泉鏡花集成 5 (ちくま文庫 い 34-5)

著者 :
制作 : 種村 季弘 
  • 筑摩書房
3.41
  • (2)
  • (5)
  • (15)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 73
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480031754

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 卒論が逗子期の某作品なので、逗子期作品がメインに収録されているため読みました。「沼夫人」と「星女郎」です。いちいち読みにくいことこの上ないのは鏡花のデフォ属性ですね。
    沼夫人は最初らへんの描写がまんまホラーですっごく怖かった。やっぱ鏡花って怪談話の人なんだなと改めて実感しました。結局お房さんは生きていたのかしら。いや、あれは生きていないんだろうな…
    星女郎は話の確信に行きあたるまでものすごおおおく手間かかってるw ほんっと鏡花ってスゲー水増し文だよなあ…あ、褒めてるつもりですがそうは読めませんねw いきなり場面・時間がすっとんだ離れ業やられたときはさすがにポカーンだったよ。
    女性二人の秘密の家っていうのはエロティックで、二人の忌まわしい症状とかもなかなか面白い設定だった。けど恐ろしいよー、男性を想像の中で惨殺し、その絵を描かなきゃどうにも気が済まないなんて。その絵が幻となって浮かび上がるシーンとかもめっちゃ怖かった。そういうの読むたび鏡花やっぱすげーおもれーとか思っちゃう私でした。卒論頑張ります。

  • 積ん読

  • 収録作品「草迷宮」「春昼」「春昼後刻」他

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1873(明治6)年〜1939(昭和14)年)、小説家。石川県金沢市下新町出身。
15歳のとき、尾崎紅葉『二人比丘尼色懺悔』に衝撃を受け、17歳で師事。
1893年、京都日出新聞にてデビュー作『冠弥左衛門』を連載。
1894年、父が逝去したことで経済的援助がなくなり、文筆一本で生計を立てる決意をし、『予備兵』『義血侠血』などを執筆。1895年に『夜行巡査』と『外科室』を発表。
脚気を患いながらも精力的に執筆を続け、小説『高野聖』(1900年)、『草迷宮』(1908年)、『由縁の女』(1919年)や戯曲『夜叉ヶ池』(1913年)、『天守物語』(1917年)など、数々の名作を残す。1939年9月、癌性肺腫瘍のため逝去。

「2023年 『処方秘箋  泉 鏡花 幻妖美譚傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

泉鏡花の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×