バートン版千夜一夜物語〈3〉 (ちくま文庫)

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制作 : Richard Francis Burton  大場 正史 
  • 筑摩書房 (2003年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (631ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480038432

バートン版千夜一夜物語〈3〉 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 【オマル王とふたりの息子の物語】つづき。だいたい老婆ザト・アル・ダワヒに騙され続けるふたりの王子と疑う大臣ダンダンの構図。シャルルカンは老婆の手にかかる。ザウ・アル・マカンはカンマカンという息子の誕生を知る。悲しみを紛らわすため大臣に楽しい話を求める。
     【タジ・アル・ムルクとドゥニャ姫の話】王子タジ・アル・ムルクが狩猟に出かけると商人たちをみつけ商品を見せるように言うが、一人のきれいな若者は泣いて商品を見せない。無理に命令すると亜麻布の布切れを見せないためにそうしていたと明かす。訳を話すように命令すると、話し出す。
      【アジズとアジザーの話】従妹アジザーと婚礼の祝宴をする日、アジズは一枚のハンカチを落とした女に恋をした。彼女の手紙や歌の文句を従妹に解いてもらい本懐を果たすが、従妹は病気で死んでしまう。女はそれを知ると彼女を思いアジズを労った。新年の初め老婆に騙され閉じこめられ娘と結婚し一年過ごす。娘から女はやりて婆のダリラーと知らされる。翌年一日だけ外出を許されダリラーのところへ行くと男根を切り落とされ、妻にも捨てられ、家に帰ると母に父の死、アジザーの遺書を見せられる。ハンカチに羚羊の刺繍をしたのは王女で、ダリラーはそれを手に入れ人を釣っていたとのことだった。心を慰めるために旅をしている。
     アジズの話を聞いた王子はドゥニャ姫に恋をして結婚を大臣から申し入れたが、断られる。王子はアジズと商人のなりをして姫のいる国へ行く。二人の店は評判となり姫の老婆がある日買いに来る。老婆に姫への手紙を預けるもけんもほろろ。姫が男嫌いになった夢を覆そうと姫の庭の楼閣の壁に絵を描く。ドゥニャ姫は楼閣の絵に感心し、また窓の下を歩く王子に恋をする。奴隷女に化け王子は姫のもとで暮らす。そこを姫の王様にばれたが、王子の出身を知り和解、結婚する。アジズは母のもとへ帰る。
    ザウ・アル・マカンと大臣、兵は国へ帰還し釜炊きの願いを聞きジブル・ハンと名づけダマスクスの副王にする。
    兄の娘クジア・ファカンと自分の息子のカンマカンが成長、兄の仇を討つよう遺し王が死ぬ。カンマカンはクジア・ファカンに恋するも辛くなり旅に出る。ササン王の庇護。恋の成就。仇討ち。

    【鳥の獣と大工の話】人間が悪い奴と聞いてとっちめてやろうとしたけど逆にとっちめられた獣の話を聞いてびびる孔雀
    【隠者の話】王「わしにこの王国を捨てさせたいのだな」
    【水鳥と亀の物語】結局用心していても鳥は死んだ
    【狼と狐の話】悪い奴と悪い奴の話。むなくそ
    【二十日鼠と猫いたちの話】猫いたちに騙された二十日鼠だけど欲深いのと考えなしが悪いって結論されてて騙される方が馬鹿を見るみたいな書かれ方‥‥
    【猫と烏の話】純潔な同胞の友情
    【狐と烏の話】自分より悪党相手を騙そうとしても無駄
    【はり鼠とじゅずかけ鳩の話】【商人とふたりのぺてん師】【泥棒と猿の話】【馬鹿な機械工】おちがどこだ
    【雀と孔雀の話】運命にあらがえない?

    【アリ・ビン・バッカルとシャムス・アル・ナハルの物語】教主の奴隷女シャムス・アル・ナハルに恋したアリ・ビン・バッカル。アリは友人ハサン、アル・ナハルは侍女が手紙をもってやりとりする。ハサンがバッソラーへ行ってからは彼の友達の宝石商がアリの面倒を見る。が、二人は離ればなれになりアリはアル・ナハルを思いながら死ぬ。

    とにかく最初の話が長かった‥‥途中の挿話【タジ・アル・ムルクとドゥニャ姫の話】は衆道のような描写がありましたけれど、少年愛ってアラビアにもあるのかしら。

  • 読書日:2014年11月17日-24日

    オマル王の話は無事に完結して安堵しました。
    カンマカンも最後は幸せになってめでたいです。

    それから今巻で初めて動物の話が登場しました。
    今まで人間の話はだったので新鮮でした。

  • 前巻からのオマル王とふたりの息子の話が長かった。ドン・キホーテとサンチョ・パンサの元ネタがあった。その中のタジ・アル・ムルクとドゥニャ姫の物語の中のアジズとアジザーの物語はせつない恋の物語、動物が出てくる寓話はイソップのよう、狐と狼の掛け合いは面白い。狐だけでなく狼がなぜそんなに諺に詳しいんだと突っ込みたくなる。
    最後の話は今までにないパターン。先が読めずページを繰るのがもどかしい。結末はかなり残念。この巻だけでないけれどアラブ人はすぐに失神する。感情の起伏が激しいのだろうか。

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