人間狩り: フィリップ・K・ディック短篇集 (ちくま文庫 て 3-1)
- 筑摩書房 (1991年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480025173
作品紹介・あらすじ
「絶対的悪夢の戦慄すべき象徴化」と評されるディック初期の短篇作品群は、著者自らが語るように、後の長篇代表作の原型となるものである。廃墟を徘徊するミュータントの群れ、物質の奇襲される人間の恐怖、極限的なパラノイア状況など、ディック・ワールドの中核をなす自己と現実の崩壊の物語を中心とした選り抜き12篇に、本邦初訳、子供とロボットの交感とその悲劇的な結末を描いた「ナニー」を加えた傑作短篇集。
感想・レビュー・書評
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表題作に登場するソ連兵クラウスの「完全な自然適応だ」、「おれたちが正しかったことが証明されたぜ、同志ルイセンコ」という台詞(400ページ)は、獲得形質が遺伝するという説を唱えたあのルイセンコのことを言っているのだと、久しぶりに読み直して初めて気が付いた。1991年3月26日第一刷発行。定価820円(本体796円)。
収録作品:「パパそっくり」、「ハンギング・ストレンジャー」、「爬行動物」、「よいカモ」、「干渉者」、「ゴールデン・マン」、「ナニー」、「偽者」、「火星探査班」、「サーヴィス・コール」、「植民地」、「展示品」、「人間狩り」、「訳者ノート 『ディッコロジスト』の思い出」(仁賀克雄)、「再会のウェストコースト」(巽孝之による解説)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「変種第2号」で再版されているけど、む~ん、こわい、こわすぎる><
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サトクリフ・オリジナルのアーサー王伝説より先に読んだんですがね…登録順間違えたな…
大学生になって初めて読んだ本。
読んだ感想としては、初ディックではないので「相変わらずのザ・SF」といった感じですかね。
かなりサクサク読めましたが、SFであると同時にホラーだとも思うのです。
ホラーというか…この表現は何か違うな…
危機迫るこの恐怖は、色々な意味で鳥肌ものだと思います。 -
わたくし、ごりごりのSFは好みませんが、ディックみたいなのは好きです。
これは、初期短編集。