ファンタステス―成年男女のための妖精物語 (ちくま文庫)

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  • 筑摩書房 (1999年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480034861

ファンタステス―成年男女のための妖精物語 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いやー、なんか全く頭に入ってこなくて困った。
    妖精の国であれこれあったけど、結局何の話だったんだ?

  • 主人公は妖精の国で禁忌を犯し、御し難い魔物のような自我の影に付き纏われながらも、とりつかれたように白の婦人を探し求めて苦しむ。もっと自制心があればこんな苦しい目を見ずに済むのに!それが最後には老婆の賢女や騎士、宮殿の書物との出会いで無償の愛や人々の為に命を投げ出す等なんと清廉な人格になってしまったことか。うつつに戻ってはまだ21歳の青年なのだからやはり自我との戦いはあるけれど、妖精の国で感じたことを思えば喜びは何処にでも見出せ、自我をコントロールしながら上手く暮らせるだろう。夢から覚めたら大人になった。

  • (できればファンタスティスがいいんだけど(ィが欲しい))

    マクドナルドのファンタジーは、作品世界に足を踏み入れた瞬間にたくさんの不思議に包まれて、心地よく秘密めく。

    『ファンタステス』では、ベッドから跳ね降りたらはだしが草にふれる。
     自分でも、今にも冷たい芝草の上を歩き始められそうな気がする。
     ひとつひとつの言葉が、魔法でできている。想像力が、静かに洗われる。
     本は扉で、その向こう側には、果てしない夢の世界が続いている。

     マクドナルドについて知っていること。
     僧職から執筆業に転身し、このように人の心を痺れさせるような幻想を、数々生み出すようになったこと。
     英国人であること、そして、同じく英国人である作家、ルイス・キャロルやC・S・ルイス、J・R・R・トールキンにも影響を与える存在だったこと。

     ファンタジーと称されるジャンルには、しばしば旅というものが出てくるようだが、たとえばRPG(ロールプレイングゲーム)のような旅と、これを一緒にするものではないなと思う。『ファンタステス』の旅は、神聖である。

     巡礼の旅、という言葉を思いついたりする。

     進むごとに、浄化されていく旅だ。

     著者が僧職を経験している。こちらは宗教のことは分からないけれど、作品からはなるほどキリスト教の香りが漂ってくる。彼は、真に神秘的な瞬間を知っている者なのだ。

     影響という洗礼がある。
     キャロルやルイスは、マクドナルドの言葉で、洗礼を受けたのだろう。トールキンがマクドナルドに明らかに影響されているのも、そのわりには彼に否定的な素振りだったのも、分からなくもない。
     認めてしまうのがこわいほどに、美しくて、不可思議で、まあ、わけのわからない宇宙(誉め言葉)なのである。

    『ファンタステス』は人を洗礼する作品であり、マクドナルドが死してもなお、その洗礼は永遠のように続いていきそうである。

  • 古本屋でゲット!!!リリス頓挫してるからこっちに流れてしまうやも。・・・これはぐいぐい読める。ファンタジーの世界への道の開き方が、一流の魔術師だなマクドナルドは。ぶなの木の精の歌うように繰り返す台詞が切ない!「私はこの人が好きになるかもしれない。好きになるかもしれない。この人は人間の男で、私はただのぶなの木なのに。」読了途中からは不思議な女性に惑わされ追いかけ見失い・・・の永遠片思いワールドに主人公の青年アドノスは没頭してしまい単調だった。マクドナルドにはよほど心に残る女性との出会いがあったのかな。それでも異界に誘い込まれるシーン、遺品の机の抽出から現れる小さな婦人、草模様の絨毯が本物の芝生になっていくシーンはファンタジーの一級品。

  • あー、やっぱり好きだああ。
    19世紀英国ファンタジー文学の巨匠、ジョージ・マクドナルドの作品。
    これって確か作家としての黎明期に書かれた作品じゃなかったっけか。
    晩年期にほとんど同じ思想のもと書かれた「リリス」と比べてみても面白い。
    今ではすっかりファンタジーの定番となった、異世界トリップもの。
    ふとしたきっかけで別の世界の扉を開いてしまった青年が、
    その世界を旅していく中で成長していく…っていう成長物語でもありますね。
    とにかく世界観に圧倒される。緻密で深くて色鮮やかで、ものすごく幻想的。
    この世界を味わえるっていうだけでも読む価値があるんじゃないかな。
    でもやっぱりこれもだいぶ説教的な側面が強いし、
    古典作品にありがちでなかなかに読みづらい。
    序盤をなんとか乗り越えられれば、あとは一気にいけると思う。

  • 【最初の1文】
    【引用】
    【入手先】
    【感想】
    【参考リンク】

  • 正直読むのに苦労した

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