まちがったっていいじゃないか (ちくま文庫 も 4-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 438
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480022073

作品紹介・あらすじ

人間、ドジだってかまわない。ニブイのも才能だ。誤りを恐れず、お互いに迷惑をかけあいながら、ジグザグ進んで行こう。まちがったら、やり直せばよいのだ。そもそも世の中には、正しいか誤っているか、結論のくだせないことの方が多いのだから。-少年の頃を振り返りながら、若い読者に、人間の複雑さ、面白さを伝えて、肩の力を抜かせてくれる人生論。

感想・レビュー・書評

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  • 中学生、高校生、大学生に、おすすめ(๑・̑◡・̑๑)

  • いま大人になろうとしている10代への、ユーモアに満ちたアドバイス。学校や同級生や親との関係に、モヤモヤしていても、していなくても、うまい行き方の参考になる。どこを読んでもいちいちうなずける。私も10代のときに読みたかったな。

  • 知らずに読んで、易しいなと思ったら、30年以上前の、中学生の“きみ”に向けて書かれた本。中学生の頃の自分と、現在の自分、一冊のなかで時代を越えるように、両方に響いてきた。さらには、中学生の子を持つ親になった、将来の自分(妄想)にまで語りかけてくるような感覚。

    自分が大人になるにつれ持ってきた価値観と重なり、共感する部分が多かった。タイトルの時点で予感があったから手にとったのだけど。

    テーマは自由、暴力、自殺、豊かさ、男女についてなど、結構深いところまで及ぶ。

    中学生の頃の自分が読んだとしても、おそらく消化不良。

    今読んでこそ、心が軽くなる。

  • 非常に元気付けられた。
    人間関係のわだかまりや対立は、そのまま不安定な状態で持続させても構わないんだ、ということ。

  • 中学生のときに読みたかった〜!まじで。
    今の自分の生き方にグサグサ刺さる。
    二元論に昇華して一方の立場をとるのは、手っ取り早くて楽。
    時と場合によって、物事一つ一つに対して、都度向き合って考え、選んで、間違えて、そしてまた考える。
    今からでも逃げずに向き合おう。

  • 中学生向きに書かれたエッセイのようだ。ただ、内容は、大人にもとても良い薬になる。平易な文章で書かれてはいるが、内容は、優しく厳しく。人生をしっかり生きてきた作者の愛情こもった言葉は、きっと読書の背中を優しく押してくれます。そんな心に効くよい本です。

  • 高校、大学生は肩の力を抜いて読むべき。

  • 小学生の時に読みたかった。
    若干岡本太郎的な考え。
    僕にとっては何も新しさはなかったけど、
    これが80年代初期に出版されてるんだと思うと良い本だと思います。

  • 中学生にむけの内容らしいが、難しいところも結構あった。昔の中学生の読解力は今より高かったのかな。
    自分の「性質」に合わせて人生を歩んでいくべきという内容にとても共感した。

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著者プロフィール

1928年東京生まれ。数学者。東京大学数学科を卒業。京都大学教養部で教鞭を執り、民間の数学教育運動にも参画した。京都大学名誉教授。数学科関係の主な著書として『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『微積分の意味』(日本評論社)、エッセイ・自伝に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)『自由を生きる』(東京新聞出版局)ほか多数。2010年7月逝去。

「2021年 『悩んでなんぼの青春よ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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