江戸へようこそ (ちくま文庫)

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著者 : 杉浦日向子
  • 筑摩書房 (1989年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480022868

江戸へようこそ (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 江戸エッセイ、対談、漫画と盛りだくさんの本書。師匠の江戸に関する造形の深さを再認識。特に黄表紙は師匠の解説がなければ、真の面白味が判らず仕舞だった。古典が苦手では「江戸」は半可通なのか?! と自己嫌悪(^^;泉麻人の解説は軽過ぎ!

  • 江戸が好きという思いが柔らかい文体で伝わってくる。細かい知識も書かれているけど、かたさはない。
    浮世絵について書いてあるとこの「有体に描きては興無きものなり」が江戸って感じ。

  • 80年代的な価値観があるが
    野暮、粋、気障の解説は見事。
    野暮は生活・地面(生み出す、商人、政治家、主張、固執
    粋は遊び・天(非生産、明るい虚無、距離感
    最低なのが気障(英国紳士的な)、とりわけ半可通(自覚なし)。

    野暮の究極は後白河法皇かな。

  • 新書文庫

  • 2006年4月20日、初、並、帯無
    2016年1月26日、松阪BF

  • 江戸を題材としたマンガを描いてきた著者が、江戸時代の吉原、春画、戯作、そして「粋」について語った本。そのほか、中島梓、高橋克彦、岡本螢との対談や、恋川春町の黄表紙『金々先生栄花夢』を読んでみるコーナー、著者と岡本螢の合作「乙好太郎駄弁居眠胡散噺」(おとこたろうぺちゃくちゃむにゃむにゃうさんばなし)が収められている。

    庶民の「晴れ晴れとした絶望感」への共感を語る著者が、現在の東京に生きる自分の姿を「最後の東京おめでた人間」と規定しているのが何となく腑に落ちるように思った。著者は、九鬼周造の名著『「いき」の構造』では「媚態」「意気地」「あこがれ」という3つの契機によって「粋」を説明していることに触れているが、著者のいう「最後の東京おめでた人間」という生き様にも、それと同じような気持ちの張りと艶っぽさと、しかもそれに捕らわれない自由を感じる。

  • 不自由の中の自由、粋といった江戸のエッセンスを感じることができる。トップダウンの文化ではなくボトムアップの文化だったという点もおもしろい視点で、過去のものではなく現在進行形でわれわれに身に流れている江戸庶民の血について考えさせられた。
    黄表紙のテキストや劇作家らとの対談など読み応えがありつつ面白い作品だった。

  • 時代として、又場所として「江戸」を探索してみたいとき学術的な文献は多くありますが、読みやすいものはそう多くあるとは思えません。一部の作品を除いて時代劇からも「江戸」はすんなりと伝わってはこないでしょう。
    時代考証を学ばれたかただけに、説得力のある「江戸」についての所感と対談作品ですね。
    吉原の話、春画の話、戯作の話などが興味深く、わかりやすい言葉で書かれています。特に戯作については、洒落本、滑稽本、人情本、草双紙の解説に始まり、戯作の技法、精神については読む価値多いにありですね。学校教育では、戯作の存在ぐらいのさわりの部分しか教えないので、戯作のおもしろさはわかりませんね。
    『金々先生栄華夢』を通して、黄表紙の解説は秀逸ですね。戯作者たちのエスプリとそれを理解する江戸の人々の素養のすごさを感じます。素直にもっと戯作読みたいと思いました。図書館に行って来ま~す。

  • そこまで江戸のことを好きでない人のための、江戸の本。
    漫画?や緩い豆知識が豊富で、歴史にあまり興味が無くても読みやすい。

  • 面白かった。データ的な江戸紹介ではなく、特定の話題について思いつくままに語っているような印象。そこにライブ感があって、「今現在」と地続きの江戸の話を確かに聞けた感じ。これ書かれたのは86年ですけど。
    合間に挟まってる対談の一部にはちょっと反論したくなるような意見もあるものの、それも含めて色々インスピレーションを受ける内容でした。粋の話はモッズにも通じるなあ、とか。
    割と性風俗に話題が偏ってますが創作方面の話題も多いので、絵描く人や物語作る人にもおすすめ。

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江戸へようこそ (ちくま文庫)の作品紹介

江戸人と遊ぼう!北斎も源内も京伝も、みんな江戸のワタシらだ!!江戸人に共鳴し、彼らに新たな生命を吹き込む現代絵師が、ワクワク、イキイキ、しみじみと江戸を語る。吉原、春画、戯作、粋…。中島梓、高橋克彦、岡本蛍各氏との対談も併せて収録。江戸の雰囲気に浸っているうちに、いつしか江戸人に…。

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