黄金の鍵 (ちくま文庫 ま 5-2)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480022325

作品紹介・あらすじ

妖精の国にある虹の先端で、金色に輝やく鍵をみつけた少年は、少女と共に鍵穴を探す旅に出る。謎の婦人、飛行魚、海の老人、大地の老人らに助けられながら死の世界をくぐりぬける…『黄金の鍵』表題作をはじめ『巨人の心臓』『かるい姫』『招幸酒』の4篇を収める。

感想・レビュー・書評

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  • かるい姫 は、面白かったけど、あとは何かピンと来なかった。

  • 「巨人の心臓」
    巨人と小人の話。巨人の国に迷い込んだ二人の小人の子供が、小人の子供を食べる巨人の心臓を探してみつける。

    「かるい姫」
    生まれた時にかけられた呪いで、重さをなくし、重力をなくし、宇宙にいるようにふわふわと浮いてしまうという身体の姫の話。最後には、王子様と恋に「落ち」て重力を手に入れるのだが(姫が泣いたから)、枯れる湖(姫に呪いをかけた魔女のしわざなのだが)にあいた穴を王子が姫に見守られながら命がけで塞ぐという滑稽なもの。しかも、姫は王子が瀕死に追い込まれるまで助けようともしない。エンディングはお決まりだが、ディテールがユニークで忘れ難い短編。


    「黄金の鍵」
    虹の先端の立っているところには黄金の鍵がある。少年(コケオ)は導かれるように森の中(少年の住んでいる所は妖精の国との境目だという。森はその際)へ入って行き、黄金の鍵を見つける。一方で少女(ミダレ)も追い立てられるように妖精の国へ入り、やがて少年と出会い、二人で元の世界へ戻る旅に出る。途中で二人はまた離れ離れになるが、再会し虹の中を歩いて(登って)元の世界へ帰って行く。


    「招幸酒」
    まず小川の流れが自分の敷地内で淀んでしまうから、それをどうにかするという奇想、その描き方のわかりずらさ(これはそもそも着眼点そのものがわかりずらいから著者や訳者のせいではないだろう)が、むしろ不思議な感覚。妖精たちが子供をさらってしまうので、それを助けるコリンの物語。フェアリー・テイル。

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