大正時代の身の上相談 (ちくま文庫)
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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
大正3年から読売新聞紙上で行われていた身の上相談の抜粋。面白いのは相談に答える記者殿が真面目ながらもバッサリ切り捨てる文面なところ。大正時代ならではの悩み事が多く、同時の生活や恋愛事情の常識がうかがえる。ほんの100年前の常識が今とはかなり違うのが興味深い。今の常識がこれから先に変わってしまう事を予感させる。かと思えば「毎日ひまですることがない」だの「働き者が馬鹿に見える」だのという今と重なる悩みもある。なんにせよ、記者殿の答えがやわらかい文面ながらズバズバ言ってらして面白い。
おばあちゃんの時代。
おばあちゃんのお母さんの、かも。
こんなことを真剣に悩むなんて!と
笑える物もあれば
今の時代となんら変わりない悩みもあり。
記者さまの辛辣であたたかい回答が
また面白い。
使われている日本語の力強さ!精進なさいまし、と今日の小生も記者様より喝を入れられている有様です。
いいね!
時代が変わっても悩んでいることは結構近いものがあります。
でも、大正時代はずいぶん純粋な感じがして、平成の僕たちは汚れちゃったなぁ、と思ったりもします。
その名の通り、大正時代に新聞紙上でなされていた身の上相談を集めたもの。解説によれば、大正時代は今日まで通じる現代的な価値観が成立した時期とされる。そのため、100年程度昔になされた相談であるにもかかわらず、掲載されている相談の数々は現代でも至極普通にあり得るものである。価値観の激変でもない限りは、人の悩みは100年程度では変わらないものと分かってなかなか興味深い。一つ頂けないのは編者によるコメントで、これがいまいち面白くない。編者のコメントは飛ばして読んだ方が良さそう。
大正人は初心で純真で・・・それゆえに現代では思わず笑ってしまう、でも深刻なお悩み投稿集とそれに対する回答集です。悶々とする青年に冷水を浴びて鍛えろなど、ご回答者様の指導に現代人の私は悩みます(笑)。
悩みの質とか、内容ではなく、言葉遣いや表現の仕方の露骨さに驚いた。他のどの本を読むよりも、この時代に生きていた人々の体温を感じる。
ただ、著者?編集者の茶化したようなコメントは、いらなかった。
あまりに軽薄で、せっかくの内容が台無し。
大正時代に読売新聞に連載されていた身の上相談をまとめたもの。これはかなり笑える。暇つぶしにはもってこいの本。お勧め。
●2010年1月下旬頃読了
大正時代の読売新聞の人生相談のコーナーのみを集め、
著者がコメントしたもの。
大正時代ならではの悩みやそんなこと悩まなくても~といった悩み、頷けるような悩み、くすっと微笑んでしまう悩みもあったりしてとても興味深かったです。
当時は親が決めた縁談、家柄同士、処女かどうかなどで結婚が決まってしまうんですね~;
大正時代も今の時代も人の悩みは変わらないわけで。思わずドキッとするような悩みもあって、読んでいて大正時代ということを忘れそうになりました。
「妻が処女じゃなかった…!」
…というものから、
「旦那の不貞について」などなど…。
時代を感じる相談から、現代とそんなに変わらない相談まで載ってます。
大正時代の読○新聞に掲載されたモノで、これが新聞の身の上相談の始まりらしいですが、読○って昔から身の上相談に強かった(??)んですね~。
読○新聞運営サイトの「発○小町」と何か相通じる物を感じますよ(笑)
とても好きな本。
最初は母が読んでいておもしろそうだったから読んでみました。
新聞の投書欄の記事がそのまま載っているので時代的にも興味深い。
記者様の回答が的確で驚くばかりです。
大正時代、新聞に掲載された
一般大衆の悩み相談を集めた本。
・悩む
→文学に走る/宗教に走る
→しかし普通はそんなに才能がない/そんなに悟れない
→さらに悩む
→やむなく新聞に投書
という流れのようですね。
「お金はあるけれど満たされない」
など、いつの世にも共通
(ただし有閑階級限定)の悩みもあれども、
やはり大正人ならではの悩みのほうが
興味深かったです。
「接吻され、汚された私」とか。
インターネットの、肌色ばかりの
過激な性的サイトに慣れきった
汚れた平成人のわたしには、
接吻経験があるから、無理かも…
と結婚をためらう大正乙女の純粋さが
新鮮にすら感じられました。
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タイトルそのまま、大正3年から読売新聞で始まった、人生相談コーナーの質問&お答えを掲載し、それにコメントとツッコミが入っているという形態です。 このコーナーが「誰にでもある悩みを掲載することで、共感を呼ぶ」趣旨だったのか、「波乱万丈な他人の人生や決断をワク ワクと端から眺める」趣旨だったのかで、この本の楽しみ方は変わりますが、質問とその答えの、旧時代っぷりがいっそすがすがしいです。家でシモネタ... 続きを読む »
文明開化が行なわれ、様々な価値観が認められるようになった時代の身の上相談話。生き方が多様化したからこそ人生の迷いが増えた時代と言えよう。 若い男女の将来への不安や夫婦生活の愚痴が主な相談内容。それに対し当時の記者が秀逸なアドバイスを展開する。意志薄弱な人妻や身勝手な文学少年をバッサリ切ったり、古い価値観に押しつぶされそうな少女を勇気付けたりと、大活躍。相手がダメ人間でダメダメな投稿だったとし... 続きを読む »
<裏表紙> 他人の悩みはいつの世も蜜の味。これは大正時代に新聞紙上で129人が相談した、日本の悩みカタログだ。「芸者になるには声が悪い」「妻が処女ではなかった」「娘の求婚者が醜いので断りたい」「お尻の大きい少年の僕」「名に不自由ない暮らしだが空しい」−。どうかうと思うあきれた悩み、身につまされる深刻な悩みがそれぞれに時代を映し出し、つい現代のわが身を省みる。 といった具合でして、当時の読売... 続きを読む »
タイトル通り、大正時代に新聞に掲載されていた
身の上相談を集めた本。興味深々とはこのこと。
平成では考えられないような悩みもあれば現代と通ずる相談も
あり、それが堅苦しい文章で語られると更におもしろさ倍増。
世の中の激動・激変ぶりは当時も今も似たように感じた。
やはり恋愛と結婚の相談が多い。
結婚に関しては、親に決められることが多かった昔も
基本的に恋愛結婚の今も結局悩みが尽きないのは世の常のよう。
当時の相談者は結局その後どうなったのか思いを馳せながら
読み終えた。

時代は違えど悩みとはつきないもの。




