太宰治全集〈9〉 (ちくま文庫)

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著者 : 太宰治
  • 筑摩書房 (1989年5月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (545ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480022592

太宰治全集〈9〉 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 自分でお話を書き始めてから、周囲の書き手さんが読まれているらしいと気が付いた太宰治を、自分も読んでみたいと思って買った全集の9巻。

    この年になるまで、読んだことがなかったのもなかなか恥ずかしいことかもしれないけれど、この年にならないと読んでも分からなかっただろうから、いい時期に読んだのだろうと思う。

    巻を進むにつれて、「生きることのつらさ」が実感として痛みに変わっていく。9巻はそれが特に強くて、ついに「死んでいく人は美しい」がはっきりと現れてきた印象がした。

    人間失格は有名で、その一文にある、
    (それは世間がゆるさない)
    (せけんじゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)
    が、とても私には衝撃的だった。今も昔も、そしてこれからも、世間とは個人なのだ。

    死が美しいといったのちに、「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎていきます」
    これが真理だと、彼にとって自殺は革命だったのだろうか。

    なんて、小難しいことは私には分からない。
    生きづらさはあるのだけれど、私のそれは今のところ、太宰とは違うものだから。
    でもいずれ行きつく先は一緒なのか?
    行きつくのかどうかも分からないんだけれど。

    とりあえずお気に入りの文を。

    (それは世間が、ゆるさない)
    (世間じゃない。あなたが、ゆるさないのでしょう?)
    (そんな事をすると、世間からひどいめに逢うぞ)
    (世間じゃない。あなたでしょう?)
    (いまに世間から葬られる)
    (世間じゃない。葬るのはあなたでしょう?)

  • 母、父、女神、フォスフォレッスセンス、朝、斜陽、おさん、犯人、饗応夫人、酒の追憶、美男子と煙草、眉山、女類、渡り鳥、桜桃、家庭の幸福、人間失格、グッドバイ

  • 2015.09.05 再読

  • 評価は☆3つ。文学作品として読み始めたが、「走れメロス」以外の作品を読んだことがない私にとっては、興味深く読み進められた。しかし、難解な表現や文章が多く、1度読んだだけでは理解は難しいと思う。
    時間をおいてもう一度読んでみたい作品である。

  • うつくしい文章。こころのど真ん中に突き刺さる。たまらなく、すきだ。

  • 思春期に読んでいたら、ちょっと大変なことになっていたかも。好き。

  • あぁ!「グッド・バイ」の続きが読みたい…!!

  • 「傑作を書きます。大傑作を書きます。日本の『桜の園』を書くつもりです。没落階級の悲劇です。もう題名は決めてある。『斜陽』。斜めの陽。『斜陽』です。どうです、いい題名でしょう。」

    この言葉の通り、『斜陽』は大傑作となり「斜陽族」という流行語を生み、太宰治は一躍流行作家になりました。美しい滅亡に向けたかず子、お母さま、直治、上原二郎4人の力強くもはかない物語。気持ち悪いほど完成された作品のように思います。発表されて60年以上たった今でもまったく色褪せません。

  • 母、父、女神、フォスフォレッスセンス、朝、斜陽、おさん、犯人、饗応夫人、酒の追憶、美男子と煙草、眉山、女類、渡り鳥、桜桃、家庭の幸福、人間失格、グッド・バイ収録。
    斜陽、犯人、饗応夫人、眉山、桜桃、家庭の幸福、人間失格が好き。
    人間失格は中学校の頃読んだと思ったが、全く内容を覚えていなかった。
    この記憶力の無さ!
    しかし、最後に出てきた「ただ、一さいは過ぎて行きます。」の一文は妙に心に残っていたらしく、これまで頭をよぎることしばしば。
    そうか、人間失格の一文やったか、とメカラウロコでした。

  • 太宰文学が最高に精錬された終期の作品集。
    「人間失格」「斜陽」はもちろん、短編の完成度は「眩しい」とさえ感じるわ。
    とくに「おさん」と「フォスフォレッスセンス」は神!
    07.12.17

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太宰治全集〈9〉 (ちくま文庫)の作品紹介

太宰最晩年の代表作「斜陽」「人間失格」「桜桃」他15篇を収録する。

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