- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480027559
感想・レビュー・書評
-
文明開化の時代を描いた短編集。<br>
<br>
横浜の下宿を舞台にした、「閑中忙あり」のシリーズが良いです。<br>
日本画に挫折し洋画に惹かれる画学生・妹尾、のらりくらりと生きる元下級武士の政治書生・井上、人体解剖に耐えられない医学生・野中、元オトノサマの外語書生・本多、そして元らしゃめんの女中・はつなど、個性豊かな面々の日常を描いています。<br>
<br>
こちらもさらりと読みやすい作品。<br>
転換期の日本の風情が感じられる漫画です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんな世界を見せてくれる人がもういないのが、さみしい。
-
明治初期あたりを舞台にした短編集。すこしセンチメンタル。
-
文明開化の明治時代を舞台にした杉浦日向子さんの短編漫画集。
近代国家へとめまぐるしく変動していく日本で若い書生達が時代の変化に興奮と感傷を持ちながら淡々と日常が過ぎていく「閑中忙にあり」と他短編。
夏の蒸し暑い空気。冷たい海の水の温度。ほこり臭い夜の校舎。五感に訴えてくる描写が素晴らしい。 -
ホームシックにかかった誰かが「ホーム・スイートホーム」を口ずさんでいる。----いや<br>
振り返るとガイドが微笑んでいた。<br>親切なガイドは僕の感傷に伴奏までつけてくれるのだ。 -
杉浦さんは江戸時代に恋をしていると思います、絶対に結ばれなくて、絶対に壊れないような。