小津安二郎の食卓 (ちくま文庫 き 17-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.56
  • (3)
  • (4)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480038883

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本屋で衝動買い。「小津安二郎」で「食卓」なので、、、

    丁寧な著者のレビューで、映画のシーンと小津の日記を中心に食べ物と飲み物について解説している。映画のシーンが思い出されて楽しい。

    にしても、本書では僕の大好きなチャップリンと伊丹映画の「タンポポ」がけちょんけちょんにけなされている。なんで?

  • 一時帰国中、ふと出会った気になるタイトル。

    かつてFilm Forumで開催された「小津現存作品、一挙公開!」を掲げた映画祭を通し、熱病にかかった体でほぼ全作を踏破した身としてはうずうずせざるをえず、結局機内持ち込みのバッグゆき、戻る道中には早速ページをめくりだしていた。

    食材やメニュー毎に分類して関連する作品のタイトルを並べたりするのであるが、その網羅ぶりがかなりマニアック(苦笑) 次から次へと該当作品のタイトルが並べられるので小津作品をひととおり観た(つもりの)自分でさえたじろいだりする。ただひと筆書きであれその道をたどっているが故に安心して読み進められたのも事実。食べ物が出てくるシーンの背景を説明するのにどうしても話の筋のネタバレ的な内容も含まれており(もしくは、かも知れず)、自分のように鑑賞前のネタバレを極度に嫌うような方々にとってはまずは本編の鑑賞を優先されることをお薦めしたい。なになに、「全小津監督作品」といったって山田監督の寅さんシリーズよりは本数少ないわけですから、なんとかなりますって(笑)

    そんな自分はやっぱり頭のなかでこんがらがっている役名と配役の糸を解きたくなり…、小津作品をレンタルしてきてしまった(苦笑)

    でもそろそろ再鑑賞にはいい時期かも。

  • 楽しく読んだけども、チャップリン批判がどうも。
    まだまだ小津作品観られていないので、観なくちゃ。
    食べ物に着目してみます。

  • 目次:プロローグ 死とがんもどき、1秋刀魚と大根、2鱧、3カレーライス、<味の散歩>監督昇進と鮭のお茶漬、4ラーメン、5中華まんじゅう、6珍々軒と東興園、<味の散歩>横浜・中華街のサンマーメン、…他

  • 「食べ物」「食べる」という視点から小津作品を分析した一冊。戦地での日記が取りあげられているが、ここは特に興味深く読んだ。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

貴田庄(きだしょう):1947年青森県弘前市生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了、芸術学専攻。専門は映画史、西洋美術史、書物工芸史。著書に『小津安二郎のまなざし』『小津安二郎の食卓』『小津安二郎東京グルメ案内』『小津安二郎と「東京物語」』『原節子 あるがままに生きて』『原節子物語 若き日々』『志賀直哉、映画に行く』『高峰秀子 人として女優として』『西洋の書物工房』『マーブル染』『レンブラントと和紙』など多数。

「2023年 『小津安二郎と七人の監督』 で使われていた紹介文から引用しています。」

貴田庄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×