建築探偵の冒険〈東京篇〉 (ちくま文庫)

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著者 : 藤森照信
  • 筑摩書房 (1989年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480023711

建築探偵の冒険〈東京篇〉 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 東京に残る近代建築に関するエッセイ。
    但し、かなり昔に書かれたものなので、本書に取り上げられている東京駅やステーションホテルは復元前のもの。
    流石に現在では事情が変わっているものが大半だろうが、それでも面白かった。

  • 本の序盤の、建築探偵の流儀みたいな章とか、看板建築についての話もさることながら、前半では、やはり東京駅(復原工事前)とか皇居とかの話は、個人的な関心からも惹き込まれる。東京駅では、旧ステーションホテルの客室窓からホーム(1番線)がみえた写真とかが、印象的。又、皇居はたしかに東京という都市においてその構造上大きな意味のある「穴」。逆にその他の大都市が物足りないのもそれゆえか。

    いずれ、建築を訪ね、ドラマに出会う行為の楽しさを、とても表している。

    後半にあっては、建築めぐりを通じて、マッカーサーとか、キリスト教について思いを巡らすにも面白いし、最終章(これは大作!)にあるような渋沢栄一の建築や都市への執念も興味深い。でもやはり、信濃町の(スリバチ状の地形のそばに建つ)「デ・ラランデ邸」をめぐる物語がエキサイティング。現在のオーナーや、あるいはデ・ラランデの親族の物語に出合っていく様子は、まさにドラマであり、ラストは涙さえ誘う。
    建築にしろ都市にしろ(土木にしろ川にしろ!)「人」にまつわるドラマに光を当てるという楽しみ方は、なるほど、あるよなぁ!

    いやはや、面白かった。

  • 請求記号:T-ふ 図書ID:B0005376

  • 土俵入りだのダダイズムだの、一見建築と結び付きにくいものがたくさん、あとマッカーサーをネクラと評してみたり楽しい。そういえば最近マッカーサーの執務室が公開されたとかなんとか。
    聖ルカ病院みたかったな。
    最後のシブサワ伝も面白かった。岩崎家すごい

  • 部分から全体が見えてくるような本。
    日常にある建築の発見。

    建築が発見される瞬間に立ち会える本。
    建築に貴賎はなく、看板建築から東京駅まで。食器の話から兜町の話まで。スケールや時代を横断する話は興味を尽きない。

    ただ話が非常にマニアックな部分もあるため、一概に万人受けの内容とはいかない部分もある。例え建築好きの人にとっても興味の薄い部分があるかと思われる。
    逆に言えば作者の興味の範囲は非常に広いとも言える。

  • 会社が湯島に移転したので、毎日「看板建築」を見てます。この本を読んで、明日からもっと近くで見てみようと思いました。

  •  東京の面白い建物を回ってみようっていうエッセイと、その写真。
     すごく面白かった。でもって、色んなところに残ってるもんなんだなぁって感心してみたりした。しかも、建物は生きてる。どの建物にもそれにまつわる話があって、それが感動的だったりする。
     ともあれ、これで「日本の洋館」への期待が更に高まるのであった。
     ああ、早く来ないかな。

  • タイトル通り今も残る近代建築を訪ね歩いた紹介エッセイ。
    最後の章の渋沢翁の評伝はちょっと退屈でしたが、他は面白かったです。
    東京駅とステーションホテルの紹介は「東京ディープな宿」よりも詳しくて行ってみたくなりました。

  • 僕が初めて建築探偵の世界に触れた本。内容は学術的だけれども、語り口が洒脱で、建築に不案内の人でも入っていきやすい。

    何か自分の周りにも大発見があるのではないか、という心地よい妄想に襲われる。

  • 2009/07/30 読了

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日本近代建築史の研究者たちが、ある日街を歩いていて由緒ある西洋館や古い街並を発見した。その娯しみに病みつきとなった人々が「東京建築探偵団」をつくり、都内を徘徊し、古い建物、変った建物を探し、記録する作業をはじめた。本書はこの探偵団の主唱者による東京の建物にまつわる面白い話の発掘記である。楽しく読みすすむうちに、世界に例のない構造をもつ東京という都市空間が鮮やかに見えてくる。稀有な東京論・都市論の本でもある。

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