橘外男集: 逗子物語 (ちくま文庫 か 35-10 怪奇探偵小説名作選 5)

著者 :
制作 : 日下 三蔵 
  • 筑摩書房
3.50
  • (0)
  • (4)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480037053

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2002年6月10日、初、並、帯無
    2016年3月11日、松阪BF

  • 服役したり直木賞を受賞したりと、
    波瀾万丈の人生を送った橘外男(1894-1959)の作品集。
    海外を舞台にした奇譚と純和風怪談の二部構成。
    前者はもう、
    見事なほど「見てきたような嘘をつき」って感じで、
    呆気に取られます。
    どうも大風呂敷を広げては畳みそこね……的な終わり方が
    多いように見受けられますが、それもご愛嬌というか。
    でも、やっぱり、
    ドメスティック怪談群の方が私の好みには合ってたかなぁ。
    本のタイトルにもなっている「逗子物語」が
    なんだか切なくてよかったです。
    男やもめが少年の亡霊に懐かれてしまい、
    怖くなって逃げ出すんだけれども“それ”が追いかけてきちゃう
    という……。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

橘外男
一八九四年、石川県に生まれる。厳格な軍人の家庭に育ったが中学を退学、札幌の叔父に預けられる。その後、医療器機店、書籍配給会社などの職を転々。一九二二年、有島武郎の推挽を受けた『太陽の沈みゆく時』でデビューし、ベストセラーとなる。三六年「酒場ルーレット紛擾記」で『文藝春秋』の実話募集に入選し再デビュー。三八年「ナリン殿下への回想」で第七回直木賞を受賞。五九年死去。作品に『陰獣トリステサ』『青白き裸女群像』『私は前科者である』等がある。

「2023年 『橘外男海外伝奇集 人を呼ぶ湖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橘外男の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マルグリット ユ...
モーリス・ルヴェ...
グスタフ マイリ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×