タイタニック号の最期 (ちくま文庫)

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制作 : Walter Lord  佐藤 亮一 
  • 筑摩書房 (1998年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480033994

タイタニック号の最期 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 科学の象徴への信頼が崩れた、そのインパクトの大きさが読みどころ。ただ本文には相当数の人物名が出てきて彼らの行動や言動が記されるが、事件の経過や背景がそれほど整理されておらず全体的に散漫な印象。持って回った言い回しが多く読みにくいのは、日本語訳のせいかもしれない。身分(客室等級)の差と生存率の話、特に後回しにされた3等客がある程度差別を当然と捉えた(1等客や船員も無論そう捉えている)という話には考えされられた。そのお陰かどうか、沈没中も一定の秩序が存在し、これは極限状態の中でも日頃刷り込まれた認識が有効な一例だろう。出版年が古く、今日知られる最新調査の情報が無い一方、生存者や関係者がまだ生きていた時代だけに、彼らの声が(虚実無い混ぜながら)より肉声のように伝わってくる点は貴重。

  • 新書文庫

  • 何回でも読みたい

  •  ご存じ、タイタニックのお話ですが、とても詳しく書かれてます。インタビューなどを事細かく取材して、時系列で並べたという感じです。その分、主人公というのは存在せず、様々な人が同時進行で登場してきますので、名前をしっかり把握しないと、前後のつながりが見えなくなってしまいます。私は外国の人の名前が覚えられない質なので、読み進めるのに時間がかかってしまいました。

     当たり前のことなんでしょうが、映画で出てきた同姓同名の人も多数登場しますので、時間があれば、映画で描かれている姿と比較しながら読めば面白いと思いますが、そんな時間はさすがにないので、全体的な印象のみで我慢することにしました。

     あれだけの惨事ですから、当事者の証言も相当食い違っているようです。例えば、楽団は「主よ、みもとに近づかん」を演奏したということになっていますが、実際には、ラグタイムを演奏していたに過ぎないという主張もあるそうです。あるいは、全然何も演奏していなかったという話もあるとか。もっとも、当事者にしてみれば、まさに「主よ、みもとに近づかん」という気持ちだったことは言うまでもありませんが。

     p.210に、ライトラーという人が運転士用の呼び子を使って合図を送った話が紹介されています。映画では、ローズ・デウィット・ブケーターが死にものぐるいで吹くのが印象的でしたが、それも元になるエピソードがあったなんて、ちょっと感動です。

     また、映画を見てみようかな。

  • 「タイタニック号」の最期。ちなみに映画はまったく観ていない

  • 興味深く読んだ。タイタニックに関する書籍や映画は多いが、どれも完全な事実を言い表し切れていないことが分かる。この書籍はそういった視点を忘れることなく、一つの記録として扱ったところに意義があり、貴重であると思う。

  • ★3.5
    乗客をはじめ関係者多数の証言から事故の真相に迫る。

  • ブックオフ100円コーナーで発見・購読
    ジェームズ・キャメロンの映画タイタニックを観ているためか、ついついディカプリオの登場シーンをイメージしてしまう。
    また、記録文学故、ほとんどの登場人物に感情移入ができなくて、物語を未消化であった。
    ただし、実際に救難信号を受取った定期船の救出に向かうくだりは、結構、感動的。
    細野晴臣による祖父の証言を中心としたあとがきは、中々、興味深い。

  • 海難の悲劇、当時の歴史背景や生活背景も克明に描かれていた。
    細野晴臣の祖父がただ1人の日本人乗船者だったことは知らなかった。

  • 4480033998  254p 1998・4・30 2刷

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タイタニック号の最期 (ちくま文庫)の作品紹介

時代の夢と憧れを乗せた超豪華船「タイタニック号」の遭難。それは当時の人々が持っていた機械文明に対する楽天的な信仰をゆるがした。その犠牲者は上流社交界の人々と三等船室にいた多くの貧しい人々である。処女航海で海の藻屑と消えた船で繰り広げられた人間劇。多くの資料と生存者の談話をもとに、その伝説の真相にせまった、優れた記録文学。

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