都筑道夫恐怖短編集成2 阿蘭陀すてれん (全3巻) (ちくま文庫)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480039675

感想・レビュー・書評

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  • 絶版本復刊第二弾。今回も恐怖小説だけれど、SFタッチのものが多いかな。そして今作後半部分には各作品についての「あとがき」も収録されていて、必見。
    「恐怖」もあるにはあるけれど、オチに唸らされる作品が多い。「手を貸してくれたのは誰?」や「父子像」には感服。特に前者、さらっと読むとそうでもないのだけれど、よくよく考えるとじわっと恐怖が湧いてくる。実に巧いなあ。
    「電話の中の宇宙人」にはなにやら見覚えがある、と思ったら、「風見鶏」だったのね。「風見鶏」はいくつかのアンソロジーなどで読んだことがあるのでかなり有名な作品だと思っていたけれど、解説を読むとなんとも複雑な成立事情が判明。各バージョン読み比べてみるのも一興。

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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