科学と非科学の間(はざま) (ちくま文庫 あ 33-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480037534

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    ── 安斎 育郎《科学と非科学の間 ~ 超常現象の流行と教育の役割
    1995‥‥ かもがわ出版 200208‥ 筑摩書房》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4480037535
     
     安斎 育郎 放射線防護学 19400416 東京 /立命館大学特命教授
     Geller, Uri  超能力師 19461220 Tel Aviv /
     
     ユリ・ゲラーのスプーン曲げを、日本で初めて取り上げた。
    ── 《木曜スペシャル 19740307 日本テレビ》
     安齋 育郎・立命館大学名誉教授がトリックを明かし、手品であるこ
    とを示してきた。
    https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20190327-00119852/
     
    (20190331)
     

  • 会話のネタに困ったときにはこんなネタもおすすめです

    みたいな話がいっぱーい。

  • こっくりさん、血液型性格診断、幽霊、超能力、UFOなど、「超常現象」を科学の立場から考えています。

    こっくりさんは霊の仕業ではなく、血液型性格診断は根拠なし、幽霊の存在は物理的に認めがたい、ユリ・ゲラーなどの超能力者はトリックを使っていた・・・とほぼすべてを論理的に否定しています。

    しかし、神や死後の世界を信じる、超能力があった方が夢があるので信じたい、今は見つかっていないけど異星人は必ずいるといった立場も、個々の価値観として認めていて、穏当な態度だと思いました。

    オカルトブームがおこってしまう下地として、教育や家族の問題があるのではないかと考察している点は興味深かったです。
    また、ブームの発端には研究者がおり、マスコミの力によって流布されるという構造にも言及していて、正鵠を射ていると思いました。

    個々の事例について、もう少し掘り下げてもらえると面白かったのですが、非科学的な事象を信じてしまっている人にも読みやすくしなければならない制約があるので、このくらいが妥当なのでしょうか。
    入門書としてはオススメです。

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著者プロフィール

1940年生まれ。東京大学理科1類に入学。1962年、工学部原子力工学科第1期生、続いて、大学院修士・博士課程を修了して1969年工学博士。同年、東京大学医学部放射線健康管理学教室(文部教官助手)となり、1986年、立命館大学経済学部教授、88年、国際関係学部教授。1992年、立命館大学国際平和ミュージアムの設立とともに館長代理(館長は、故・加藤周一氏)、1995年より館長、2008年より名誉館長。2006年4月より、立命館大学特命教授・名誉教授。2011年3月に退職し、4月、Anzai Science & Peace Office(略称:ASAP)を創設、科学教育および平和創造に関する多様な活動に取り組む新たな体制をスタート。専門は、放射線防護学、平和学。
著書に、『放射線技師のための数学』『放射線技師のための物理学』(放射線取扱技術研修会)、『日本の原子力発電』(新日本出版社)、『原発と環境』(ダイヤモンド社)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『地球非核宣言』(水曜社)、『中性子爆弾と核放射線』(連合出版)、『クイズ反核・平和』『科学と非科学の間』『放射能そこが知りたい』『原発そこが知りたい』(かもがわ出版)、『「がん当たりくじ」の話─国境なき放射能汚染』(有斐閣)、『語り伝えるヒロシマ・ナガサキ』全5巻(新日本出版社、第7回学校図書館出版賞)、『語り伝える沖縄』全5巻(同、第9回学校図書館出版賞)、『語り伝える空襲』全5巻(同、第11回学校図書館出版賞)、『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞社)、『霊はあるか』(講談社)、『だます心 だまされる心』(岩波書店)、『だましの心理学』(PHP研究所)、『放射線と放射能』(ナツメ社)、『日本から発信する平和学』(法律文化社、池尾靖志氏と共編著)など多数。

「2011年 『家族で語る食卓の放射能汚染』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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