るきさん (ちくま文庫)

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著者 : 高野文子
  • 筑摩書房 (1996年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480032119

るきさん (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 少し時代は遡り、世の中はバブル景気で賑わい、そして経済が停滞していった時代。1988年から1992年に雑誌Hanakoに連載されていた、ごく普通の女性の日常を描いた作品。

    今でいうアラサー独身女性のるきさんと、お友達のえっちゃん。るきさんの行動はやや世間のテンポからずれているのか、のほほんとした雰囲気に微笑んでしまいます。社会に出て会社勤めのえっちゃんとるきさんの日常が、微妙な間合いで続いていく。

    黒電話、駅の切符自販機なんて背景も懐かしい。マキシムのケーキなんて小さな贅沢だ。ある日、なんだか不機嫌なるきさん、原因はお腹が空いてたの、なんて連れ合いと同じだ。

    科学の会話が日常におりてきた「ドミトリー・トモキンス」やら、「おともだち」のレトロな雰囲気も独特の作風ですね。

  • るきさんは最後にふいっと外国に行ってしまうけれど、もしかして最初からいなかった?という気持ちになった。30代女子の妖精。あんなふうに軽やかに生きられたら素敵だけれど、富裕な実家がある一人っ子でもなければ無理だあ、とつまんないことを考えた。それともこの20年で、生きることがとても重たくなったのだろうか。

    えっちゃんの部屋のインテリアがバブル時代の雰囲気を放っていて興味深かった。彼女の部屋が華美なわけではないのに、ファッションより時代が伝わってきた。

  • ゆるゆるなんだけど、ふっとクスッと笑ってしまう。
    そんな感じ。ラストは衝撃だけど、らしいな~
    と納得してしまった。

  • Hanakoに連載していた当時読んだ記憶があり、懐かしくて購入。バーゲンでガッツリ買い物したり、なんだかよくわからないパーティに招待されたり、いわゆるバブル当時を彷彿とさせる内容ながら、るきさんはすごく自由に生きていて、本当に芯が通ってる感じ。友達のえっちゃんとの信頼関係も距離感も抜群によくて、うらやましい。最後フラッと海外へ行ってしまうけど、えっちゃんの感想もまた、すごくいい。

  • 1988年から1992年まで「hanako」に掲載された
    短めなコミックなんですが
    35才くらいなのかな、
    るきさんとお友達のえつこさんのキャラが
    正直でかわいくって、ちょっと時代を感じる
    るきさんは、1ヶ月のうち1週間自宅で働き
    あとはマイペースに生活してく
    ドラマチックなこともなく、でも面白い
    ちょっとハマってしまいました

  • 何度読んでも爽快な、るきさんと友達のエッちゃんの小市民的で宇宙的でもある日々。細いのに強かなるきさんの林檎を割る手、くさったエッちゃんの投げ出した脚に潰されたソファ、縦横無尽に移動する視点…あまりに鮮やかで軽やかな画力とセンス。いやー高野文子みたいな天才に一度なってみたい。(児/★5)

    表紙そのままの軽やかな足取りで、いつの間にか引かれているボーダーラインを、飛び越すでもなく片足のつま先だけちょいと越えるるきさん。タイプは違いながらもよき理解者である友人との掛け合いの妙。
    中盤から自転車屋のお兄さんが登場しなくなり寂しい。根性で!ナンパ頑張って!
    私見としては、るきさんのものの見方が一見ユニークと自然体を両立させているようでいてその実ポスター的に感じられた。「私らしく(あるいは丁寧に)生きる」を掲げた女性向きのライフ系雑誌のよう。それこそがテーマだろうことを差し引いても、もう少し抑えたもののほうが個人的には肌に合う。(カズハ/★1.5)

  • 登場人物の年齢とか、時代背景とかがいまいち謎。あのHanakoに連載されていたということは、まあ、あの時代を生きる女性のお話なのでしょうが、登場人物が、帯にあるとおり見事なまでに”マイペース”。脱力感がハンパない。

  • かつてのHanakoで連載していたおひとりさまゆる漫画

  • けっこう飄々としていておもしろかった。昭和の香りがするのがいい。古本であったら買おう。

  • これ読むと、肩の力入りすぎなのかなー自分の人生、と思ったりする。
    るきさんはいつも仕事を早く終わらせるけど、決してそれ以上は働かない。図書館の子どもコーナーで好きな本読んだりして、超マイペースに余暇を楽しんでます。
    適度な距離感を保ちつつ、親しい付き合いをする友人えっちゃんとのやりとりも良い!理想的。
    「現状に満足しない」とか「もっと高みを目指す」とかももちろん素晴らしいことだと思うし否定したくない。けど、るきさんみたいな生き方もあるのだ、と人生を複線で考えることは必要なのかなーと思います。

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