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この作品からのみんなの引用
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まあ、戦争体験から、死んでもともとという考えをもっていたし、また、あまり現実の人生に期待していなかったから、生きてこれたようなもんだ。だから、ぼくの心は、子どもの時にもまして「妖怪の世界」とか「死後の世界」とか「楽園」とかいう、この世にないものに対して、ますます燃えるのだ。ぼくにとって、空想の世界だけが、本当の生きる世界なのだ。
― 248ページ -
人類が進歩するといったって、僕は、進歩が必ずしも尊いとは思わない。世の中で一番大切なことは、幸福である。僕が戦時中に見た土人たちの生活は、幸福度がかなり高かったように思う。それは、僕の子供の時の、わけもなく楽しかった、あの気分に近いのだ。
― 240ページ
みんなの感想・レビュー・書評
「ゲゲゲの鬼太郎」を描いた水木しげるの半生記。どうして、あんな世界、と不思議に思うことはない。水木しげるがそうだった。「のんのんばあ」との出会い、戦争の話、どれも悲しくて、おかしくて、元気がでてくる。
2010年ni大ヒットした「ゲゲゲの女房」。こっちは水木しげる御大の自叙伝です。奥様の書かれた本とはまた違った味わいがあって、僕はこっちのほうがどちらかというと好きなのですが…。 2010年に大ヒットした『朝の連続テレビ小説』の『ゲゲゲの女房』。当然僕は物語は二の次で女房を演じる松下奈緒さんが目当てで見ていましたがドラマのできそのものは非常によろしゅうございましたね。それはさておいて、こっち... 続きを読む »
何の因果かわからないけれど。
自分が今ここに存在しているということはたくさんの偶然の上に
成り立っているのだ。
水木サンは小さい頃から水木サンだったのだけれど、
もしかしたら生まれる前から既に水木しげるだったのかもしれない。
全てが偶然のようでもあり、必然のようでもあり。
おもしろいなあ。
前回読んだ「ラバウル戦記」より、
水木しげるがどんなことを考えているのか、感じていたのか、
がもう少し詳しくわかった。
「ねぼけ人生」・・・、ぴったりのタイトルだと思う。
でも中身は、ちっとも寝ぼけていなかった。
人が生きるということは、生まれてくることも含めて、一人の力ではなくて、自分の力ではどうにもならないいろんな力が作用している、、、といった内容のくだりがあって、とても印象に残った。
1982年に出版された著者の半生記。
あちこちに出ている話も多いかもしれないが、著者の生きてきた昭和の時代を具体的に感じられます。
P161、著者が紙芝居でだんだん食っていけなくなってくる話。
「僕は、紙芝居は、本当にアカンようになりかけているのだと思った。子供の頃に、日露戦争の広瀬中佐の映画を見たことがあるが、沈みゆく船では、ある時機を逸すると、もはや逃げることもできず、まきぞえをくってしまう。僕は、今こそが、紙芝居丸の沈没の時だと思った。/逃げなければならぬ、遅れるとアブナイ。」
これは、ちょうど今の時代にあてはまる分野がありそうで、非常に教訓になりました。
[2010.9.7]
ひさしぶり生命観に満ち溢れた本を読むことがでした。
朝のテレビ小説から現在の水木しげるさんの様子を知り、期待して手にとった本でしたが期待以上の内容。
水木しげるさんの生命観と人生観に満ち溢れています。
戦争での体験や戦後の貧困生活をこれだけ前向きに捉えた人間力は本当に素晴らしい。さらに水木さんの周りの奇人たちも実に味わい深い人々ばかりです。
どんな自己啓発や哲学の本でも、水木さんの人生から学ぶことには到底太刀打ちできません。
以前に読んだエッセイと内容がかぶっていたので割りとさーっと流し読んだ。
南方での戦争の描写から戦闘が凄まじかったことが分かる。
ラバウルに行ってもマイペースな水木先生には完敗だな。
営んでいた下宿の店子も変わった人が多すぎる…!
当時の漫画家たちもキャラが濃い!
手元に置こうかなー、これ。面白かった。
水木先生の「わたしは変わり者なのです」臭が最初は鼻についた。
けれど戦地に赴くあたりから急に話が面白くなっていた。
人生の不思議さや重さを感じました…。私たちは生きているのではなく生かされているのかと思います。
水木先生を知りたいひとがまず読むべき一冊。ほかの本で断片的に出てくるエピソードがまとめて読めます。別に興味無いしというひとにも、たぶん面白いです。






