマソン、大自然に沈む
    都市のポリープ
    第5世代のトマソン
    コンクリート製の亡霊
    命がけで突っ立っている死体
    中国トマソン爆弾の実態
    匿名希望のトマソン物件
    ベンチの背後霊
    愛の鬼瓦

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


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超芸術トマソン (ちくま文庫)の作品紹介

都市に"トマソン"という幽霊が出る!?街歩きに新しい楽しみを、表現の世界に新しい衝撃を与えた"超芸術トマソン"の全貌が、いまここに明らかにされる。多くの反響を呼んだ話題の本に、その後の「路上観察学」への発展のプロセスと、新発見の珍物件を大幅に増補した決定版。

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