テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉 (ちくま文庫)

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制作 : William Shakespeare  松岡 和子 
  • 筑摩書房 (2000年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480033086

テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • シェイクスピアの単独作品としては、テンペストが最終作らしい。シェイクスピアの気合いが主人公プロスペローに憑依しているように感じる。舞台設定上、15歳の愛娘ミランダの父であるプロスペローは45歳のはず。しかし、実弟アントーニオの騙し討ちで父娘は無人島に流され、既に12年。70歳を超えるような老獪さが伝わる。今回は喜劇ではなく、リチャード三世のように只管殺戮が生じる悲劇でもない。寧ろ誰も殺さず、プロスペローは全てを赦す仙人のよう。これは傑作ですなぁ~。

  • 1年半ぶりに再読。前は小田島訳だつた。
    より細かく読めた。ロマンス劇の中では一番の出来ではないか。気に入っている。
    解説で植民地主義、奴隷隷属のバックグラウンドを知る。シェイクスピアは色々な解釈が提示されるので奥深い。

  • 読書日:2017年5月22日-5月23日.
    Original title:The Tempest.
    Author:William Shakespeare.

    空気の妖精や虹、豊穣、大空の女神が物語に大いに関わるのが面白いです。
    弟王に国を追われたGranduca Prospero(Ducato di Milano)は
    漂流した島で娘Mirandaと共に十五年間過ごし、彼が妖精を従えて国を奪還します。
    その様子が書名の様に嵐を連想させます。

    Mirandaが父と漂流した時は三歳です。
    以来十五年間、男性は父しか女性は自分しか人間を見た事がない生活を送っていたので、
    彼女が叔父達を初めて目にした時の反応が面白かったです。
    Ferdinandと結婚したけど、この先どの様な生活を送るのか、
    全巻『The Tragedy of King Richard the Third.』で余りにも人が死んだので、今巻では誰も死ななくて良かったです。
    Prospero大公は追放された恨みで弟を処刑すると思いながら読んでいたので…。

  • おもしろかった。バーミューダのことや、ピガフェッタの史料にもとづくところがあって、中米・南米のこともシャイクスピアは知っていたんだなと思う。著者単独では最後の作とのこと。

  • 文字で読んでいるだけでは あまりこの作品の良さは分からないなぁ・・・ すごく浅い内容に感じてしまう。シェイクスピア最後の作品(単独では)らしいし、
    もう戯曲家からは引退するということも暗示される部分があるらしいのですが・・・・う~む。

  • やはりシェークスピアの作品は面白い。
    この作品は復讐の物語のはずが、最終的には全て赦すという最後。
    過去のマクベス、リア王の壮絶さと比較すると不思議なくらい。

  • ヘレン・ミレンの映画も見た、BBCのテレビ映画も見た。大学の教養の授業でも少し読んだ。でも、通しては読んでない。ということで「あらし」です。シェイクスピア単独で執筆された最後の作品ですね。
    簡単に言っちゃえば、12年前にミラノを追われた元大公が、魔術で妖精を使って嵐を起こし、ミラノを簒奪した弟やナポリ王親子等の一行を島に難破させ、長年の恨みを晴らし、娘とナポリ王子とを結婚させ、ミラノ大公としてイタリアに戻っていくというお話です。まぁ、話としても極めて有名だし、元大公プロスペローを中心とした登場人物もすごく有名だし、今さらと思われるかもしれないけど、これが実に面白い。
    プロスペローをどのように位置づけるかによって、色んな読み方ができます。赦しも物語としても読めるし、島の簒奪者としても読める。支配者としての面もあるし、狡猾な人物としても読める。人によって様々な読みが可能です。
    舞台のエピローグ、プロスペローが魔法の杖を置く姿は、シェイクスピアが筆をおく姿と重なり、とても深い感動を覚えます。
    痛めつけて恨みを晴らす劇だけど、誰も死なないし傷つかない。やっぱり「赦し」の劇なんだなぁ。

  • シェークスピア作。台詞のみなのに、情景が鮮やかに浮かぶのは、さすが。観客に問いかける最後の台詞も面白い。ちなみにこの本、息子の本棚にあったのだが、、、どこへ向かう気だ?息子よ。

  • 弟であるアントーニオに王座を奪われ娘のミランダと共に孤島に流されたミラノ公国の元君主プロスペロー。魔術を身につけナポリ王アロンゾーとアントーニオの乗る船を沈没させ自分の島に誘い込む。空気の精エアリアルの協力。ナポリ王の息子ファーディナントとミランダの恋。

  • 面白くてどんどんページをめくりました。プロスペローの、許す、行為に前向きな気持ちに。

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テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉 (ちくま文庫)の作品紹介

弟の姦計により、地位を奪われ、娘ミランダとともに孤島に流されたミラノ大公プロスペロー。歳月を経て秘術を身に付けた彼は、ある日魔法の力で嵐を起こす。彼を陥れた弟とナポリ王、王子を乗せた船は難破し、孤島へ。そこでミランダとナポリ王子は恋に落ち、プロスペローは妖精を操って公国を取り戻す。詩的音楽性と想象力に満ちた作品を、評価高まる新訳で。

テンペスト―シェイクスピア全集〈8〉 (ちくま文庫)はこんな本です

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