ぼくの浅草案内 (ちくま文庫 お 36-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480036742

感想・レビュー・書評

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  • ▼小沢昭一さんの本っていうのは、なんというか、ライフワーク?的にほそぼそ買っては読み続けていいなあと思っています。そんなに面白くもない本も多い(多そう)なんですけれど、まあでもオモシロイ。語り口とか、すごい細部とかの好みなんで(笑)。
     ちょっと、安野光雅さんにそういう意味では似ています。

    (あ、あと、ちくま文庫は買っておいてもいいかなとか思ってしまいます)

    ▼浅草を小沢昭一さんが紹介するんですが、この本が1978年ですから。司馬遼太郎さんの「街道をゆく」もそうだけど、懐古している立ち位置がもうほぼ半世紀前みたいなことなんで、書籍内の「現在」が今では「歴史」という不思議な味わい。

    ▼まあやはり寄席ですね。寄席愛が炸裂しますね。あとまあ、小沢さんも別段浅草生まれ育ちでは無いのです。ただ、浅草という都会が明治以来の一種のイメージ、下町性と都会性が混在する不思議な場所なんでしょうね。

  • 常々、この本の地図を見ながら浅草を歩いてみたいと思っております。

  • 浅草に住んでいたとき、一番参考になった本。昭和50年代の本なので、なくなってしまったお店もたくさんあるが、そんな思い出話も面白かった。

  •  現在、頸椎ヘルニアを患っており、あまり分厚い本、重量のある本は読むことができない。したがって文庫やら新書やら、積ん読のままにしていたものを、移動途中などに読み荒らしているのだが、昨日今日と小沢昭一の名著の譽れ高い『ぼくの浅草案内』(ちくま文庫)を読んでいる。

     東武線の曳舟駅を起点にして、向島から言問橋で隅田川を渡り、観音裏の味わい深い町並をぶらつくというのが、僕の花見の季節のコースなのであるが、浅草という街は、自分にとってはいまだに異郷性、というかアウェー感覚が抜けきれない街である。過剰なノスタルジー性に胸焼けしてしまうというか。たとえば日本映画の旧作を見るにしても、六区でなんかより、大井武蔵野館や銀座並木座、三百人劇場の方がしっくり来てしまうという、まぁ根が田舎モノなのだろう(いま挙げた映画館はすべて全部なくなってしまったけれども)。

     そんなわけで小沢昭一の本でも読んで少しは勉強しようかと、しみったれた向上心を抱いたものの、この本の最大の欠点はやはり、下戸が書いた本であるという点だろう(!?)

  • これ片手に浅草散策したい。

    浅草ロックのロックは一区二区の六区だということを
    この本で知って衝撃でした。

    へ~。

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著者プロフィール

1929年、東京に生まれる。俳優。新劇・映画・テレビ・ラジオで幅広く活躍。民衆芸能研究にも力を注ぎ、それぞれの分野で数々の賞を受賞。著書に『ものがたり 芸能と社会』『放浪芸雑録』(以上、白水社)『小沢昭一──百景』(全6巻、晶文社)『俳句で綴る変哲半生記』(岩波書店)など、CDに『夢は今もめぐりて──小沢昭一がうたう童謡』(ビクター)『唸る、語る、歌う、小沢昭一的こころ』(コロムビア)など、著作多数。2012年、逝去。

「2013年 『芸能入門・考 芸に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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