リトル・ドリット〈1〉 (ちくま文庫)

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制作 : 小池 滋 
  • 筑摩書房 (1991年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480025210

リトル・ドリット〈1〉 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 予定通り生誕200周年ということで。まだ始まったばかりだけど、もう楽しくって。

  •  イギリスのヴィクトリア時代を代表する作家、ディケンズの作品。ヴィクトリア時代は大英帝国が最も繁栄した時代だが、恐ろしいほどの格差社会でもあり、貧困のどん底にあえいでいた層も少なからず存在していた。今の日本と二重写しに感じる人も多いだろう。この時代、ごく普通の一般市民でも、債務が払えなくなって債務者監獄に収容されてしまうことも決して珍しくなかった。ディケンズの父も、乱費がたたり借金が払えなくなってマーシャルシー債務者監獄に収容されてしまい、一時はディケンズも監獄から仕事に通っていたという。
     この物語の主人公のリトル・ドリットは、父親が収容されていた債務者監獄で生まれた薄幸の少女。お針子として働いていた家の息子が彼女のことを哀れと思って尽力した結果、リトル・ドリットの父は莫大な遺産を受け継ぐ。しかし話はここで終わらず、リトル・ドリットや彼女をとりまく人々の運命は二転も三転もするのだ。個性豊かなキャラクター、あっと驚くストーリー展開、文庫本4冊分あっても、続きが気になって読み進めずにはいられなくなる。
     ロンドンではヴィクトリア時代の面影をたやすくたどることができる街。ディケンズが通ったパブ、ディケンズ博物館、ディケンズが埋葬されているウエストミンスター寺院など、ゆかりの場所を訪ねてみてはいかがだろうか。舞台となったマーシャルシー債務者監獄は今もレンガ塀だけ残っているという。

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チャールズ・ディケンズの作品

リトル・ドリット〈1〉 (ちくま文庫)の作品紹介

中国帰りの資産家アーサーは、母親の家でお針子として働いている、か細い身体つきでひどく怯えた顔をした若き女性リトル・ドリットに会った。興味を持ったアーサーは、ある夜尾行し、マーシャルシー監獄へ入って行く彼女の姿を見た…。19世紀、華やかなロンドンの裏にひそむ悲惨な生活、社会の矛盾や不正のしわ寄せを背負いこまされる貧しい者、弱い者たちの姿を鋭い観察眼で描いた『リトル・ドリット』を全4冊で刊行する。

リトル・ドリット〈1〉 (ちくま文庫)はこんな本です

リトル・ドリット〈1〉 (ちくま文庫)の文庫

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